- HPを公開しました。[2024/1/4]
脳神経倫理研究会「ニューロテクノロジーのELSI」
概要
昨今、ニューロテクノロジーの発展は著しく、医学研究、神経科学研究のフェーズからさらに一歩進んで臨床応用、さらには産業応用が進んでいます。コミュニケーションが困難な神経難病の患者さんのコミュニケーションサポート、脳卒中後の麻痺で歩行が困難な患者さんへの歩行サポートなど、これまでの医療ではQOLの改善に限界のあったケースにおいてもニューロテクノロジーは力を発揮し、患者さんに希望をもたらしています。さらには医療を超えて、能力増強(エンハンスメント)、マーケティング、教育など、ニューロテクノロジーの応用は、わたしたちの生活の質の向上に寄与する可能性があります。
しかし一方でこうしたニューロテクノロジーの発展によって、社会的格差の拡大、プライバシーの漏洩、軍事利用など、倫理的に検討すべき課題が引き起こされる懸念も指摘されています。いま、国際的にも求められているのは、こうしたニューロテクノロジーを安心・安全に推進するための枠組みづくりです。
そこで私たちは、下記の通り、シンポジウム「ニューロテクノロジーのELSI(Ethical, Legal, Social Imprecations)」を企画し、ニューロテクノロジーの発展の倫理的・法的・社会的問題について議論することにいたしました。この機会が多くの関係する皆さまにニューロテクノロジーのELSIについて検討していただく契機となることができれば幸甚です。
提案代表者:
中澤栄輔(東京大学・大学院医学系研究科医療倫理学分野)
所内対応者:
丸山めぐみ(自然科学研究機構生理学研究所)
開催日程
2024年 1月26日(金) 14:00~17:00
詳細は、ページ上部の プログラム・抄録集 タブよりご確認ください。
会場
ハイブリッド開催(生理研1F会議室,Zoom)
アクセス
提題者(敬称略・50音順)
飯島和樹 | 玉川大学脳科学研究所 |
駒村圭吾 | 慶應義塾大学 |
武見充晃 | 慶應義塾大学 |
指定討論者(敬称略・50音順)
太田紘史 | 新潟大学 |
小口峰樹 | 玉川大学脳科学研究所 |
定員
参加申し込み(事前登録制 )
お問い合わせ
プログラム
2024年 1月26日(金)
13:30 | 受付開始 |
14:00 |
Opening Remarks |
14:10 - 14:40 |
『ブレインテックの挑戦を法学はいかに受け止めるか―「神経法学(neurolaw)」の構築に向けて』 |
14:40 - 15:10 |
『Building Trust in Consumer Neurotechnology
』 |
15:10 - 15:30 |
休憩 |
15:30 - 16:00 | 『BCI への懸念の文化差と道徳的個人特性』 飯島和樹先生(玉川大学脳科学研究所) |
16:00 -17:00 | ディスカッション |