生理学実験技術データベース
Experimental Techniques for Physiological Sciences

H2-19 Last update: 2019-03-27

SPFマウスの飼育管理システム

The Animal Management System for SPF mice
用途  本システムは、実験動物の飼育情報(個体情報、交配情報、仔情報 等)を効率よく編集・管理し、その情報をネットワークでSPF管理区域と共有するためのツールである。
特徴  本システムでは、情報管理ソフトにデータベースソフト:FileMakerを用い、実験室のWindowsPC上に飼育情報のデータベースを構築する。またSPF管理区域には情報端末としてiPadを設置する。FileMakerは、iPadとの連携に強化されたソフトであり、無料専用アプリ:FileMaker GOをiPadにインストールすることで、データベースと容易に接続でき、双方向で情報編集が可能となる。データベースには、同時に5台までのiPadを接続することが可能である。
 本システムでは、単に上記の飼育情報を読み書きするだけでなく、情報編集の効率性や操作性を向上させるため、いくつかの機能を追加した。主なものを下記に記載する。
  1. 各個体の血統表や交配における血縁関係の表示を可能とした。
  2. 出産処理や離乳処理等の編集を自動化した。
  3. 管理区域内でのiPadの操作性を向上させた。
    できる限りシンプルな操作(ボタン操作等)で情報編集ができるようにした。
  4. 個体識別情報(耳パンチの形状)の編集と保存を可能とした。
  5. 管理区域と実験室との情報共有の効率性を高めるため、チャット風のコメントや画像、動画の送受信が可能な連絡ツールを追加した。
*本システムを使用するにはFileMaker(有料)が必要です。
動作条件
データベース構築用PC:
Windows 8~10
データベースソフト:
FileMaker Pro(Ver.16 以降)・Advanced(Ver.17以降)
SPF管理区域内情報端末:
iPad
iPad用アプリ:
FileMaker GO(Ver.16 以降)
使用制限 所内でのみ利用可
ダウンロード spf-animal-ms-6.4beta.zip(所外非公開)
*解凍にはパスワードが必要です。
詳細資料 システム構成図 血統表 個体識別情報