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    <title>生理学研究所／研究報告</title>
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    <title>「脳内乳酸はバソプレッシンの分泌量を増やすようだ！」体内の水分量を調節するホルモン・バソプレッシンを分泌する神経の新たな興奮メカニズムを解明</title>
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    <published>2010-08-20T00:27:25Z</published>
    <updated>2010-08-20T04:58:34Z</updated>

    <summary>概要運動などをして汗をたくさんかくと、のどが渇いたり、トイレに行く回数が減ったり...</summary>
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        <name>NIPS Public</name>
        
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        <![CDATA[<h2>概要</h2><p>運動などをして汗をたくさんかくと、のどが渇いたり、トイレに行く回数が減ったりします。これは、体内が脱水（高浸透圧）状態になると多く分泌される抗利尿ホルモン・バソプレッシンが水分量を維持するために起こしている生理的な現象です。産業医科大学と生理学研究所との共同研究によって、バソプレッシンを分泌する神経（バソプレッシン神経）の高浸透圧時における興奮メカニズムを解明しました。バソプレッシンは、体内の浸透圧を調節する重要なホルモンであり、バソプレッシン分泌異常疾患の新たな治療法開発にもつながる成果です。<br />今回の研究では、酸を感知する分子センサー（タンパク質）として知られる酸感受性イオンチャネル（ＡＳＩＣ）に着目しました。<br />ＡＳＩＣはバソプレッシン神経に発現し、酸性物質である乳酸に反応して活性化する事がわかりました。<br />乳酸は、体内が高浸透圧状態になり、バソプレッシン神経の存在する脳内領域（視索上核：ＳＯＮ）が局所的に虚血・低酸素状態になると、濃度が上昇することがわかりました。<br />バソプレッシン神経に乳酸をかけると、興奮状態になることがわかりました。<br />以上より、体内が高浸透圧状態になると、ＳＯＮ領野の乳酸濃度が上昇する事でバソプレッシン神経が興奮することが明らかになりました。この現象により、体内に分泌されるバソプレッシンの濃度が増え、体内の水分の維持・確保が正常時に比べてより迅速に行われる可能性が示唆されました。<br />本研究は、産業医科大学　第一生理学教室の上田陽一教授と大淵豊明先生、ならびに自然科学研究機構生理学研究所の岡田泰伸所長と佐藤かお理大学院生らとの「生理学研究所一般共同研究」で行われました。 本研究成果は、２０１０年６月１５日付けの英国科学雑誌『The Journal of Physiology』に掲載されています。</p><h2>今回の発見</h2><p>１）　酸を感知する分子センサーＡＳＩＣは、バソプレッシン神経に発現しており、体内酸性物質の乳酸に反応する。<br />２）　高浸透圧状態、または低酸素状態に陥ると、脳内SON組織中の乳酸濃度が上昇する。<br />３）　ＡＳＩＣは、バソプレッシン神経の酸（乳酸）感知センサーとして働くことで、高浸透圧条件下でバソプレッシン神経を興奮させる。</p><h3>図</h3><p>体が脱水状態（体液が高浸透圧状態）になると、バソプレッシン神経の周りの血管が収縮するために、バソプレッシン神経の存在する脳内領域（視索上核：SON）が虚血・低酸素状態に陥ります。すると、SONの乳酸濃度が局所的に上昇します。この乳酸を、酸感受性のASICが感知して、ナトリウムを選択的に透過させ、この神経を興奮させます。その結果、この神経の軸索末端からのバソプレッシン分泌が亢進されることになるものと思われます。</p><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline"><img class="mt-image-center" style="display: block; margin: 0px auto 20px; text-align: center" height="251" alt="oohuchi1008-s4.jpg" width="550" src="http://www.nips.ac.jp/contents/release/images/oohuchi1008-s4.jpg" /></span><h3>この研究の社会的意義</h3><p>１）バソプレッシン分泌異常疾患の新規治療法開発へ<br />バソプレッシンの分泌メカニズムは不明な点が多いので、バソプレッシン分泌異常疾患の治療法開発が遅れています。<br />今回解明された高浸透圧時におけるバソプレッシン神経の興奮性調節機構は、新規治療法の開発の進展に役立つものと期待されます。</p><h3>論文情報</h3><p>Ohbuchi T, Sato K, Suzuki H, Okada Y, Dayanithi G, Murphy D, Ueta Y (2010) Acid-sensing ion channels in rat hypothalamic vasopressin neurons of the supraoptic nucleus. The Journal of Physiology 588(12), 2147-2162.</p>]]>
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    <title>一次視覚野を介した皮質視覚経路は眼球運動を抑制的に調節する機能を持つ</title>
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    <published>2010-06-24T00:44:31Z</published>
    <updated>2010-06-24T02:12:35Z</updated>

    <summary>概要人間は周囲の空間をサッケードと呼ばれる眼球運動を用いて探索しながら知覚してい...</summary>
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        <name>amane</name>
        
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    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.nips.ac.jp/">
        <![CDATA[<h2>概要</h2><p>人間は周囲の空間をサッケードと呼ばれる眼球運動を用いて探索しながら知覚している。サッケードは、それまでに外界で起こったことの履歴に強く影響を受け、刺激を受けた直後にはその場所に対する反応が強化されるが、一定時間の後（通常数百ミリ秒以降）には反対に反応が抑制される。こうした強化と抑制には中脳の上丘（Superior Colliculus, SC）が重要な役割を果たしていることが知られている。しかしながら上丘は網膜からの直接的な視覚入力（皮質下視覚経路）と一次視覚野を介する間接的な視覚入力（皮質視覚経路）の両方を受けており、それぞれの視覚入力がどのような機能を果たしているのかは明らかになっていない。このことを明らかにするために我々は、皮質視覚経路を選択的に損傷したサルを用いて研究を行った。この結果、皮質視覚経路損傷下においては抑制的な調節が阻害される一方で、強化的な調節は残存することがわかった。このことは、皮質下視覚経路は強化的な調節に、皮質視覚経路は抑制的な調節に、それぞれ関与していることを示唆している。抑制的な調節は、心理学の分野でよく知られる復帰抑制（Inhibition of Return, IOR）と同質のものであり、これは注意を分散して情報を効率よく収集するための仕組みであると考えられている。皮質視覚経路が高等哺乳類において著しく発達していることと合わせて考えると、進化の過程において皮質の発達と共により効率的な視覚探索を行うためのメカニズムが備わったと推測することができる。<br />　本研究によって、視覚探索や注意の神経基盤の一端が明らかになり、今後より高次の視覚認知機能の解明へと繋がるものと考えている。同時に、少なからず存在する一次視覚野損傷患者の機能回復と機能補助に貢献できるものと期待している。</p><h2>論文情報</h2><p>Takuro&nbsp;Ikeda, Masatoshi Yoshida,&nbsp;and Tadashi Isa<br />National Institute for Physiological Sciences, Okazaki, Japan<br />Journal of Cognitive Neuroscience (Early Access)</p><h3>図&nbsp;</h3><p>（Ａ）皮質視覚経路と皮質下視覚経路の模式図。網膜から一次視覚野（Primary visual cortex, V1）に入った情報は直接的に、あるいは外側頭頂間野（LIP）、前頭眼野（FEF）、補足眼野（SEF）といった領野を経由して間接的に上丘（SC）に視覚情報を送っている。本研究では一次視覚野を損傷することにより、この皮質視覚経路（点線）の働きを阻害して、残存する皮質下の視覚経路（実線）との機能の違いを調べた。<br />（Ｂ）行動課題。サルは課題刺激（Target）に対して正しくサッケードすることを求められる。ただし課題刺激に先行して先行刺激（Cue）が提示される。先行刺激と課題刺激は同じ場所（Same Condition）か違う場所（Different Condition）に提示されるが、それぞれ確率は５０％であり、先行刺激は課題の遂行に無関係である。<br />（Ｃ）外界からの刺激によるサッケード眼球運動の潜時への影響。先行刺激から課題刺激までの時間差（SOA）に対する先行刺激の影響を示す。先行刺激の影響は［Different Conditionでの潜時　－　Same Conditionでの潜時］によって評価している。この値が正の値であれば強化的な調節が、負の値であれば抑制的な調節が働いていることを意味する。通常状態（青線）では抑制的な調節が働いている一方で、皮質視覚経路損傷下（赤線）においては抑制的な調節が消失し、強化的な調節が働いており、皮質視覚野が抑制的な調節を司っていることを示している。</p><p><img style="text-align: center; margin: 0px auto 20px; display: block" class="mt-image-center" alt="20100624_Ikeda_Fig_JP.JPG" width="378" height="697" src="http://www.nips.ac.jp/contents/release/images/20100624_Ikeda_Fig_JP.JPG" /></p>]]>
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    <title>Cbln1とデルタ２グルタミン酸受容体の相互作用がシナプスの形成と維持に重要（計画共同研究）</title>
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    <published>2010-06-04T00:05:30Z</published>
    <updated>2010-06-04T00:21:07Z</updated>

    <summary><![CDATA[概要&nbsp;脳の機能は神経細胞同士がシナプスを介して形成する神経回路により担...]]></summary>
    <author>
        <name>amane</name>
        
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        <![CDATA[<h3>概要</h3><div>&nbsp;脳の機能は神経細胞同士がシナプスを介して形成する神経回路により担われているので、シナプスの形成や機能発現がどの様にして調節されているかを明らかにすることは、脳の多様な働きがどの様に実現されているかを知る上で重要です。今回、協調運動や運動学習を司る小脳で特異的に発現しているCbln1とデルタ2グルタミン酸受容体（GluD2）の働きについて研究を行いました。この結果、Cbln1とGluD2はシナプスにおいて複合体を形成してシナプス前部と後部にそれぞれ働きかける極めてユニークな分子であること、また、この働きによりシナプスを介して神経細胞間の接着と成熟を促していることを解明しました。</div><div>&nbsp;この研究は、慶応義塾大学医学部・生理学教室（柚崎通介教授）との生理研･計画共同研究として行われ、我々が得意とする電子顕微鏡レベルの定量的分子局在解析法（凍結割断レプリカ標識法：SDS-FRL）を用いて、平行線維-プルキンエ細胞シナプスのGluD2分布を解析しました（図１）。この解析により、Cbln1欠損マウスのシナプスではGluD2の発現密度が低いことが分かり、生体内でシナプス前から放出されるCbln1がシナプス後構造の分子構成を調節する働きを持つことを明らかにしました。</div><h3>論文情報</h3><p>Matsuda K, Miura E, Miyazaki T, Kakegawa W, Emi K, Narumi S, Fukazawa Y, Ito-Ishida A, Kondo T, Shigemoto R, Watanabe M, Yuzaki M.<br />Cbln1 is a ligand for an orphan glutamate receptor delta2, a bidirectional synapse organizer. Science 328:363-368, 2010.<br /><a target="_blank" href="http://www.sciencemag.org/cgi/content/abstract/328/5976/363">http://www.sciencemag.org/cgi/content/abstract/328/5976/363</a>&nbsp;<br /><a href="http://stke.sciencemag.org/cgi/content/abstract/sigtrans;3/118/ec118">http://stke.sciencemag.org/cgi/content/abstract/sigtrans;3/118/ec118</a>&nbsp;</p><div>関連情報Web site</div><div><a href="http://web.sc.itc.keio.ac.jp/physiol/yuzaki/index.htm">http://web.sc.itc.keio.ac.jp/physiol/yuzaki/index.htm</a></div><h3><span style="display: none" id="1275610059185S">&nbsp;</span>図１</h3><p><img style="text-align: center; margin: 0px auto 20px; display: block" class="mt-image-center" alt="20100604_shigemotolab1.JPG" width="570" height="346" src="http://www.nips.ac.jp/contents/release/images/20100604_shigemotolab1.JPG" /></p><p>SDS-FRL法を用いて平行線維―プルキンエ細胞間に形成される興奮性シナプス（図中、青線で囲まれた領域）におけるGluD2の分布を解析した。A, 野生型マウス、B, Cbln1欠損マウス。Cbln1欠損マウスのGluD2の標識（黒い点）は野生型マウスに比べて密度が低いことが分かる。</p>]]>
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    <title>成体メダカの卵巣で卵を継続的につくり出す幹細胞のゆりかごを発見</title>
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    <published>2010-05-31T23:27:12Z</published>
    <updated>2010-05-31T23:36:00Z</updated>

