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2007年11月 伊佐 正 |
随分肌寒くなってきました。11月16日号のScienceに西村君がやってきた仕事の論文が出ました。サルで頚髄レベルで皮質脊髄路を切断した後、1-3ヶ月の経過で手指の精密把持運動が回復するのですが、その機能回復の過程での脳の活動をPETによるイメージングで調べ、そこで活動増加が明らかになった部位が実際に機能回復に貢献しているのかどうかをムシモルの局所注入による可逆的活動ブロック法によって調べた研究でした。単なる相関関係から因果関係の証明に展開させることができました。この研究は実験を始めてから論文になるまで結局4年半かかってしまいました。それだけに感無量です。PETのイメージングについては浜松ホトニクスの塚田先生、理研分子イメージングの尾上先生と共同研究させていただき、大変お世話になりました。実はこの後もいくつか引き続く仕事があるので、それらを順次効果的に発表していくことができれば、と考えています。 「ご挨拶2007年10月」 |
伊佐 正 教授 ![]() |
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