

生理学実験技術データベース
Experimental Techniques for Physiological Sciences
G4-23
Last update: 2025-03-11
教育用デバイス'Launchar'
Launchar: A Learning Device for Electronics and Programming

Summary | ‘Launchar’ is the combination term of the words ‘launch’ and ‘character.’ Recognized as a keyboard by a computer through the Human Interface Device (HID) protocol, this device can output (launch) specific characters. The device features a solder-free electrical circuit and programmable logic processing, allowing users to easily assemble and modify components while learning the basics of electronics and programming. Launchar supports step-by-step learning and further expands research possibilities. |
---|---|
用途 | Launchar(ランチャー)は、ハンダ付け不要の電気回路とプログラム可能なマイクロコンピュータを活用した教育用デバイスである。簡単に組み立て・組み直しが可能な電気回路と、書き換え可能なプログラムを組み合わせることで、電子回路の本質的な理解を促進することを目的としている。 |
特徴 | ブレッドボードを用いた配線により、回路は簡単に組み立てと組み直しが可能で、プログラムも自由に書き換え可能である。デバイスの動作は、セグメントLEDやヒューマンインターフェースデバイス(HID)プロトコルを介してPC画面に表示され、電気回路とプログラムの対応を視覚的に確認できるため、学習環境として最適である。さらに、この柔軟な構成により、ハンダ付けされた装置よりも応用範囲が広がり、学習用だけでなく研究装置としても活用できる。 |
動作原理 | HIDプロトコルにより、USB経由でPCにキーボードとして認識され、特定のイベント(ボタン押下)に応じて動作する。ボタン入力を検出すると、カウントダウン後に定義された文字列がPCへ送信される。この動作は、電子回路とプログラムされたArduinoによって制御されている。 |
使用機器 | マイクロコンピュータ(Arduino Leonardo)、抵抗、押しボタンスイッチ、セグメントLED、導線、ブレッドボード |
作成方法 | 本デバイスは、主に技術研修の教材としての活用が期待される。組み換え可能な回路と変更可能なプログラムにより、電子回路の基礎を段階的に習得できる。電子回路実習では、回路の組み換えやプログラムの拡張を繰り返しながら、最終的な完成形(図1)の製作を目指す。この過程では、動作と電子回路、または動作とプログラムの関係(表1)を確認しながら段階的に進められるため、仕組みを理解しやすい。 |
使用に関する制限 | 特になし |
ダウンロード | プログラム等については、生理学研究所トレーニングコースで使用するため、非公開とさせていただきます。 |
詳細資料 |
図と表.PDF 図1: 外観図; 表1: 動作と学べる技術 |
参考資料 | 横井 功、教育用デバイス 「Launchar」の開発、生理学技術研究会報告第47号(掲載予定) |
その他 | 生理学研究所のトレーニングコースにおいて、Launcharおよびその周辺デバイスの作成実習を計画しています。回路図やプログラムの詳細については、トレーニングコース参加者に配布し、詳細な解説を行います。ぜひ、生理学研究所技術課のトレーニングコースにご参加ください。 |