    <summary>生き物にとって、自分たちの子孫を残していく事は最も基本的で重要な事柄です。多くの...</summary>
    <author>
        <name>amane</name>
        
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        <![CDATA[<p><span style="color: #333333; font-size: 11pt">生き物にとって、自分たちの子孫を残していく事は最も基本的で重要な事柄です。多くの動物のオスでは、幹細胞が沢山の精子を一生涯にわたって作り続けることが明らかとなっています。一方で、メスが卵を作り出すメカニズムについては、不明な点が多く残されています。基礎生物学研究所の中村修平研究員、田中実准教授らは、メダカを用いた研究により、メダカ成体のメスの卵巣内に、精巣と似た構造があり、その</span><span style="color: #333333; font-size: 11pt">&ldquo;</span><span style="color: #333333; font-size: 11pt">ゆりかご</span><span style="color: #333333; font-size: 11pt">&ldquo;</span><span style="color: #333333; font-size: 11pt">に卵を作り出す幹細胞が存在することを発見、幹細胞が卵を継続的に作り出していることを世界で初めて明らかにしました。本研究に対し、神経分化部門の東島眞一准教授は、クローン解析可能なトランスジェニックメダカの作成に関して協力を行いました。ほ乳類では、卵の元になる細胞の増殖は出生前に止まる、という考え方が定説です。今回の成果は、脊椎動物で初めて、卵巣内に卵をつくる幹細胞が存在することを示したものです。また、魚類が沢山の卵を作り続けることができる仕組みの謎が明らかになりました。この成果は、２０１０年５月２１日に米国科学雑誌サイエンス（電子版）にて発表されました。</span></p><p>基礎生物学研究所　プレスリリース　は<a href="http://www.nibb.ac.jp/press/100521/100521.html">こちら</a></p>]]>
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    <title>PKD2L1/PKD1L3複合体がマウス３型味細胞でオフ応答を示す酸味受容体であることが初めて示された </title>
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    <published>2010-04-27T00:24:57Z</published>
    <updated>2010-06-15T07:27:33Z</updated>

    <summary>概要我々は、５つの基本味(苦味、甘味、うま味、塩味、酸味)を舌で感じることが出来...</summary>
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        <name>Public NIPS 2</name>
        
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        <![CDATA[<h2>概要</h2><p style="margin-left: 1em; margin-right: 1em">我々は、５つの基本味(苦味、甘味、うま味、塩味、酸味)を舌で感じることが出来る。これまでに酸味レセプター候補として、ASIC(acid-sensing-ion-channel)など複数の候補があがっているが、どれもすべての事象をうまく説明できてはいない。我々は以前、新しい酸味レセプター候補としてPKD2L1/PKD1L3チャネル複合体について報告した。このチャネルは酸刺激が取り除かれた後でのみ活性化されるという特徴(我々はオフ応答と命名)を有していることを,HEK293細胞を用いた異所性発現系で示した（EMBO Rep, 2008） 。<br />今回我々は、マウスの味細胞で実際にPKD2L1/PKD1L3が酸に対するレセプターとして機能しているかどうかを、電気生理学的手法を用いて検討した。酸味レセプターが発現していると考えられる細胞(Ⅲ型味細胞)が蛍光標識されたマウス(GAD67-GFPノックイン　マウス)を用いて実験を行った。マウス有郭乳頭から単離した味細胞を用いてカルシウムイメージング法で解析したところ、酸が洗い流された直後にオフ応答が確認された。さらにその後、その細胞に対して抗PKD2L1抗体で免疫染色を行った結果、オフ応答を示した細胞はPKD2L1を発現していることが確認された。また、パッチクランプ法を用いた解析でも同様にオフ応答を示す電流応答が確認された。最近、酸味のみ感じなくなった２人の患者の舌でASICとPKD2L1/PKD1L3遺伝子が欠損していることが報告された。こうした状況証拠から、酸味のレセプターとしてPKD2L1/PKD1L3が機能している可能性が考えられる。 <br />この研究は、名古屋市立大学大学院耳鼻咽喉・頭頸部外科学（村上信五教授）、群馬大学大学院医学系研究科(柳川右千夫教授)、味の素株式会社ライフサイエンス研究所との共同研究です。</p><h3>論文情報</h3><p style="margin-left: 1em; margin-right: 1em">Hitoshi Kawaguchi, Akihiro Yamanaka, Kunitoshi Uchida, Koji Shibasaki, Takaaki Sokabe, Yuchio Yanagawa, Shingo Murakami and Makoto Tominaga Activation of polycystic kidney disease-2-like 1 (PKD2L1)/PKD1L3 complex by acid in mouse taste cells.　　J. Biol. Chem.&nbsp;285(23): 17277-17281, 2010.</p><h3>【図1】</h3><span style="display: inline" class="mt-enclosure mt-enclosure-image"><img style="text-align: center; margin: 0px auto 20px; display: block" class="mt-image-center" alt="20100427_1.jpg" width="500" height="556" src="http://www.nips.ac.jp/contents/release/images/20100427_1.jpg" /></span><p style="margin-left: 1em; margin-right: 1em">(Ａ)Ⅲ型味細胞はGAD67(glutamate decarboxylase 67)を発現しているためにGAD67-GFPノックインマウスの 有郭乳頭から単離した味細胞では、GFPのシグナルによってⅢ型味細胞を同定できる。Ⅲ型味細胞が抗PKD2L1抗体によって染色されている。 <br />(Ｂ)ＡでGFPシグナル陽性細胞の細胞内カルシウム濃度の変化　 pH４の酸刺激開始直後に小さな細胞内カルシウム濃度上昇（オン応答）がみられ、酸刺激を止めた直後に大きな細胞内カルシウム濃度上昇(オフ応答)が見られる。脱分極応答陽性細胞である。左のトレースで示すポイント（aとb）での実際のカルシウムイメージング像を右に示す。<br />(Ｃ)平均化したカルシウム濃度変化（左）と代表的なパッチクランプ法による細胞膜電流(右) 保持電位-60mVで酸刺激中（オン応答）と後（オフ応答）に内向き電流が観察される。矢頭はゼロ電流レベルを示す。</p>]]>
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    <title>GABAB受容体のリガンド結合にともなうサブユニット配置変化</title>
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    <published>2010-04-07T02:21:51Z</published>
    <updated>2010-04-07T02:42:21Z</updated>

    <summary>概要Family C GPCRに属するGABAB受容体は、X線結晶構造が未だ解か...</summary>
    <author>
        <name>Public NIPS 2</name>
        
    </author>
    
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    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.nips.ac.jp/">
        <![CDATA[<h2>概要</h2><p style="margin-left: 1em; margin-right: 1em">Family C GPCRに属するGABA<sub>B</sub>受容体は、X線結晶構造が未だ解かれていないこともあって、その活性化メカニズムの全貌は明らかではない。本研究では、この受容体を構成する２種のサブユニットGB1aおよびGB2の細胞内ドメインに蛍光蛋白を挿入することで、FRETペアを細胞膜上で形成させ、リガンド結合にともなう動的構造変化をFRET変化としてタイムラプスで捉えることを試みた。その結果、サブユニット間のFRETペアでは、アゴニストとしてBaclofenまたはGABAを加えた際、GB1aの細胞内第2ループ(i2)およびGB2の細胞内第2ループ(i2)に蛍光蛋白を持つペアと、GB1a第2ループ(i2)およびGB2第1ループ(i1)に蛍光蛋白を持つペアで、ともに15 %前後のFRET減少が見られた。両ペアからのFRET変化は野性型受容体とほぼ同じEC50値をもち、アンタゴニストによりブロックされてallosteric modulatorにより増強される等、ほかの薬理的性質も同等であった。これに対し、各サブユニット内のFRETペアにおいては、アゴニスト単独およびallosteric modulator共存下での投与ではFRET変化はほとんど見られなかった。以上の知見より、GABA<sub>B</sub>受容体の活性化時にはサブユニット同士が非対称に離れるという配置変化が起き、その一方で、サブユニット分子内における構造変化はわずかなものであろうと結論付けた。これは、同じくFamily Cに属する代謝型グルタミン酸受容体のサブユニットの配置変化様式とは、質的に大きく異なるものである。</p><h3>論文情報</h3><p style="margin-left: 1em; margin-right: 1em">Shinichi Matsushita, Hiroyasu Nakata, Yoshihiro Kubo, and Michihiro Tateyama Ligand-induced rearrangements of the GABA<sub>B</sub> receptor revealed by fluorescence resonance energy transfer<br />The Journal of Biological Chemistry, 285(14): 10291-10299 (2010)</p><h3>【図1】</h3><span style="display: inline" class="mt-enclosure mt-enclosure-image"><img style="text-align: center; margin: 0px auto 20px; display: block" class="mt-image-center" alt="20100407_1.jpg" width="500" height="424" src="http://www.nips.ac.jp/contents/release/images/20100407_1.jpg" /></span><p style="margin-left: 1em; margin-right: 1em">GB1a-i2 &amp; GB2-i2ペア(A)とGB1a-i2 &amp; GB2-i1ペア(B)は、ともにアゴニストであるBaclofenによりFRETの減少を示す。C: アゴニストによりFRET変化が見られた細胞内ループ間の組み合わせ（太い矢印）。</p><h3>【図2】</h3><span style="display: inline" class="mt-enclosure mt-enclosure-image"><img style="text-align: center; margin: 0px auto 20px; display: block" class="mt-image-center" alt="20100407_2.jpg" width="500" height="443" src="http://www.nips.ac.jp/contents/release/images/20100407_2.jpg" /></span><p style="margin-left: 1em; margin-right: 1em">図1の結果を基づくGABA<sub>B</sub>受容体の活性化モデル。</p>]]>
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    <title>冷涼環境における代謝調節</title>
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    <published>2010-03-30T00:54:26Z</published>
    <updated>2010-03-30T05:42:27Z</updated>

    <summary> 概要 生物は環境に順応しながら生きているが、とりわけ恒温動物は体温を一定に保つ...</summary>
    <author>
        <name>Public NIPS 2</name>
        
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    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.nips.ac.jp/">
        <![CDATA[<h2>
概要</h2>
<p style="margin-left: 1em; margin-right: 1em">生物は環境に順応しながら生きているが、とりわけ恒温動物は体温を一定に保つためにエネルギー代謝を調節している。恒温動物が寒冷環境（4-10℃）に暴露されると、熱産生による強いエネルギー消費を含めた代謝調節の起こることが知られている。本研究では、比較的軽微な温度低下、すなわち&quot;涼しい&quot;と言うべき環境に暴露された場合、どのような代謝調節が起こっているかを明らかにする目的で、20℃で10日間飼育したマウスを冷涼環境モデルマウスとし、その代謝機能について検討した。その結果、冷涼環境モデルマウスでは糖負荷に対するインスリン分泌能の低下とそれに伴う高血糖が認められた。またこのマウスは体重、体温に変化は認められなかったが、摂食量増大や血中遊離脂肪酸量低下などが認められた。さらに各脂肪組織を比較すると、皮下脂肪においてのみ脂肪合成が亢進しており、脂肪を蓄積していた。以上の結果より、マウスは軽微な温度変化をも感じて代謝機能を大きく変化させていることが明らかとなった。この変化は、体脂肪量を変化させることなくエネルギーを皮下脂肪に優先的に貯蔵するものであり、これはより気温が低下し体温維持のために強いエネルギー消費が必要となる場合に備えるための適応であると考えられる（<a href="#f1">図</a>参照）</p>
<h3>論文情報</h3>
<p style="margin-left: 1em; margin-right: 1em">Metabolic adaptation of mice in a cool environment<br />
Kunitoshi Uchida, Tetsuya Shiuchi, Hitoshi Inada, Yasuhiko Minokoshi, Makoto Tominaga<br />
Pflugers Arch - Eur J Physiol (2010) 459:765-774</p>
<h3>【図1】外気温の低下と代謝調節<a class=" FCK__AnchorC" name="f1">&nbsp;</a></h3>
<span style="display: inline" class="mt-enclosure mt-enclosure-image">
    <img style="text-align: center; margin: 0px auto 20px; display: block" class="mt-image-center" alt="20100330_1.jpg" width="600" height="318" src="http://www.nips.ac.jp/contents/release/images/20100330_1.jpg" />
</span>
<p style="margin-left: 1em; margin-right: 1em">通常、血糖降下ホルモンであるインスリンの作用により各臓器へグルコースが取り込まれる。「寒い環境」に暴露されると、褐色脂肪や筋肉では体温維持のために強い熱産生が起こり、多くのグルコースが取り込まれ消費される。その間に「涼しい環境」という段階があり、インスリン分泌は低下しているが、皮下脂肪において脂肪合成に関与する分子の発現量を上昇させて、脂肪を蓄積する。寒い環境ではこの蓄えたエネルギーを優先的に利用して体温を維持していると考えられる。</p>]]>
    </content>
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    <title>サルの前頭前野と前帯状野のシータ周波数での脳活動</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.nips.ac.jp/contents/release/entry/2010/03/post-115.html" />
    <id>tag:www.nips.ac.jp,2010-03-01://3</id>

