生理学実験技術データベース
Experimental Techniques for Physiological Sciences

G4-12 Last update: 2012-11-13

ヒドラ漉し器

Hydra colander
Summary When hydra is fed, leftover food and waste remain in the water column and the breeding water often becomes fouled.
The Hydra colander is used to separate the Hydra specimens and waste.
The manufacture method of the Hydra colander and directions for use are explained.
用途 ヒドラの飼育時には、えさの食べ残しやゴミが貯まり、飼育水が腐敗する。
ヒドラとゴミを分離しするために、ヒドラ漉し器を使用する。
製作手順 機械工作作業手順
  1. 200mlT型瓶(アズワン製 以下、カップと示す)の底に直径44mmの穴を開ける
  2. カップの底にメッシュと固定リングを接着するための直径50mm 深さ2mmの穴を削る
  3. カップの底から25mmの位置で切断する
  4. カップの側面に幅10mm 深さ1mmの溝を掘る(取っ手の固定用)
  5. 外径50mm 肉厚3mmのアクリルパイプを2mm幅で切断し、固定リングとする
  6. ステンレスメッシュを直径50mmに切断する
  7. 厚さ2mm 長さ80mmのアクリル板をホットプレートで加熱し、柔らかくなった所で図面の形状に曲げる
    (曲げるための型を用意すると同一形状の取っ手が容易に複数個作ることができる)
接着作業手順
  1. ガラスシャーレに有機溶剤(ジメチルメタン)を深さ1mm程度入れる
  2. 上記の有機溶剤にカップの底と固定リングを30秒ほど浸し樹脂を溶かす
  3. 有機溶剤から取り出し、カップの底と固定リングでステンレスメッシュをサンドイッチする
  4. 固定リングの上に重しをし、有機溶剤が揮発して接着されるのを待つ
  5. 底面を削って仕上げる
使用法 使用方法
  1. 壁面等に固着したヒドラをシリコンゴム製のヘラ(ポリスマン)で剥離する
  2. 飼育水をヒドラ漉し器に流す
  3. 清浄飼育水内でヒドラ漉し器を振りゴミを落とす
  4. ヒドラ漉し器内に残ったヒドラを飼育容器へ戻す
使用上の制限 特になし
詳細資料 ヒドラ漉し器 図面
ヒドラ漉し器 写真
ヒドラ漉し器 部品