神経回路の機能的な役割を明らかにする研究は、長らく神経科学の中核の1つとなってきました。
素子レベルからボトムアップで理解する方法、行動から回路機能を規定する手法、計算論や構成的な手法などアプローチは多彩です。
技術的にも超解像を含めた光学顕微鏡、電子顕微鏡技術、蛍光プローブなどのツールの開発、光遺伝学、化学遺伝学から大規模なコネクト―ム技術まで進展が著しいものがあります。
一方で、一般化できる回路動作原理があるか否かはいまだにわかっていません。
回路がそもそも計算機のように固定したものではなく、外界や進化に適応して可塑的に変化する点が神経回路の特徴かつ研究の困難さにつながっているのかもしれません。
本研究会は12月23~24日に、国内で様々なアプローチで広義の神経回路研究を行う研究者にご講演いただき、神経回路の動作原理を議論することを目的とします。
興味がある皆様のご参加をお待ち申し上げます。
研究会代表者 坂場 武史
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