    <published>2010-03-01T06:26:55Z</published>
    <updated>2010-03-01T06:33:38Z</updated>

    <summary>概要以前に私たちはヒトのFmシータ波に対応するサルのモデルを提唱した。Fmシータ...</summary>
    <author>
        <name>Public NIPS 2</name>
        
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        <category term="研究報告" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.nips.ac.jp/">
        <![CDATA[<h2>概要</h2><p style="margin-left: 1em; margin-right: 1em">以前に私たちはヒトのFmシータ波に対応するサルのモデルを提唱した。Fmシータ波とはヒト前頭葉に生じるシータ周波数（4-7Hz）の脳波のことで、「注意」が要求される多様な状況で出現する。私たちのモデルではサルが自己ペースで運動するときに前頭前野9野と前帯状野32野に出現するシータ周波数の脳活動をヒトのFmシータ波に相当するものと見なしていたが、「注意」が要求される種々の状況で一貫して同様のシータ波活動が出現するかどうかは未確認であった。今回私たちは、予告信号（S1）と命令信号（S2）が一定の時間間隔で呈示され、S2に応じて運動すると報酬が得られる課題（S1-S2課題）を行うサルで、9野と32野に以下のような特徴的なシータ波活動が出現することを見出した。</p><p style="margin-left: 1em; margin-right: 1em">１）S1-S2間ではS1以前よりもシータ波が増加する。<br />２）S1信号によって指示されるGo/No-go課題の場合は、No-go試行で運動の有無にかかわらず報酬が無い条件（非対称的な強化）ではS1-S2間のシータ波がS1以前よりも減少したが（図参照）、運動しないと報酬がある条件（対称的な強化）ではシータ波が軽度に増加した。<br />３）報酬後のシータ波は報酬が無い場合に比べて増加した。<br />４）S1以前のシータ波の振幅は安静覚醒状態に比べて大きかった。<br />５）S2が呈示されずにS1-S2の時間間隔を推測して運動しなければならないときのS1以前のシータ波は、元のS1-S2課題に比べて増加した。</p><p style="margin-left: 1em; margin-right: 1em">これらの結果は、「注意」がその原因によらずに同一のシータ波を生じさせることを示唆しており、モデルとしての一貫性を支持している。サルのモデルは注意に関する中枢神経機構を研究するために役立つと考えられる。</p><h3>論文情報</h3><p style="margin-left: 1em; margin-right: 1em">Toru Tsujimoto, Hideki Shimazu, Yoshikazu Isomura, and Kazuo Sasaki Theta oscillations in primate prefrontal and anterior cingulate cortices in forewarned reaction time tasks. J Neurophysiol 103 (2010) 827-843</p>]]>
    </content>
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    <title>一度創って５度おいしいマウス、FAST!</title>
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    <id>tag:www.nips.ac.jp,2010-03-01://3</id>

    <published>2010-03-01T02:32:19Z</published>
    <updated>2010-03-11T07:49:43Z</updated>

    <summary>概要遺伝子が病気の成り立ちや治療にどのように関係するか、ある生命現象が遺伝子要因...</summary>
    <author>
        <name>Public NIPS 2</name>
        
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    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.nips.ac.jp/">
        <![CDATA[<h2>概要</h2><p style="margin-left: 1em; margin-right: 1em">遺伝子が病気の成り立ちや治療にどのように関係するか、ある生命現象が遺伝子要因と環境要因のどちらが原因で起こるのかといった問題に対してアプローチしたいと考えています。そのためには遺伝子を改変しなければ、直接的な因果関係には迫れません。2007年のノーベル医学生理学賞の対象になった遺伝子改変マウス技術はこれまでに30年ほどの歴史を持ちます。この技術開発によって先程述べた問題が解けるようになってきました。しかし一つの遺伝子改変マウスを得るには30年経った今でも多大な労力を要します。本研究では「苦労してマウスを作るのなら、なるべく色々な遺伝子操作が出来た方が色々な疑問に答えることが出来る」というコンセプトのもとに新しい遺伝子改変、遺伝子操作方法を開発しました。一度苦労して遺伝子をターゲッティングすると、2つの異なるマウス、STOP-tetOノックインマウスとtetOノックインマウスを得ることが出来、それらのマウスから5種類の遺伝子操作方法；1) 単純ノックアウト、2) Creを用いた遺伝子ノックアウトのレスキュー、3) tTAを用いた遺伝子の異所性発現、4) tTAを用いた遺伝子の時期特異的な過剰発現、5) tTSを用いた可逆的な遺伝子ノックアウトが可能になります。私たちはこのシステムをFASTと名付けました。FASTを4つの遺伝子について検討し、その一般性について確認しました。</p><h3>論文情報</h3><p style="margin-left: 1em; margin-right: 1em">Kenji F Tanaka, Susanne E Ahmari, E D Leonardo, Jesse W Richardson-Jones, Elaine C Budreck, Peter Scheiffele, Shouta Sugio, Naoko Inamura, Kazuhiro Ikenaka, Rene Hen Biological Psychiatry Volume 67, Issue 8, (15 April 2010)　Epub Online Feb 15.</p><h3>【図1】一度創ると五度おいしい</h3><span style="display: inline" class="mt-enclosure mt-enclosure-image"><img style="text-align: center; margin: 0px auto 20px; display: block" class="mt-image-center" alt="20100301_1.gif" width="500" height="178" src="http://www.nips.ac.jp/contents/release/images/20100301_1.gif" /></span><p style="margin-left: 1em; margin-right: 1em">一回のES細胞への遺伝子導入によって（一度創ると）、2つのノックインマウス（STOP-tetOとtetOマウス）を得ることが出来、それらから5種類の遺伝子操作が可能になる（五度おいしい）。</p><h3>【図2】５度おいしい</h3><span style="display: inline" class="mt-enclosure mt-enclosure-image"><img style="text-align: center; margin: 0px auto 20px; display: block" class="mt-image-center" alt="20100301_2.gif" width="467" height="726" src="http://www.nips.ac.jp/contents/release/images/20100301_2.gif" /></span><p style="margin-left: 1em; margin-right: 1em">Mlc1遺伝子を例にその応用を示します。Mlc1遺伝子はグリア細胞に発現する遺伝子です。青紫色がMlc1遺伝子の発現量を表し、ピンク色は背景染色です。アプリケーション1（STOP-tetO)では青色のシグナルが無いので、遺伝子ノックアウトです。アプリケーション2 (Cre-rescue)では青色のシグナルが復活します。アプリケーション3 (tTA-ectopic expression)ではグリア細胞のシグナルが消失する一方で、神経細胞（矢印）に異所性の発現が見られます。アプリケーション4 (tTA-overexpression）ではドキシサイクリン（DOX)の有無で過剰発現（下段）と野生型と同等の発現（上段）をコントロール出来ます。アプリケーション5 (tTS-knockout/down)ではDOXの有無でノックアウト（下段）と野生型と同等の発現（上段）をコントロール出来ます。</p>]]>
    </content>
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    <title>ATP受容体チャネルの膜電位と [ATP] に依存するゲート機構の構造基盤の同定</title>
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    <id>tag:www.nips.ac.jp,2010-01-04://3</id>

    <published>2010-01-04T02:41:37Z</published>
    <updated>2010-01-04T04:10:04Z</updated>

    <summary>概要 我々は、これまでに、細胞外ATP によって活性化されるP2X2チャネルが、...</summary>
    <author>
        <name>NIPS Public</name>
        
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    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.nips.ac.jp/">
        <![CDATA[<h2>概要</h2> <p>我々は、これまでに、細胞外ATP によって活性化されるP2X2チャネルが、分子内に膜電位センサー領域を有しないのに、膜電位とATP に依存するゲートを示すことを明らかにしてきた。本研究では、膜電位に依存するゲートステップの一次構造上の基盤を明らかにすることを目的として、変異体解析を行った。(1) まず、ATP結合部位と同定されている領域の変異体の解析を行ったところ、K308Rでは、電荷が保存されているにも関わらず、コンダクタンス-膜電位関係が過分極側に大きくシフトしており、また、活性化速度が速かった。この性質は、ATP結合ステップと膜電位依存的ゲートステップからなる3ステートモデルにおいて、ゲートステップのkoffを増加させることによりシミュレートできた。(2) 次に、ATPによる活性化に関与することが知られている膜貫通部位の細胞外側端に位置するアミノ酸残基の変異体の解析を行った。T339S等は、低いATP濃度では遅い膜電位依存的活性化を示し、高いATP濃度では、膜電位に依存しない恒常的活性化を示した。この性質は、3ステートモデルにおいて、ゲートステップのkoffを減少させることによりシミュレートできた。(3) koff に逆向きの変化を与えたK308RとT339Sの2重変異体の解析を行ったところ、野生型P2X2に極めて近い性質を示した。以上の実験結果は、ATP受容体チャネルP2X2の膜電位依存的ゲートに、ATPとATP結合部位の複合体と、膜貫通部位細胞外側端が寄与していることを示す。ATP- ATP結合部位複合体がリンカー部分を経由して膜貫通部位細胞外側端に間接的に作用し、ゲート開口につながる膜電位依存的な構造変化をトリガーすることが示唆された。</p> <h2>論文情報</h2> <p>Batu Keceli and Yoshihiro Kubo<br /> Functional and structural identification of amino acid residues of the P2X2 receptor channel critical for the voltage- and [ATP]-dependent gating.<br /> Journal of Physiology 587: 5801-5818 (2009)</p> <h2>【 図 】<a name="#f1">&nbsp;</a>変異体解析により同定した膜電位依存的ゲートに重要なアミノ酸残基</h2> <p>Zebra fish P2X4 の結晶構造 (Kawate et al. (2009)) に基づいたhomology modeling による rat P2X2の構造上にマップした。</p> <h3>Ａ：側面図</h3> <p>変異体解析により同定した、ATP 結合部位近辺に位置し、膜電位依存的ゲートに重要なアミノ酸残基を示した。</p><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img height="535" width="550" alt="20100104_1.jpg" src="http://www.nips.ac.jp/contents/release/images/20100104_1.jpg" class="mt-image-center" style="margin: 0pt auto 20px; text-align: center; display: block;" /></span> <h3>Ｂ：膜貫通部位を細胞外側から観察した図</h3> <p>膜貫通部位の細胞外側よりに位置し、膜電位依存的ゲートに重要なアミノ酸残基を示した。</p><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img height="483" width="550" alt="20100104_2.jpg" src="http://www.nips.ac.jp/contents/release/images/20100104_2.jpg" class="mt-image-center" style="margin: 0pt auto 20px; text-align: center; display: block;" /></span>]]>
    </content>
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    <title>青斑核ノルアドレナリン神経細胞におけるTRHの興奮作用</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.nips.ac.jp/contents/release/entry/2009/12/trh.html" />
    <id>tag:www.nips.ac.jp,2009-12-14://3</id>

    <published>2009-12-14T01:44:09Z</published>
    <updated>2010-02-25T01:07:24Z</updated>

    <summary>概要 青斑核に存在するノルアドレナリン神経細胞は、覚醒や痛みの制御などさまざまな...</summary>
    <author>
        <name>NIPS Public</name>
        
