生理学実験技術データベース
Experimental Techniques for Physiological Sciences

A-1 Last update: 2010-03-31

マウス採卵数の系統差及び年間変動

Strain difference and annual variation in the number of collecting eggs
Summary We carry out a variety of experiments with mouse embryos.
We investigated the mean number of collecting eggs for each strain of mice. Our results are shown in Table 1 , 2 , 3.
用途 マウスの胚操作を行うに当たり、採卵数の年間変動や系統による差を知ることは、その後の実験を左右する重要な問題である。また採卵数を知ることにより、マウスの使用匹数を実験内容によって増減することができるため、「動物の愛護及び管理に関する法律」に盛り込まれた動物実験の基本原則である3RのうちのReductionに役立てることができる。
実験条件(採卵に
関する条件)
供試動物:C57BL/6系統、BALB/c Cr Slc、ICR(Crj:CD-1)を3週令で購入、4週令で採卵 飼育条件:7:00~19:00明期、19:00~7:00暗期12時間照明。温度25±1℃、湿度50±10% 集計方法:過去3年間に行った体外受精時の採卵数を系統別、月別に集計し、1匹あたりの採卵数を比較。採卵数は体外受精後に形態的正常胚(受精卵+未受精卵)を、採卵数とした。
採卵方法 採卵方法図
使用ホルモン PMSG:日本薬局方注射用血清性性腺刺激ホルモン セロトロピン 1,000単位/アンプル 製造発売元:帝国臓器製薬株式会社 hCG:日本薬局方注射用胎盤性性腺刺激ホルモン ゴナトロピン 1,000単位/アンプル 製造発売元:帝国臓器製薬株式会社 各々5単位/匹で使用
採卵データ 表1、表2、表3
注意点 使用ホルモンのPMSGが製造中止となり現在「注射用血清性性腺刺激ホルモン 動物用セロトロピン 1,000単位/アンプル 製造販売元:あすか製薬株式会社」を使用しており、投与量も7.5単位/匹で使用している。hCGはこれまでと同様のものを使用しているが、帝国臓器製薬株式会社はあすか製薬株式会社に社名を変更している。現在「動物用セロトロピン」においても系統別の採卵数データの蓄積を行っている。