生理学実験技術データベース
Experimental Techniques for Physiological Sciences

G2-1 Last update: 2010-04-19

還流液恒温用ウォータジャケット(入沢研モデルTYPE2チェンバ用)

The water jacket for Rotary flow Solution constant temperature (for IRISAWA Lab. MODELTYPE-2)
用途 パッチクランプ用チェンバ還流液の温度調節をおこなう
特徴  材質は10mm厚アクリル樹脂の板材を使用し、軽量小型で設置面積を最小限に抑えられるため顕微鏡ステージ上のチェンバに対して極めて近傍に設置し温度維持をおこなうことができる。
 したがって、チェンバにあらためて恒温機材を設置する必要がないのでステージ上が簡略化できノイズ対策上も有効である。
 また、ノイズ源となりやすい高温ポンプもシールド外に設置できるが、温水の還流距離が長くなるため元温度を若干高めに設定する必要がある。
使用上の注意 特になし
使用法  基本的には10mmのアクリル板材二枚を張り合わせて作成されるが、コンパクトなモデルとして10mm板材一枚から作成されたモデルもある。後者の場合はポリエチレンチューブをセットするスペースが限定されるため1本あたり70cm程度の長さになるが保温性には問題はない。
 作成にあたってはアクリル樹脂を使用するが、有機溶媒による接着面が大きいため、歪みによるクラック等を回避する目的からすべての部品を板材から加工して使用する。
 設置には特に制限はないが、温度の低下を最小限度に押さえるため、できる限り還流液切り替え用スライダ近傍に設置しウォータジャケットからチェンバの細胞漕までの距離を最短にしなければならない。固定には本体を直接クランプ等で固定するか、本体に付加された指示棒を使用して固定する。
作成図面 hc-3-2fig.pdf (140KByte)
部品一覧表 1.ウォタージャケット本体部品左右各一対(アクリル樹脂10mm板材)
2.温水入出用パイプ 2本(アクリル樹脂15mm板材)
3.還流液誘導用ポリエチレンチューブ(NO6 外形2mm)1m程度 2本
4.本体固定用指示棒1本(真鍮丸棒φ5×120mm程度)
5.指示棒固定ベース1個(アクリル樹脂10mm板材)