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        <category term="研究活動ページ" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.nips.ac.jp/">
        <![CDATA[<h2>概要</h2>
<p style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;">青斑核に存在するノルアドレナリン神経細胞は、覚醒や痛みの制御などさまざまな役割を担っています。甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン(Thyrotropin-releasing hormone：TRH）は視床下部で発見された神経ペプチドで、覚醒レベルの上昇や、痛み伝達の抑制などの作用があることが知られています。しかし、これらのTRHの作用機序は十分には明らかになっていませんでした。そこで今回私達は、ラットの青斑核から急性単離したノルアドレナリン神経細胞にパッチクランプ法を適用して、TRHの作用とそのメカニズムを検討しました。</p>
<p style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;">青斑核ノルアドレナリン神経細胞は、単離した後も自発的な活動電位を発生しており、この単離神経細胞にTRHを投与したところ、TRHは活動電位の発生頻度を増加させました。種々の薬理学的ツールを用いた検討から、TRHのノルアドレナリン神経細胞に対する興奮作用は、TRHがホスホリパーゼC（PLC)を介してPIP2を加水分解し、その結果として、細胞膜中のPIP2 濃度が下がって、カリウムチャネルが閉じることが原因となっていることがわかりました。</p>
<p style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;">ノルアドレナリン神経系は様々な生理的役割を担っていることから、TRHは青斑核ノルアドレナリン神経系を介して様々な中枢神経系の機能に影響を与えていると考えられます。</p>
<h3>論文情報</h3>
<p style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;">Ishibashi H, Nakahata Y, Eto K, Nabekura J.<br />
Excitation of locus coeruleus noradrenergic neurons by thyrotropin-releasing hormone.<br />
J Physiol. 2009 Dec 1;587(Pt 23):5709-22.</p>
<h3>【 図1 】</h3>
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;">
    <img height="442" width="550" alt="20091214_1.jpg" src="http://www.nips.ac.jp/contents/release/images/20091214_1.jpg" class="mt-image-center" style="margin: 0pt auto 20px; text-align: center; display: block;" />
</span>
<p style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><strong>（A）</strong>単離した青斑核ノルアドレナリン神経細胞。<br />
<strong>（B) </strong>TRH による活動電位の発生頻度増加。<br />
<strong>（C）</strong>細胞内シグナルメカニズム。TRHはホスホリパーゼC（PLC）を活性化することによりPIP2を分解する。細胞膜中のPIP2 濃度の減少によってカリウムチャネルが閉じて細胞膜が脱分極する。</p>]]>
    </content>
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    <title>頭頂間溝皮質は注意に影響される視覚グルーピングに関係する</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.nips.ac.jp/contents/release/entry/2009/11/post-68.html" />
    <id>tag:www.nips.ac.jp,2009-11-19://3</id>

    <published>2009-11-19T04:32:29Z</published>
    <updated>2010-06-02T04:44:01Z</updated>

    <summary>概要視覚グルーピングは視覚対象の検出に重要な働きをしている。視覚グルーピングとは...</summary>
    <author>
        <name>NIPS Public</name>
        
    </author>
    
        <category term="研究報告" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
        <category term="研究活動ページ" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.nips.ac.jp/">
        <![CDATA[<h2>概要</h2><p>視覚グルーピングは視覚対象の検出に重要な働きをしている。視覚グルーピングとは視野上の複数の離散的要素をつなぎ合わせて一つのまとまった群として捕らえることである。例えば、同じコントラストのドットが連続的に並んでいると、ドットがつなぎ合わされて線として知覚される（<a href="#f1">図１Ａ</a>）。このつなぎ合わせは点と点の空間的な配置や類似性、つまり図に含まれる要素間の関係に基づいて生じる。また、グルーピングは過去の経験や知識などのトップダウンのメカニズムも働くことが知られている（<a href="#f1">図１Ｂ</a>）。しかしながら、トップダウン的なグルーピングがどのような神経メカニズムによって生じているのかはわかっていない。そのことを明らかにするために、グルーピングを必要とする課題をサルに行わせ神経活動の記録を行った。</p><p>複数のドットによって構成される視覚刺激をコンピュータディスプレイ上に呈示し、サルに視覚刺激の弁別を行わせた。視覚刺激は空間的に離れて配置する白または黒の５つの正方形ドットが十字に配置して構成される（<a href="#f2">図２Ａ</a>）。ドットのコントラストの組み合わせによって20種類の視覚刺激を作成し、同じコントラストのドットが縦または横に一直線に並ぶパターンをターゲット刺激、それ以外をノンターゲット刺激とした。サルは１試行中に連続的に提示される視覚刺激からターゲット刺激を検出する（<a href="#f2">図２Ｂ</a>）。さらに、この課題ではどの向きのターゲット刺激が呈示される確率が高いかをあらかじめ手がかりとして与えておき、サルがターゲット刺激の特定の向きに注意を向けるように操作した。</p><p>課題遂行中のサルの頭頂間溝皮質の外側壁（L-IPS）から１０７個の神経細胞の活動を記録した。<a href="#f3">図３</a>に記録したニューロンの代表例を示す。このニューロンは、同じコントラストのドットが横に並ぶターゲット刺激に対して強く応答したが、縦に並ぶターゲット刺激に対してはほとんど反応を示さず、ターゲット刺激の向きについて選択的な反応を示した（<a href="#f3">図３Ａ，Ｂ</a>）。この向きに選択的な反応は視覚刺激の局所的なコントラストの差によっては説明できず、複数のドットがつなぎ合わされることによって作られた視覚特徴に対してこのニューロンが選択的に反応していることを示している。向きに選択的な反応は注意を向けている条件（赤色）と注意を向けていない条件（青色）の両方で見られたが、注意の条件間で反応を比較すると、注意を向けている条件下（赤色）ではターゲットの向きによる差がより大きくなることが分かった（<a href="#f3">図３Ａ，Ｃ</a>）。さらに、L-IPSのニューロン活動はサルの行動パフォーマンスと相関していた。このような反応特性は記録したL-IPSのニューロン集団においても共通に見られた。</p><p>これらの結果は、L-IPSのニューロンがグルーピングされた視覚対象を選択的に表現し、その表現がトップダウン的な注意を向けることによって強められることを示している。このことはL-IPSのニューロン群がトップダウン的な注意の影響を受けるグルーピングに重要な働きをしていることを示す。</p><h3>【図１】<a name="f1">&nbsp;</a></h3><span style="display: inline" class="mt-enclosure mt-enclosure-image"><img style="text-align: center; margin: 0pt auto 20px; display: block" class="mt-image-center" alt="20091119_2-1.jpg" width="595" height="209" src="http://www.nips.ac.jp/contents/release/images/20091119_2-1.jpg" /></span><p><strong>Ａ：要素間の関係によって生じるグルーピング</strong><br />空間的に離れて位置する白い四角と黒い四角は１つのまとまりとして捉えられ、それによって縦線が知覚される。<br /><strong>Ｂ：知識や経験に基づくグルーピング</strong><br />風景の中にキリンが隠れている。キリンを見つける前は空間的に離れている点は背景の一部を構成しているが、キリンを見つけた瞬間それまで背景を構成していた点がキリンを構成する要素としてつなぎ合わされる。このつなぎ合わせはキリンについての知識（長い首、長い足、まだら模様など）によって促進される。<br />（このページの最後に<a href="#f4">元画像</a>を載せています）　</p><h3>【図２】<a name="f2">&nbsp;</a></h3><span style="display: inline" class="mt-enclosure mt-enclosure-image"><img style="text-align: center; margin: 0pt auto 20px; display: block" class="mt-image-center" alt="20091119_2-2.jpg" width="501" height="341" src="http://www.nips.ac.jp/contents/release/images/20091119_2-2.jpg" /></span><p><strong>Ａ：実験に用いた２０種類の視覚刺激</strong><br />各刺激は白または黒の５つのドットが十字に配置して構成される。□または■が横または縦に並んだパターンがターゲット刺激、それ以外はノンターゲット刺激。<br /><strong>Ｂ：１試行のタイムコース</strong><br />視覚刺激は短い時間間隔で連続的に呈示される。ターゲット刺激が呈示されたときにレバーを放すことで報酬が得られる。</p><h3>【図３】<a name="f3">&nbsp;</a></h3><span style="display: inline" class="mt-enclosure mt-enclosure-image"><img style="text-align: center; margin: 0pt auto 20px; display: block" class="mt-image-center" alt="20091119_2-3.jpg" width="571" height="327" src="http://www.nips.ac.jp/contents/release/images/20091119_2-3.jpg" /></span><p><strong>Ａ:</strong>４つのグラフはそれぞれターゲット刺激への神経応答の時間変動を示している。縦軸は記録したニューロンの発火頻度（１秒間のスパイク数）、横軸はターゲット刺激が提示されてからの時間を示す。各グラフの下段の黒いバーがターゲット刺激の呈示期間を表す。<br /><strong>Ｂ:</strong>それぞれの刺激に対する平均発火頻度。刺激呈示後50ミリ秒から250ミリ秒の期間で計算した。<br /><strong>Ｃ：</strong>ターゲットの向きに対する選択性の強さ。縦に並ぶターゲット刺激に対する反応の平均と横に並ぶターゲット刺激の反応。右側の棒の長さはそれらの差分を示し、向きに対する選択性の強さを表す。 注意が向けられている条件での反応は'赤色'、注意が向いていない条件での反応は'青色'で表す。</p><h3><a name="f4">&nbsp;</a>東山動植物園のキリン<small>（元画像）</small></h3><span style="display: inline" class="mt-enclosure mt-enclosure-image"><img style="text-align: center; margin: 0pt auto 20px; display: block" class="mt-image-center" alt="20091119_2-4.jpg" width="242" height="182" src="http://www.nips.ac.jp/contents/release/images/20091119_2-4.jpg" /></span><p>&nbsp;</p><h3>論文</h3><p><span style="widows: 2; text-transform: none; text-indent: 0px; border-collapse: separate; font: medium 'MS PGothic'; white-space: normal; orphans: 2; letter-spacing: normal; color: rgb(0,0,0); word-spacing: 0px; -webkit-border-horizontal-spacing: 0px; -webkit-border-vertical-spacing: 0px; -webkit-text-decorations-in-effect: none; -webkit-text-size-adjust: auto; -webkit-text-stroke-width: 0px" class="Apple-style-span"><span style="border-collapse: collapse; font-family: arial, sans-serif; font-size: 13px" class="Apple-style-span">Yokoi I and Komatsu H<br />Relationship between neural responses and visual grouping in the monkey parietal cortex.<br />J Neuroscience, 29 13210-13221, 2009.<br /></span></span></p>]]>
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    <title>下側頭皮質後部に新しい色関連領野を同定</title>
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    <id>tag:www.nips.ac.jp,2009-11-19://3</id>

    <published>2009-11-19T01:31:33Z</published>
    <updated>2009-11-19T04:18:49Z</updated>

    <summary>概要 大脳腹側の高次領野は色を知覚する上で極めて重要な役割を果たしていると考えら...</summary>
    <author>
        <name>NIPS Public</name>
        
