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14. 覚醒下実験動物からの神経活動記録法入門
生体システム研究部門 (畑中 伸彦)

講義等はオンラインも併用します。
現地開催が中止となった場合には全内容をオンラインで開催します。
内容 | 覚醒下の実験動物に様々な課題を遂行させ、その際の神経活動を記録・解析するという手法は、神経回路が実際に生体内でどのように働いているのかを解明する強力な手段です。覚醒下記録は主に霊長類を用いた実験手技として発達・洗練されてきたのですが、げっ歯類にも応用可能で、とくに遺伝子改変動物を用いたin vivo記録は、物質と行動との間をつなぐ重要なステップです。また、慢性実験は覚醒下で行うため、麻酔の影響を排除することや、繰り返し同一の実験動物を使うことが可能です。さらに様々な脳領域に刺激電極を留置し電気生理学的に神経回路を解析することや、脳局所への薬物注入、光遺伝学・化学遺伝学による神経活動・行動変化なども観察することができます。しかし、このような実験技術は各研究室で手から手へと受け継がれることが多く、なかなか体系だって習得する機会が少ないのが現状です。本コースでは、このような覚醒下記録を始めたばかり、あるいはこれから始めようとする研究者や大学院生を対象に、実験動物からの神経活動記録、金属電極作製、実験に必要なハードウエアやソフトウエアなど、基本的な技術習得を目指して実習を行います。 |
集合日時 | 8月 2日(火) 9:00 |
集合場所 | 生理研(明大寺地区)7階 732室 (生体システム研究部門セミナー室) |
持ち物 |
・洗濯済み白衣 ・洗濯済みスリッパ ・ノートパソコン(コースの一部をオンラインで開催するため) |
連絡事項 | ・実験動物への感染予防のため、以下の検査結果を受講時に提出してください。 1) 結核に罹患してないこと 結核は通常の健康診断で撮る胸部レントゲン写真で異常所見なしであればOK 2) 麻疹(はしか)抗体が陽性であること(あるいは1年以内に麻疹ワクチンを接種したこと)の診断書あるいは検査結果(コピー可)。麻疹の抗体価が充分あることが示せれば、検査方法は問いません。 ・スケジュールは新型コロナ感染症の感染拡大状況によって、一部オンラインに変更になります。詳細は事前にメール等で周知いたしますので、宜しくお願いいたします。 動物実験教育訓練(オンライン)の受講が必要です。 |
スケジュール | 8月 2日(火) 講義、電気工作/電極作製 8月 3日(水) 電極作製/電気工作、マウス手術 8月 4日(木) マウス記録/ソフトウエアー実習、手術見学 8月 5日(金) ソフトウエアー実習/マウス記録、実験見学 最終日は15時頃に終了する予定です。 |
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