生理学研究所
システム脳科学研究領域
認知行動発達機構研究部門
Division of Behavioral Development
Department of System Neuroscience
National Institute for Physiological Sciences

 



2021/04/01

Greeting


当部門のホームページをご覧くださり、ありがとうございます。私どものメインテーマは、社会的認知機能のシステム生理学的理解です。社会的認知機能とは、他者が発する行動信号の受容と処理、他者の行動信号を踏まえた意思決定と行動選択、そして自己と他者の関係構築などに必要となる、脳の認知機能を指します。その神経機構を、実験動物を用いた研究で明らかにします。この研究テーマに着手してから、まもなく14年が経とうとしています。この間、多くの共同研究者との試行錯誤をとおして、現在の研究スタイルを確立し、論文成果を生み出すことができました。詳細はResearchのページをご覧ください。本年度も、よりよい研究成果を目指して精進して参ります。ご指導とご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。                                          2021年4月1日  磯田 昌岐

Member

新居桂陽

大学院生

戸川森雄

技術職員

山西ユミ

特任専門員

城地智子

技術支援員

柴田あゆみ

特任専門員

News

当部門ではポスドクを募集しています。応募締め切りは4月15日です。詳細はこちら

論文がNature Communications誌に掲載されました!

名古屋大学医学部医学科3年生の小川泰健さんが実務訓練生として2月9日までラボに参加しております。

論文がProceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America誌に掲載されました!

Research

概要

認知行動発達機構研究部門では、マカクザルをモデル動物として社会的な認知機能の神経機構を明らかにするための実験研究を展開している。特に、対面する2頭のサルを用いた新規の行動タスクを開発し、標的とする脳領域からタスク遂行中の単一神経細胞活動を記録して、大脳皮質および皮質下領域が自己や他者の行動情報処理のどのような側面にどのように関与するのかを明らかにしている。さらに、複数の脳領域から局所場電位を同時計測して脳領域間の機能連関様式を明らかにするための研究や、ウイルスベクターによる神経路選択的な活動操作がタスク遂行に及ぼす影響を解析して当該神経路の機能的役割を実証するための研究も行っている。加えて、社会的認知機能のゲノム基盤の解明に向けて、注目する遺伝子に変異をもつマカクザル個体を対象とした認知ゲノミクス研究も推進している。社会的認知機能の変容は、自閉スペクトラム症などの神経発達障害や統合失調症などの精神障害に広く認められることから、その神経機構を解明することは社会的にも必要かつ喫緊の課題である。

Outline

The Division of Behavioral Development conducts experimental research using the Japanese macaque to understand the neural mechanism of social cognitive functions. In particular, we clarify how cortical and subcortical brain regions process behavioral information derived from self and other. For this purpose, we develop novel behavioral procedures using pairs of monkeys and record neural activity in target brain regions. We also clarify a causal role for functional coordination between brain regions in social information processing by using viral vector-mediated pathway-selective intervention. Additionally, we perform cognitive genomic studies in monkeys with mutations in genes linked to central nervous system disorders. Because altered social cognitive capabilities are commonly observed in neurodevelopmental (e.g., autism spectrum disorders) and psychiatric (e.g., schizophrenia) disorders, understanding the neural mechanism of social cognition meets a social demand.

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