    </author>
    
        <category term="研究報告" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
        <category term="研究活動ページ" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.nips.ac.jp/">
        <![CDATA[<h2>概要</h2> <p>大脳腹側の高次領野は色を知覚する上で極めて重要な役割を果たしていると考えられています。大脳皮質の腹側の領域が損傷されると色が知覚されなくなる大脳性色覚異常とよばれる症状が起きるからです。しかし大脳の腹側にどのような皮質領野が存在し、その部位のニューロンのどのような働きで色が知覚されているのかについてはまだよく分かっていません。私たちは大脳高次領野で色情報がどのように処理されているかを調べる研究を行っています。<a href="#f1">図１</a>はサルの大脳皮質と色情報処理に関係する経路を示しています。下側頭皮質は大脳皮質の腹側に存在する高次領野で、損傷されると色の識別が障害されるのでヒトで色知覚に重要な役割を果たす腹側高次視覚領野と対応するものと考えられます。今回の研究で私たちは下側頭皮質後部（PIT)でニューロンの刺激選択特性を詳細にマッピングした結果、鋭い色選択性を持つ細胞が密集して存在し、視野の場所を表現する地図を持つ領域が存在することを発見しPITC（下側頭皮質後部色領域）と名づけました。この領域は色情報処理に深く関係しているものと考えられます。</p> <p><a href="#f2">図２A</a>は今回マッピングを行ったPITの場所を示しています。この場所は下側頭皮質の入口にあたる場所です。<a href="#f2">図２B</a>は脳の写真の上に我々が新しく発見したPITCの位置を示しています。PITCは後中側頭溝（PMTS)をまたがって存在し、上部のニューロンは中心視野に受容野を持ちますが、下部に移動すると受容野は周辺視野を含むようになり、更に後部では上視野、前部では下視野に受容野を持つという、全体として大ざっぱな視野の地図を持っていました。大脳視覚野にはいくつもの視野の地図が存在しますが、別々の視野地図は別々の機能に対応すると考えられています。従ってPITCも特定の機能に関係した一つの領野に対応するものと考えられます。この領域に鋭い色選択性を持つニューロンが多いことから、PITCは色情報処理に深く関係した領野であると推測される訳です。</p> <p><a href="#f3">図３</a>にはPITCとその周辺で記録されたいくつかのニューロンの色選択性を示しています。左下に示したように、CIE-ｘｙ色度図で一定間隔に分布した同じ明るさ（輝度）の色刺激のセットを使って、ニューロンの反応を調べました。PITC内に示した４つのニューロンはいずれも鋭い色選択性を持っています。一方、PITCの外で記録された２つのニューロンは鋭い選択性を示しませんでした。</p> <p><a href="#f4">図４</a>はPITCとその周りの領域のニューロンの性質をマッピングした結果を示します。<a href="#f4">図４A</a>は色選択性の鋭さを示しています。SとBはそれぞれ一定の定量的な基準を上回る鋭い色選択性を示した細胞と（S)と示さなかった細胞（B)を示しています。点線より下の領域にSのニューロンが密集して存在していました。<a href="#f4">図４B</a>は受容野が視野のどこに位置していたかを示しています。上の方には中心視野に受容野を持つ細胞（F)が多いのに対し、下の方ではより周辺視野を含む受容野を持ち、更に上視野に受容野を持つ細胞（○）が後に存在し、下視野に受容野を持つ細胞（●）が前の方に存在し、全体として大ざっぱな視野地図を持っていることが分かります。</p> <p>今回の発見は、大脳高次領野における色情報処理の仕組みの一端を明らかにしたものです。この領域のニューロン活動が色知覚の成立とどのように関わっているのかを知ることは今後の課題です。</p> <h3>論文情報</h3> <p>Yasuda M, Banno T and Komatsu H<br /> Color Selectivity of Neurons in the Posterior Inferior Temporal Cortex of the Macaque Monkey.<br /> Cerebral Cortex, doi: 10.1093/cercor/bhp227, 2009</p> <h3>【図１】<a name="f1">&nbsp;</a></h3> <span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img height="259" width="423" alt="20091119_1.jpg" src="http://www.nips.ac.jp/contents/release/images/20091119_1.jpg" class="mt-image-center" style="margin: 0pt auto 20px; text-align: center; display: block;" /></span> <p>色の情報は目の網膜にある三種類の錐体細胞が違う波長の光に違う応答をすることに起源があります。錐体の応答の差を検出する網膜の細胞が色の情報を大脳一次視覚野（V1)に伝えます。大脳に入った色の情報は、V1からV2野、V4野を経て下側頭皮質に伝えられます。</p> <h3>【図２】<a name="f2">&nbsp;</a></h3> <span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img height="265" width="600" alt="20091119_2.jpg" src="http://www.nips.ac.jp/contents/release/images/20091119_2.jpg" class="mt-image-center" style="margin: 0pt auto 20px; text-align: center; display: block;" /></span> <p>Aは今回マッピングを行った下側頭皮質後部（PIT)の場所を示しています。PITは２本の破線で挟まれた領域です。赤の部分の脳の絵をBに示します。Bには今回発見したPITCの場所と視野地図を模式的に示します。図中の略号はAは前、Pは後、Dは上、Vは下を表します。IOS＝下後頭溝、LS＝月状溝、PMTS=後中側頭溝、STS＝上側頭溝</p> <h3>【図３】<a name="f3">&nbsp;</a></h3> <span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><a href="http://www.nips.ac.jp/contents/release/images/20091119_3.jpg"><img height="309" width="550" alt="20091119_3.jpg" src="http://www.nips.ac.jp/assets_c/2009/11/20091119_3-thumb-550x309-487.jpg" class="mt-image-center" style="margin: 0pt auto 20px; text-align: center; display: block;" /></a></span> <div align="right"><p><small>※図をクリックすると拡大図が表示されます</small></p></div>  <p>PITCとその外で記録されたニューロンの色選択性の例を示しています。SとBはそれぞれ一定の定量的な基準を上回る鋭い色選択性を示した細胞と（S)と示さなかった細胞（B)です。赤線で囲まれた場所がPITCです。左下はCIE-ｘｙ色度図で、色付の円は実験で使った色刺激の色度座標を示しています。どの座標がどのような色に対応するかを分かりやすく示すために円に実際に近い色をつけています。実験の時には正確に色度と輝度をキャリブレーションした刺激を使います。６個のニューロンの色選択性は、十字で示した色度の色刺激に対するニューロンの応答を円の直径で示しています。Sで示したニューロンは青、紫、赤紫などに鋭い色選択性を持っています。実線は太いものから順に最大応答の８０％、６０％、４０％、２０％の場所を示す反応等高線です。</p> <h3>【図４】<a name="f4">&nbsp;</a></h3> <span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img height="291" width="507" alt="20091119_4.jpg" src="http://www.nips.ac.jp/contents/release/images/20091119_4.jpg" class="mt-image-center" style="margin: 0pt auto 20px; text-align: center; display: block;" /></span> <p>１頭のサルのPITでニューロンの色選択性と受容野をマッピングした結果を示します。内容については本文を参照してください。AとBいずれにおいても左上の点線より下の領域がPITCとして同定した領域です。中央やや下にある右下がりの実線はPMTSの位置を示しています。</p>]]>
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    <title>グルタミン酸受容体のシナプス内分布とその生理的意義</title>
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    <published>2009-11-10T01:58:23Z</published>
    <updated>2009-11-10T02:56:57Z</updated>

    <summary><![CDATA[概要 多くの神経細胞同士は、1 &micro;m&sup2;以下のごく小さい面（...]]></summary>
    <author>
        <name>NIPS Public</name>
        
    </author>
    
        <category term="研究報告" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
        <category term="研究活動ページ" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.nips.ac.jp/">
        <![CDATA[<h2>概要</h2> <p>多くの神経細胞同士は、1 &micro;m&sup2;以下のごく小さい面（シナプス接合部）を介して、信号の受け渡しを行なっている。これまで我々の研究室では、急速に凍結した脳組織標本を割断することで、シナプス接合部をあらわにし、受容体に対する免疫抗体標識を行ない、これを電子顕微鏡で観察することで、シナプスにおける受容体の多様な二次元分布様式を明らかにしてきた。</p> <p>本研究では、外側膝状体中継細胞へのシナプスに注目した。この細胞は、網膜からの強力なシナプス入力を受け取り、受け取った信号を大脳皮質へ伝えるとともに、大脳皮質からは微弱なフィードバック・シナプス入力を受け取ることが知られている。網膜からのシナプス入力（RGシナプス）、および皮質からのシナプス入力（CGシナプス）は、ともに、グルタミン酸作動性であるが、同じ細胞へのこの二種類のシナプス間で、個々のシナプスの面積や受容体分布パターンが全く異なることが明らかになった。要約すると、１）シナプス面積は、RGはCGの約半分、２）シナプス内に発現しているAMPA型グルタミン酸受容体の平均数は同程度、したがって、３）受容体密度は、RGのほうがCGの倍程度の違いがあること等が明らかになった（<a href="#f1">図１</a>）。</p> <p>ここで疑問になった点は、シナプスにおける信号伝達の強さを決める要因として、シナプス内での受容体の「総数」あるいは「密度」のどちらが重要なのかという点であった。シナプス間隙でのグルタミン酸拡散、および受容体応答をシミュレーションしたところ、単一シナプスの素量応答の強度を決めるのは、シナプス内に発現している受容体の「数」であって、受容体「密度」や受容体の不均一な分布は、シナプス伝達の強度やばらつきを決めるのには、あまり大きな役割を果たしていないことが予測された（<a href="#f2">図２</a>）。そこで、個々のシナプス入力を電気生理学的に記録したところ、AMPA受容体を介した素量応答は、RGおよびCGで差がないことが明らかになった。単一シナプス応答の振幅及びばらつきは、多少の受容体分布様式の違いに左右されず、もっぱら受容体の数だけで規定されるように、シナプスはコンパクトな構造を形作っていることが示唆された。</p> <h3>論文情報</h3> <p>Etsuko Tarusawa, Ko Matsui<sup>*</sup>, Timotheus Budisantoso, Elek Moln&aacute;r, Masahiko Watanabe, Minoru Matsui, Yugo Fukazawa<sup>*</sup>, Ryuichi Shigemoto (2009)<br /> Input-Specific Intrasynaptic Arrangements of Ionotropic Glutamate Receptors and Their Impact on Postsynaptic Responses.<br /> The Journal of Neuroscience, 29(41):12896-12908.<br /> (<sup>*</sup> Corresponding authors)</p> <h3>【図１】<a name="f1">&nbsp;</a>入力元の異なるシナプス間では、シナプス形態・受容体分布が異なる</h3> <span style="display: inline;" class="mt-enclosure mt-enclosure-image"><img height="395" width="512" style="margin: 0pt auto 20px; text-align: center; display: block;" class="mt-image-center" src="http://www.nips.ac.jp/contents/release/images/20091110_1.jpg" alt="20091110_1.jpg" /></span> <p>外側膝状体中継細胞のシナプス後部の凍結割断レプリカ標識像。皮質（CG）からのシナプス、網膜（RG）からのシナプスの例。黒線で囲まれた領域がシナプス部位、黒点はAMPA型グルタミン酸受容体の標識の位置。CGシナプスのほうが面積が広いが、どちらのシナプスもAMPA受容体の標識数は同程度であるので、AMPA受容体の密度としては、RGのほうが高い。また、CGシナプスには、AMPA受容体標識の少ない箇所が見られ、AMPA受容体分布が不均一である。</p> <h3>【図２】<a name="f2">&nbsp;</a>多様なAMPA受容体分布が与えるシナプス応答への影響の解析</h3> <span style="display: inline;" class="mt-enclosure mt-enclosure-image"><img height="398" width="512" style="margin: 0pt auto 20px; text-align: center; display: block;" class="mt-image-center" src="http://www.nips.ac.jp/contents/release/images/20091110_2.jpg" alt="" /></span> <p>凍結割断レプリカ標識で明らかにされた、CGおよびRGシナプスのAMPA受容体分布をもとに、グルタミン酸拡散および受容体応答のシミュレーションを行なった。左図では、AMPA受容体の位置が黒点で表示されている。AMPA受容体クラスター付近（赤四角）で、グルタミン酸放出が起きた場合に生じるシナプス応答波形が、中図の赤線で表示されている。受容体の少ない空白地帯（黄四角）で放出が起きた場合のシナプス応答波形は、中図の黄線。放出部位に応じたシナプス応答振幅を、左図でグレースケール表示。右図は、シナプス応答振幅のヒストグラム。シミュレーションにより、１）シナプス応答振幅は、放出部位にあまり依存しないこと、２）受容体密度の異なるCGおよびRGシナプス間で、シナプス応答振幅に大きな違いは見られないこと、３）シナプス応答振幅を規定するのは、もっぱら受容体の数であること、などが明らかになった。</p>]]>
    </content>
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    <title>視床下部腹内側核はレプチンによる末梢組織での糖取り込み促進作用に重要な調節作用を営む</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.nips.ac.jp/contents/release/entry/2009/09/post-37.html" />
    <id>tag:www.nips.ac.jp,2009-09-30://3</id>

    <published>2009-09-30T06:07:23Z</published>
    <updated>2009-09-30T06:22:02Z</updated>

    <summary>概要 レプチンは脂肪細胞から分泌されるエネルギー代謝調節ホルモンである。しかし、...</summary>
    <author>
        <name>NIPS Public</name>
        
