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代謝型グルタミン酸受容体1型(mGluR1)は、記憶・学習などに重要な働きを持つ膜機能タンパク質の一つであり、複数のG蛋白質(Gq、Gs、Gi)と共役して様々な細胞応答をもたらす。CHO細胞に発現させた場合、mGluR1はGqおよびGsを活性化し、細胞内カルシウム濃度およびcAMP濃度の上昇を引き起こす。この多様なシグナル伝達は、受容体C末端により制御を受けている。これは、C末端の短いスプライスバリアントでは、cAMP濃度上昇が見られなかったことから確認された。一方、mGluR1は、Homer1や4.1Gなどの細胞骨格蛋白質と受容体C末端において相互作用を持つ。我々は、4.1Gが受容体C末端の結合により受容体のGs活性化を抑制するがGq活性化は抑制しないということを見出した。
Tateyama M and Kubo Y (2007) Coupling profile of the metabotropic glutamate receptor 1α is regulated by the C-terminal domain. Molecular and Cellular Neuroscience 34, 445-452