皆様、いかがお過ごしでしょうか。新型コロナウイルス感染の蔓延により、様々な制約、不便を受けつつも、健康を保つことを第一に、研究や教育を遂行されていらっしゃるものと存じます。
そのような状況ですが、本年度の視覚科学フォーラムの準備を、吉村由美子大会長(生理学研究所)を中心に、運営委員、実行委員で進めていただいております。 吉村大会長からのご連絡にあるように、今回は、オンラインで特別講演4題を行います。小坂田文隆先生(名古屋大学)、木下充代先生(総合研究大学院大学)、松本彰弘先生(オーフス大学・デンマーク)、 山口真美先生(中央大学)と、視覚研究の様々な領域でご活躍の方々がお話しくださいます。また、本フォーラムは会員同士が打ち解けて話しあうことが特徴ですので、その伝統を生かすために、 各会員(希望者)による短時間の近況報告をフラッシュトークの形で行う計画です。
皆様の奮ってのご参加をお待ちしております。
視覚系の研究には、光を受容するシステム、視覚情報の初期処理過程である網膜、認知に関わる高次視覚中枢、心理物理学や工学モデル、眼科学や神経心理学など病態など様々な階層の研究が含まれます。 それぞれの領域で研究が進展するにつれ、研究分野は細分化し、各研究者個人がすべての分野をカバーできないことはもちろん、個々の研究の位置付けや体系的理解も困難になってきています。 こうした現状をふまえ、密接に関連する研究領域の進歩を理解するために、本研究会を開催します。 COVID-19の影響を受け、生理学研究所での対面開催を行うことが困難なため、今年度はZoom会議システムを利用したオンライン開催といたします。今回は一般口演を行わず、特別講演だけで構成します。
今年度は、視覚に関連した各研究分野でご活躍の下記4名の先生方に特別講演をお願いいたしました(50音順)。
11:00-11:50 小坂田文隆(名古屋大学)「神経回路の構造と機能を明らかにするウイルス遺伝子工学とイメージング技術」
12:30-13:40 フラッシュトークによる近況報告
14:00-14:50 山口真美(中央大学)「乳児の視覚世界」
15:05-15:55 木下充代(総合研究大学院大学)「アゲハの高次中枢における波長情報処理」
16:10-17:00 松本彰弘(デンマーク・オーフス大学)「視覚運動特徴を処理する特異な網膜神経回路」
名古屋大学
総合研究大学院大学
デンマーク・オーフス大学
中央大学
鯉田 孝和(豊橋技術科学大学・エレクトロニクス先端融合研究所)
吉村 由美子(視覚情報処理研究部門)
0564-55-7733
vsf_2020@nips.ac.jp
視覚科学フォーラム Web