    </author>
    
        <category term="研究報告" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
        <category term="研究活動ページ" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.nips.ac.jp/">
        <![CDATA[<h2>概要</h2>
<p>レプチンは脂肪細胞から分泌されるエネルギー代謝調節ホルモンである。しかし、近年レプチンが、末梢組織の糖代謝にも重要な調節作用を営むことが明らかとなってきた。事実、先天的あるいは後天的に全身の脂肪組織が萎縮する脂肪萎縮症の患者において、血中レプチン濃度が低値となり、その結果、重篤な糖尿病を発症することが明らかとなった。また、レプチンを投与し、血中レプチン濃度を正常レベルに回復させると、糖尿病が著しく改善することも示された。それゆえレプチンは、現在、脂肪萎縮症の特効薬として利用されている。このようなレプチンの調節作用は、中枢神経系、特にレプチン受容体を豊富に発現する視床下部を介すると考えられるが（<a href="#f">図Ａ</a>）、視床下部のどの神経核が重要であるかは不明であった。</p>
<p>我々は、視床下部の様々な神経核に選択的にレプチンを投与し、末梢組織における糖取り込みを測定した。その結果、視床下部の中でも特に、腹内側核（ＶＭＨ）が重要であることを明らかにした（<a href="#f">図Ｂ</a>）。さらに、レプチンをＶＭＨに投与したときの末梢組織での糖取り込みは、Pro-opiomelanocortin(ＰＯＭＣ)ニューロンと呼ばれる弓状核の摂食調節ニューロンを活性化し、活性化したＰＯＭＣニューロンがＶＭＨあるいは室傍核のメラノコルチン受容体（ＭＣＲ）を介して、末梢組織への糖取り込みを促進することを明らかにした。さらに、ＶＭＨのＭＣＲは骨格筋、褐色脂肪および心臓の糖取り込みを、室傍核のＭＣＲは褐色脂肪での糖取り込みを促進することも明らかにした（<a href="#f">図Ｂ</a>）。</p>
<p>本研究は、レプチン及び視床下部を介する糖代謝調節機構、抗糖尿病作用の解明に大きく貢献する研究成果である。</p>
<h3>【図】</h3><a name="f">&nbsp;</a>
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;">
    <img height="738" width="550" alt="20090930_1.jpg" src="http://www.nips.ac.jp/contents/release/images/20090930_1.jpg" class="mt-image-center" style="margin: 0pt auto 20px; text-align: center; display: block;" />
</span>
<h2>論文情報</h2>
<p>Distinct effects of leptin and a melanocortin receptor agonist injected into medial hypothalamic nuclei on glucose uptake in peripheral tissues.<br />
Toda C, Shiuchi T, Lee S, Yamato-Esaki M, Fujino Y, Suzuki A, Okamoto S, Minokoshi Y<br />
Diabetes 2009 (Webにて公開)</p>]]>
    </content>
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    <title>外側皮質脊髄路損傷後のマカクザルの感覚運動皮質におけるGAP-43遺伝子の発現増加</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.nips.ac.jp/contents/release/entry/2009/09/gap-43.html" />
    <id>tag:www.nips.ac.jp,2009-09-24://3</id>

    <published>2009-09-24T08:58:17Z</published>
    <updated>2009-09-24T09:24:31Z</updated>

    <summary>概要脊髄に損傷を受けると手足の麻痺が生じるが、その後に運動機能の回復が見られるこ...</summary>
    <author>
        <name>amane</name>
        
    </author>
    
        <category term="研究報告" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
        <category term="研究活動ページ" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.nips.ac.jp/">
        <![CDATA[<h2>概要</h2><p>脊髄に損傷を受けると手足の麻痺が生じるが、その後に運動機能の回復が見られることがある。機能回復の背景として、大脳皮質レベルの神経活動変化による機能代償がある(Nishimura Y, et al, 2007)。このような神経活動の変化を実現するために、大脳皮質において神経回路の再編成が生じていると考えられる。ただし、脊髄損傷後に大脳皮質レベルで神経回路の再編成が生じているという知見はこれまでにほとんど得られていなかった。</p><p>本研究では回復過程で生じる神経回路の変化を調べるため、神経突起の伸長に関わるタンパクであるGAP-43の遺伝子発現に着目した。すなわち、サル皮質脊髄路損傷後の機能回復過程におけるGAP-43遺伝子の発現変化を、大脳皮質運動関連領野において解析した(図A)。その結果、皮質脊髄路の損傷を受けたサルでは、回復時に両半球の第一次運動野(M1)のII-III層に存在する興奮性ニューロンにおいてGAP-43遺伝子の発現上昇がみられた(図B上)。またM1のV層に存在する大型ニューロンでも、両側性に発現の上昇がみられた(図B下)。さらに運動前野腹側部(PMv)や第一次体性感覚野(S1)においてもII-III層のニューロンでGAP-43遺伝子の発現上昇がみられた。これらの結果は、M1とPMv、S1を含む運動関連領野間の皮質間投射、および第一次運動野から皮質下への投射を担う神経細胞で可塑的な変化が生じていることを示す(図C)。</p><p>本研究成果は、脊髄損傷後に大脳皮質レベルの神経回路再編成が実際に生じており、それが機能代償に関与していることを示唆するものである。今後は回復過程で生じる投射レベルの変化や、神経回路変化を引き起こす遺伝子発現動態を明らかにしていく予定である。</p><h2>論文情報</h2><p>Increased expression of the growth-associated protein 43 gene in the sensorimotor cortex of the macaque monkey after lesioning the lateral corticospinal tract.<br />Noriyuki Higo, Yukio Nishimura, Yumi Murata, Takao Oishi, Kimika Yoshino-Saito, Masahito Takahashi, Fumiharu Tsuboi, Tadashi Isa<br />The Journal of Comparative Neurology 516: 493-506 (2009)</p><h2>図</h2><p><img style="text-align: center; margin: 0px auto 20px; display: block" class="mt-image-center" alt="090924_1_tisa.JPG" width="512" height="568" src="http://www.nips.ac.jp/contents/release/images/090924_1_tisa.JPG" /></p>]]>
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    <title>大脳皮質における介在細胞タイプに依存した興奮性経路の選択的抑制</title>
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    <published>2009-08-31T05:00:22Z</published>
    <updated>2009-08-31T05:20:02Z</updated>

    <summary>概要 大脳皮質の神経回路は興奮性の錐体細胞と抑制性の介在細胞から成り立っており、...</summary>
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        <name>NIPS Public</name>
        
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    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.nips.ac.jp/">
        <![CDATA[<h2>概要</h2> <p>大脳皮質の神経回路は興奮性の錐体細胞と抑制性の介在細胞から成り立っており、介在細胞によって興奮性ネットワークが制御されている。錐体細胞間では、皮質外投射先や発火様式に依存して特異的にシナプス結合がなされ、サブネットワークを形成していることが次第に明らかになってきている。しかし、多様な細胞タイプからなる抑制性介在細胞と興奮性サブネットワークとの関係はよく知られていない。</p> <p>今回、5層介在細胞と興奮性サブネットワークとの関係について、ラットの前頭皮質スライス標本を用いて検討した。5層介在細胞は電気生理学的にFast Spiking (FS)細胞とnon-FS細胞に分類したが、記録したnon-FS細胞の多くは形態学的にマルティノッティ細胞であった。最初に層内での結合特異性を検討するために、5層の介在細胞と錐体細胞から同時にホールセル記録した。その結果、FS細胞と錐体細胞間では両方向性のシナプス結合が多くの細胞ペアで見られたのに対して、non-FS細胞と錐体細胞間では双方向結合は殆ど見られなかった。また、双方向結合していたFS/錐体細胞ペアの興奮性・抑制性シナプス電流の振幅は、一方向結合のものと比べて大きかった。次に異なる層からの興奮性入力パタンを検討するために、グルタミン酸刺激法を用いて2/3層錐体細胞から5層の介在細胞と錐体細胞に共通入力する確率について調べた。その結果、5層のnon-FS細胞と錐体細胞では、その間にシナプス結合があると2/3層錐体細胞から共通入力する確率が高くなったのに対して、5層FS/錐体細胞ペアに対する2/3層錐体細胞からの共通入力確率は5層細胞間の結合の有無に依存しなかった。</p> <p>以上の結果から、5層の介在細胞は細胞タイプに依存して錐体細胞と層内・層間の異なるサブネットワークを形成しており、興奮性ネットワークの抑制様式が介在細胞タイプごとに異なることが示唆された（<a href="#f1">下図</a>）。</p> <h2>論文情報</h2> <p>Otsuka T, Kawaguchi Y (2009) Cortical Inhibitory Cell Types Differentially Form Intralaminar and Interlaminar Subnetworks with Excitatory Neurons. The Journal of Neuroscience, 29(34), 10533-10540</p> <h3>【図１】<a name="f1">&nbsp;</a></h3> <span style="display: inline;" class="mt-enclosure mt-enclosure-image"><img height="266" width="515" style="margin: 0pt auto 20px; text-align: center; display: block;" class="mt-image-center" src="http://www.nips.ac.jp/contents/release/images/20090831_1.jpg" alt="20090831_1.jpg" /></span> <p>Schematic diagram of intra- and interlaminar subnetworks of pyramidal cells and interneurons.  Line thickness represents connection probabilities.  Triangles and circles indicate pyramidal cells and interneurons, respectively.</p>]]>
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    <title>DIP/WISH欠損マウスの解析によってDIP/WISHが胎仔線維芽細胞の細胞骨格ダイナミクスに関わることが明らかになった</title>
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    <published>2009-08-17T05:22:32Z</published>
    <updated>2009-11-24T06:11:51Z</updated>

    <summary>DIP/WISHを低分子量G蛋白質Rhoの標的蛋白質のDia とWASPと結合す...</summary>
    <author>
        <name>NIPS Public</name>
        
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    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.nips.ac.jp/">
        <![CDATA[<p>DIP/WISHを低分子量G蛋白質Rhoの標的蛋白質のDia とWASPと結合する蛋白質として見出し、Rho、Racの活性制御することによって細胞運動を調節する重要なタンク質であることを明らかにしてきた。DIP/WISHを欠損するマウスを作製してその胎仔線維芽細胞を解析したところ、刺激前からRhoの活性が高くて細胞の接着性が悪く、細胞尾の退縮不全によると思われる著しい細胞運動能の低下が明らかになった。DIP/WISH欠損細胞ではRhoの活性化に一致してアクチン線維束の発達が観察された。以上の結果から、DIP/WISHはRhoの陰性制御分子として機能し、細胞接着に関与する分子群を制御することによって細胞接着能をコントロールしていると結論した。</p> <h3>論文情報</h3> <p>Tomoko Fukumi-Tominaga, Yoshiko Mori, Atsuko Matsuura, Keiko Kaneko, Makoto Matsui1,2, Masato Ogata and Makoto Tominaga<br /> DIP/WISH-Deficient Mice Reveal Dia- and N-WASP-interacting Protein (DIP/WISH) As a Regulator of Cytoskeletal Dynamics in Embryonic Fibroblasts<br /> Genes to Cells 14 (10): 1197-1207, 2009</p> <h3>【図１】</h3> <span style="display: inline;" class="mt-enclosure mt-enclosure-image"><img height="301" width="560" style="margin: 0pt auto 20px; text-align: center; display: block;" class="mt-image-center" alt="20090817_1.jpg" src="http://www.nips.ac.jp/contents/release/images/20090817_1.jpg" /></span> <p>野生型マウス胎仔線維芽細胞（WT）はPDGF刺激に応じてよく動くが（★印は接着斑様構造を示す）、DIP/WISH欠損マウス胎仔線維芽細胞（KO）は細長い形状をしており、ほとんど動かない。核の移動距離で比較すると、DIP/WISH欠損マウス胎仔線維芽細胞は野生型マウス胎仔線維芽細胞に比べて有意に短い。* p &lt; 0.05.</p>]]>
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    <title>覚醒行動下のサルにおけるシナプス前抑制の評価方法を確立</title>
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    <published>2009-06-30T06:00:31Z</published>
    <updated>2009-06-30T06:24:01Z</updated>

    <summary>「シナプス前抑制」の概念は１９５７年にフランクとフォートらによって初めて提唱され...</summary>
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        <name>NIPS Public</name>
        
