箕越 靖彦 (生殖・内分泌系発達機構部門)
摂食・飲水行動は生命維持に関わる最も基本的な本能行動であり、生体内外の環境変化を中枢神経系においてモニターすることによって惹起される。本コースでは、これら本能行動の神経回路網を明らかにする研究法の一つとして、マウス視床下部・脳室内に微量の神経伝達物質、ホルモンを投与し、摂食・飲水行動の発現、自発運動量の変化を観察する。
特に本実習においては、
を学習する。また、マウスは実験者及び実験環境に慣れ難いため、行動実験においてはマウスへのストレスを最小限にするなどの注意が特に必要である。そこで、マウスのハンドリング操作を含む、マウス個体を用いた実験法の基本的事項についても併せて学習する。
8月2日 (火) |
簡単なガイダンス 脳カニューレ固定手術 マウスのハンドリング練習 |
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8月3日 (水) |
脳カニューレ固定手術 前日に手術を施したマウスのハンドリング |
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8月4日(木)〜 5日(金)午前 |
実際に自分で手術を施したマウスにホルモン・神経ペプチドを脳内に投与し、摂食・飲水行動・自発運動量を観察する(Neuropeptide
Y、Leptin、Angiotensin IIなどを投与する予定)。 実験後にマウス脳の解剖を行い、カニューレの挿入位置を確認する。 |
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8月5日(金)午後 | データの解析、議論、まとめ。 |
なお、以上の実習スケジュールは予定であり、受講者の経験等に合わせて実習日程や内容を調整する場合がある。
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