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    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.nips.ac.jp/">
        <![CDATA[<p>「シナプス前抑制」の概念は１９５７年にフランクとフォートらによって初めて提唱され、その直後からエックルスやルンドバークその他の研究者による非常に精力的な研究が１９６０年代を通じて行われた。その結果、現在までにシナプス前抑制に関わる脊髄神経回路の詳細や薬理学的特性などについての知見が示されてきた。</p> <p>では、このシナプス前抑制は覚醒動物の行動制御において、どのような役割を果たすのであろうか。残念ながらこの問いに対する明確な答えは見つかっていない。それを明らかにするためには、まず覚醒動物の行動下におけるシナプス前抑制を評価する方法を確立する必要があった。そのため、我々は覚醒サルに手首屈曲伸展運動を訓練し、その際の皮膚神経(superficial radial nerve)へ電気刺激を与えながら、刺激に単シナプス性に応じる細胞を検索した（図A）。その後当該脊髄部位に微弱電流刺激を繰り返し与え、皮膚神経において逆行性電位を記録した(図B)。さらに、その逆行性電位のサイズを手首運動の各局面で比較した結果、動的な運動の開始前後でそのサイズが増大することが確認された(図C)。この逆行性電位の振幅増大は、一次求心神経末端部の脱分極（primary afferent depolarization:PAD）を反映しており、さらにPADはGABA-Aによるシナプス前抑制の指標になることが知られている（excitability testing）。従って、この結果は随意運動における動的運動開始前後に、皮膚神経へのシナプス前抑制が増大することを示している。 　</p> <p>本研究によって、覚醒行動下のサルにおけるシナプス前抑制の評価方法が始めて体系的に確立した。今後は同方法を用いて、様々な随意運動の局面や様々なモダリティの感覚入力に対するシナプス前抑制の動態が明らかにされることが期待される。</p> <h3>論文情報</h3> <p>Task-dependent modulation of primary afferent depolarization in cervical spinal cord of monkeys performing an instructed delay task.<br /> Kazuhiko SEKI, Steve I. Perlmutter, Eberhard E. Fetz<br /> Journal of Neurophysiology 102: 85-99 (2009)</p> <h3>図１</h3>  <span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img width="510" height="785" alt="20090630_1.jpg" src="http://w2008.nips.ac.jp/contents/release/images/20090630_1.jpg" class="mt-image-center" style="margin: 0pt auto 20px; text-align: center; display: block;" /></span>]]>
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    <title>サル大脳皮質の体性感覚野と運動野の間の情報の流れ</title>
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    <published>2009-06-29T01:29:03Z</published>
    <updated>2009-06-30T06:21:47Z</updated>

    <summary>脳の運動制御の仕組みを解明する目的で、サルが上肢に力を入れるときの体性感覚野と運...</summary>
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        <name>NIPS Public</name>
        
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    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.nips.ac.jp/">
        <![CDATA[<p>脳の運動制御の仕組みを解明する目的で、サルが上肢に力を入れるときの体性感覚野と運動野のフィールド電位と上肢筋電図の関係を、有向伝達関数（directed transfer function、略して DTF）を用いて解析した。DTFは複数の構成要素からなるシステム内での結合の方向性を解析するのに有用な指標である。 私達は以下の結果を得た。</p> <ul>     <li>大脳皮質と筋電図の間のベータ周波数領域（14-30 Hz）のDTFは、皮質から筋電図へ向かう方向が逆方向よりも優位で、中心溝の前壁（運動野）で最も大きい。</li>     <li>皮質皮質間のベータ周波数領域のDTFについては、筋収縮中は中心溝後部（感覚野）から中心溝前部（運動野）への向きが逆向きよりも優位であった。この前向きと後向きのDTFの非対称性は、休んでいるときには、はっきりとは認められなかった。</li> </ul> <p>これらの知見は、感覚野から運動野へ向かうベータ周波数領域での情報の流れが運動のフィードバック制御などの筋収縮調節の重要な要素となっている可能性を示唆している。</p>  <h3>論文情報</h3>  <p><strong> Tsujimoto T, Mima T, Shimazu H, Isomura Y<br /> Directional organization of sensorimotor oscillatory activity related to the electromyogram in the monkey.<br /> Clinical Neurophysiology 120 (2009) 1168-1173 </strong></p> <h3>図１</h3> <span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><p><a href="http://w2008.nips.ac.jp/assets_c/2009/06/20090629_1-thumb-450x684-106.jpg"><img width="450" height="684" alt="20090629_1.jpgのサムネール画像" src="http://w2008.nips.ac.jp/assets_c/2009/06/20090629_1-thumb-450x684-106-thumb-450x684-107.jpg" class="mt-image-center" style="margin: 0pt auto 20px; text-align: center; display: block;" /></a></p>     <p>A: 筋収縮中のDTFの非対称性。大脳皮質の４カ所のフィールド電位（preCSaとpreCSpが運動野、postCSaとpostCSpが感覚野）と上肢筋電図（EMG）の関係を示す。&lt;br&gt;&lt;br&gt;<br />     B: 休んでいるときのDTFの非対称性。&lt;br&gt;<br />     矢印の線の太さが非対称性を示したサルの頭数（全３頭）を表す。</p></span>]]>
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    <title>連続超薄切切片観察による 神経組織の高精度３次元再構築法</title>
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    <published>2009-06-11T10:37:10Z</published>
    <updated>2009-06-17T12:47:51Z</updated>

    <summary><![CDATA[&nbsp;大脳皮質の局所神経回路構築を解析する上で、各種神経細胞上にどれほどの...]]></summary>
    <author>
        <name>PowerSource</name>
        
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    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.nips.ac.jp/">
        <![CDATA[<p>&nbsp;</p><p>大脳皮質の局所神経回路構築を解析する上で、各種神経細胞上にどれほどのシナプス結合があるかを解析する事は非常に大事な事である。その解析方法として、連続超薄切切片を電子顕微鏡を使って観察し、神経組織を３次元再構築し解析する方法が考えられる。私達は、この方法を使い、これまで、多くの神経細胞を解析してきたが、下記の２つの問題点に気がついた。１）超薄切切片の厚みの正確な測定が、３次元再構築像の質を大きく左右する。２）切片面に平行あるいは平行に近い角度に存在するクレフト面を持つシナプス結合は、従来のシナプス結合の定義による観察では見逃してしまう為、本来のシナプス入力の密度よりもかなり少ないシナプス数しか探知出来ない。これら２つの問題点を改善する為に下記の方法を今回報告した。まず、超薄切切片の厚み測定方法であるが、従来、minimal folding法、干渉光測定法、ミトコンドリアを利用した推測法が使われて来たが、いずれも、必ずしも正確な厚みを測定する方法とは言えない。私達は、1nmの解像度を持つカラー３Dレーザ顕微鏡を使って超薄切切片の厚みを測定し、信頼できる測定が可能である事を確認した。次に、シナプス結合の同定に関して、切片面に平行あるいは平行に近い角度のクレフト面を持つシナプス結合は、連続切片で、従来のシナプス結合の同定の為の定義の順序通りにシナプス要素が観察できる場合はシナプス結合と判断して良い事を、tomography解析等により見出した。シナプス確認の為の新しいこの方法を使って、parvalbumin陽性樹状突起表面に入力するシナプスの数を測定した所、およそ１／３から半分程度のシナプスを新たに確認する事ができた。この事は、旧来のシナプス同定法だけを使った場合、シナプスの多くを見落としてしまう事を示している。今後は、この新しい方法を使った、神経回路構築の定量的解析が望まれる所である。</p><p>&nbsp;</p><p><strong>Kubota Y, Hatada S, Kawaguchi Y (2009)</strong></p><p><strong>Important factors for the three-dimensional reconstruction of neuronal structures from serial ultrathin sections</strong></p><p><strong>Frontiers in Neural Circuits, Volume 3, Article 4</strong></p><p>&nbsp;</p><hr /><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="fig.jpg" width="320" height="446" class="mt-image-center" style="text-align: center; display: block; margin: 0 auto 20px;" src="http://w2008.nips.ac.jp/contents/release/images/fig.jpg" /></span><p>&nbsp;</p><p><span style="font-size: 90%; ">(A, D) 切片面に平行あるいは平行に近い角度のクレフト面を持つシナプス結合を連続切片（７０nm）でとらえた電子顕微鏡像。従来のシナプス結合の同定の為の定義の順序通りにシナプス要素が観察できる。 (A) 前神経終末にはシナプス小包が多く存在する（星印） (B) 前神経終末格子 (C) シナプス後膜肥厚（PSD） (D) シナプス後樹状突起の細胞質 (E, F) 左の連続写真から作成したパルブアルブミン陽性樹状突起（黄色）とそれにシナプス接着しているGABA陽性神経終末（赤色）GABA陰性神経終末（青色）パルブアルブミン陽性神経終末（桃色）(E) 従来のシナプス同定方法で確認できたシナプス神経終末。手前正面にはシナプス神経終末が分布していないのがわかる。 (F) 本研究で提唱した新しい同定方法で確認できたシナプス神経終末を加えて再構築した像。樹状突起の表面全体が神経終末で覆われているのがわかる。</span></p><p>&nbsp;</p><hr /><p>&nbsp;</p><h3>Important factors for the three-dimensional reconstruction of neuronal structures from serial ultrathin sections</h3><p>Quantitative analysis of anatomical synaptic connectivity in microcircuits depends upon accurate 3-dimentional reconstructions of synaptic ultrastructure using electron microscopy of serial ultrathin sections. Here we address two pitfalls in current methodology that lead to inaccurate reconstructions and compromise conclusions drawn from the data. The first pitfall is inaccurate determination of ultrathin section thickness, which negatively affects the three-dimensional shape of reconstructions and therefore impairs quantitative measurement of synaptic structures. Secondly, current methodology significantly underestimates the number of synaptic junctions, with only two-thirds or less of genuine synaptic contacts being identified in dendrites that radiate within the plane of section. Here we propose a new methodology utilizing precise optical measurements of section thickness and successive observations of synaptic elements across serial ultrathin sections that corrects for these limitations to allow accurate 3-dimentional reconstruction of synaptic ultrastructure. We use this methodology to reveal that parvalbumin (PV)-expressing cortical interneurons have a much higher synaptic density than previously shown. This result suggests that this technique will be useful for re-examining synaptic connectivity of other cell types.</p>]]>
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    <title>視覚性運動情報が方向と速度の２つに分けて処理されている生理学的証拠</title>
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    <published>2009-06-05T08:37:08Z</published>
    <updated>2009-11-20T07:21:18Z</updated>

    <summary><![CDATA[&mdash;Cover Illustration&mdash;  3次元上に配...]]></summary>
    <author>
        <name>PowerSource</name>
        
    </author>
    
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        <category term="研究活動ページ" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.nips.ac.jp/">
        <![CDATA[<h3>&mdash;Cover Illustration&mdash;</h3> <span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img height="386" width="514" alt="cover.jpg" class="mt-image-center" style="margin: 0pt auto 20px; text-align: center; display: block;" src="http://w2008.nips.ac.jp/contents/release/images/cover.jpg" /></span> <p><span style="font-size: 90%;">3次元上に配置された102個の脳磁場センサー（四角形、左後ろから見た図）と頂点潜時の反応を示す。センサーの色はその位置での反応強度（青から赤になるにつれて大きくなる）を示す。センサーから出ている４つの色の線分は、それぞれ刺激の運動方向（シアン：右、マゼンタ：上、白：左、黄色：下）と測定された反応の電流モーメントの大きさ（線分の長さ）、方向（線分の方向）を示す。 </span></p> <p><span style="font-size: 90%;">MEG response waveform carries direction information of visually presented motion stimulus. This figure shows 3-dimensional illustration of the current vectors (shown by the colored lines) for 4 motion directions measured at each sensor location shown by the square at around the peak of the response (viewing from left posterior). The color of the line indicates motion direction (cyan: rightward; magenta: upward; white: leftward; yellow: downward) and the length corresponds to the current moment. The color of the square shows the magnetic field strength (that increases from blue to red) measured at the sensor.</span></p> <p>&nbsp;</p> <p>　運動する物体を見たとき、人は常に２つの性質の異なる情報を知覚する。ひとつは方向であり、もうひとつは速度である。物理学的にもいずれかひとつしかない運動はありえない。つまり何かが動いたと知覚するとき、その方向はわからないが速さはわかったとか、速かったけれどどっちに動いたかわからいということはない。よって運動情報は方向と速度という大きさを持ったベクトルとして表現される。実際、運動は初期視覚野ではベクトルとして検出されているらしい多くの証拠がある。局所で検出された運動情報はより広い視覚野の中であるまとまった物体の運動として認知されて、初めて意味をなす。例えば、人が歩いているときの個々の箇所（手先や肩、足）の運動は非常に複雑で方向も速度もまちまちであるが、それらが全体的に統合されて始めて歩行というひとつの行動が認知される。このような局所運動の統合にも脳は運動ベクトルを用いて行うと信じられてきた。一方種々の心理実験によって、かならずしもそうではない可能性が指摘されている。今回の研究は、方向と速度が別々に処理されているという明瞭な生理学的知見を示すものである。</p> <p>　実験は、8名の健康成人から種々の運動刺激に対する脳反応を脳磁図にて記録した。反応潜時は速度に反比例して変化し、その変化は運動方向で変わりはなかった。運動方向に関する情報エントロピーを計算すると、反応前と比して反応後（特に頂点潜時以降）に有意に大きくなることがわかった。これは脳磁場反応の波形に運動方向の情報が含まれていることを示す。そこで、反応潜時、振幅、反応の７５％幅にて方向が推定できるか検討したところ、統計的に有意な正答率で推定でき、その推定パラメーターや正答率は速度に依存しなかった。これらの結果は、速度情報は反応潜時に特異的に表現されており、方向は反応波形の違いにより表現されていることがわかった。すなわち、速度と方向はそれぞれ独立に脳反応波形に表現されていた。これは、２つの情報が脳で別々に（少なくともある一部の段階で）取り扱われていることを示す。</p> <p>　この結果は、著者自身が提唱する視覚性運動情報処理に関するscalar fields theory （Kaneoke Y, Prog. Neurobiol. 80, 219-240, 2006）を支持するものであり、また色、形などの他の情報との結合問題の解明につながる可能性がある。なお、本研究に関する図が表紙に採用された。</p> <p><strong>Kaneoke Y, Urakawa T, and Kakigi R.<br /> Visual motion direction is represented in population-level neural response as measured by magnetoencephalography. <br /> Neuroscience 160, 676-687, 2009.</strong></p> <p>&nbsp;</p> <hr /> <p>&nbsp;</p> <span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><p style="text-align: center;"><img height="223" width="500" alt="090605.jpg" class="mt-image-center" style="margin: 0pt auto 20px; text-align: center; display: block;" src="http://w2008.nips.ac.jp/contents/release/images/090605.jpg" />     【図１】　脳磁場反応波形と情報エントロピー</p></span> <p>&nbsp;</p> <p>ひとつのセンサーが記録した脳磁場反応波形を左図に示す（個人のデータ）。反応の頂点潜時は約160msで、そのあとに波形が刺激方向によりばらついている。右図は、刺激前後の情報エントロピーの変化（交互情報エントロピー）を示す。反応の頂点潜時（時間：0 ms）後約40msでもっとも情報エントロピーが大きくなることがわかる（85セットの反応におけるデータ）。n bitは、2のｎ乗を示し、ここでは１bitは２つの運動方向の情報をもつことを示す。</p> <p>&nbsp;</p> <hr /> <h3>Visual motion direction is represented in population-level neural<br /> response as measured by magnetoencephalography</h3> <p>We investigated whether direction information is represented in the population-level neural response evoked by the visual motion stimulus, as measured by magnetoencephalography. Coherent motions with varied speed, varied direction, and different coherence level were presented using random dot kinematography. Peak latency of responses to motion onset was inversely related to speed in all directions, as previously reported, but no significant effect of direction on latency changes was identified. Mutual information entropy (IE) calculated using four-direction response data increased significantly (&gt;2.14) after motion onset in 41.3% of response data and maximum IE was distributed at approximately 20 ms after peak response latency. When response waveforms showing significant differences (by multivariate discriminant analysis) in distribution of the three waveform parameters (peak amplitude, peak latency, and 75% waveform width) with stimulus directions were analyzed, 87 waveform stimulus directions (80.6%) were correctly estimated using these parameters. Correct estimation rate was unaffected by stimulus speed, but was affected by coherence level, even though both speed and coherence affected response amplitude similarly. Our results indicate that speed and direction of stimulus motion are represented in the distinct properties of a response waveform, suggesting that the human brain processes speed and direction separately, at least in part.</p>]]>
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    <title>2通りに見えるあいまいな視覚情報が惹起する明瞭な知覚はどのように保持されるか？</title>
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    <id>tag:www.nips.ac.jp,2009-03-27://3</id>

    <published>2009-03-27T02:50:11Z</published>
    <updated>2009-11-20T07:33:19Z</updated>

    <summary><![CDATA[&nbsp; 　&mdash;Cover Illustration&mdash;...]]></summary>
    <author>
        <name>NIPS Public</name>
        
    </author>
    
        <category term="研究報告" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
        <category term="研究活動ページ" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.nips.ac.jp/">
        <![CDATA[<p><a name="cover">&nbsp;</a> <strong><big>　&mdash;Cover Illustration&mdash;</big></strong></p> <table border="0" class="main" summary="表紙">     <tbody>         <tr>             <td class="center"><img height="365" width="320" alt="cover" src="http://w2008.nips.ac.jp/contents/release/images/20090327_1.jpg" /><a name="cover"></a>&nbsp;</td>             <td>あいまいな刺激に対する脳反応。<br />             図は刺激後160msでの反応の振幅（102chの脳磁場記録によるほぼ脳全体の反応）を左前から見た図で示す。上は左右運動知覚時、下は上下運動知覚時の反応。後頭部に明瞭な振幅の差を認める。 <br />             <br />             Human primary visual response to the same motion stimulus was varied with the perception but not with the stimulus. <br />             The figure shows the three dimensional magnetic field gradient maps of the responses for the two perceptions (viewing from the left anterior). Top: horizontal motion perception; bottom: vertical motion perception to the same bistable apparent motion stimulus.</td>         </tr>     </tbody> </table> <p>　じっと見ていると老婆に見えたり若い娘にみえたりするような視覚刺激は以前から多くの研究者の興味を集めている。それは、外部からの刺激の変化によらない脳内で自発的に起こる神経活動の変化をとらえることは、脳科学の究極の課題である意識の成り立ちを解く鍵となるからである。これまでの研究のほとんどは、知覚が例えば老婆から娘に交代する神経機構の探求であった。ところで、ひとつの知覚（例えば老婆）がおきるとその知覚は他の知覚（娘）に交代するまで数秒からあるときは数分間も保持されるのは、なぜであろうか？このなぞが解ければ、知覚交代のメカニズムにも迫れるかもしれない。我々は、2通りの運動知覚（上下または左右）が交代して起こる視覚刺激（仮現運動）をもちいて、このなぞにせまった。視覚刺激は1秒に4回の早さで与え続けると、250msごとにその刺激に対する反応が脳磁図（MEG）で記録される。頂点潜時は150－160msで、これまでに調べられた視覚性運動刺激に対する反応と変わりなかった。従って、認知などに関係するといわれる潜時300msの反応とは異なり、単純に刺激に視覚野が反応したものである。驚いたことに、被験者が上下の運動を知覚しているときの反応と左右の運動を知覚しているときの反応を比べると潜時160ms付近で明瞭な振幅の差が見られた。刺激はまったく同じにも関わらずである。さらに驚くべきことは、刺激を物理的に変えて強制的に上下や左右の運動しか見えない刺激を与えて反応を記録しても、知覚も刺激も違うにもかかわらず反応には明瞭な差はみられなかった。よって、あいまいな刺激のみに反応が変化したことは方向選択性ニューロンの特性などでは説明できず、あいまい刺激から明瞭な知覚を得るときのみに起こる神経活動が存在し、それは初期視覚野にあることを示す。さらにその神経活動は、刺激を受けてから惹起されるわけではない。数十秒も同じ知覚が持続することは、視覚野のその刺激に対する反応特性がその間維持されていることを示す。つまり、250msごとに繰り返される刺激にどう反応するかあらかじめ決定されているのである。このメカニズムはまだ不明であるが、もっとも考えやすいのは視覚野neural network のシナプス特性に反応特性が刻み込まれるというものである。これは、ラジオで受信回路の特性をある一定の周波数に合わせることに対応する。本研究は、東京大学大学院総合文化研究科村上郁也准教授との共同研究である。また、本研究に関連する図が表紙に採用された。</p> <p><strong>Kaneoke Y, Urakawa T, Hirai M, Kakigi R, and Murakami I. Neural basis of stable perception of an ambiguous apparent motion stimulus Neuroscience 159(1), 150-160, 2009. </strong></p> <hr /> <p><a name="f1">&nbsp;</a> <strong>【図１】　あいまい刺激とその反応</strong></p> <div class="center"><table border="0" class="main" summary="図1">     <tbody>         <tr>             <td class="center"><img height="443" width="450" alt="図1" src="http://w2008.nips.ac.jp/contents/release/images/20090327_2.jpg" /><a name="f1"></a>&nbsp;</td>         </tr>         <tr>             <td>A.刺激は２つの図を250msごとに提示することにより、2つのうちひとつの知覚が惹起される。（赤：上下運動知覚時の反応、青：左右運動知覚時の反応）B.8名の被験者の反応の振幅差。C.160ms付近で、被験者全員の反応に有意な差が見られる。</td>         </tr>     </tbody> </table></div> <hr /> <p><a name="f2">&nbsp;</a> <strong>【図２】　ひとつの知覚のみ惹起する刺激に対する反応</strong></p> <div class="center"><table border="0" class="main" summary="図2">     <tbody>         <tr>             <td class="center" style="text-align: center;"><img height="289" width="450" alt="図2" src="http://w2008.nips.ac.jp/contents/release/images/20090327_3.jpg" /><a name="f2"></a>&nbsp;</td>         </tr>         <tr>             <td>２とおりのあいまいでない刺激（A,B）において、反応に違いはみられない。</td>         </tr>     </tbody> </table></div> <hr /> <p><a name="f3">&nbsp;</a> <strong>【図３】　結果の説明</strong></p> <div class="center"><table border="0" class="main" summary="図3">     <tbody>         <tr>             <td class="center"><img height="388" width="450" alt="図3" src="http://w2008.nips.ac.jp/contents/release/images/20090327_4.jpg" /><a name="f3"></a>&nbsp;</td>         </tr>         <tr>             <td>あいまいな刺激（Ambigous motion）では、脳（視覚野）の反応特性が変化することにより、２つの知覚が惹起される。あいまいでない刺激のときは、刺激の特性に応じて脳が反応して、知覚が惹起される。</td>         </tr>     </tbody> </table></div> <div class="navi"><a href="#top">&and; To the top of this page</a></div> <hr /> <h2>Neural basis of stable perception of an ambiguous apparent motion stimulus</h2> <p>Although it has been shown that an alternative dominant percept induced by an ambiguous visual scene has neural correlates in various cortical areas, it is not known how such a dominant percept is maintained until it switches to another. We measured the primary visual response to the two-frame bistable apparent motion stimulus (stroboscopic alternative motion) when observers continuously perceived one motion and compared this with the response for another motion using magnetoencephalography. We observed a response component at around 160 ms after the frame change, the amplitude of which depended on the perceived motion. In contrast, brain responses to less ambiguous and physically unambiguous motions in both the horizontal and vertical directions did not evoke such a component. The differential response evoked by the bistable apparent motion is therefore distinct from directionally-selective visual responses. The results indicate the existence of neural activity related to establish and maintain one dominant percept, the magnitude of which is related to the ambiguity of the stimulus. This is in the line with the currently proposed idea that dominant percept is established in the distributed cortical areas including the early visual areas. Further, the existence of the neural activity induced only by the ambiguous image suggests that the competitive neural activities for the two possible percepts exist even when one dominant image is continuously perceived.</p> <div class="navi"><a href="#top">&and; To the top of this page</a></div>]]>
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    <title>視覚探索における頭頂連合野の働き刺激特徴と探索条件に依存的、非依存的な刺激選択過程を示すサル後頭頂葉ニューロン活動</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.nips.ac.jp/contents/release/entry/2009/02/post-16.html" />
    <id>tag:www.nips.ac.jp,2009-02-20://3</id>

    <published>2009-02-20T04:27:26Z</published>
    <updated>2009-07-07T06:45:23Z</updated>

    <summary>概要 複数の物体が存在する環境から目標となる物体を見つけ出す視覚探索では、視野内...</summary>
    <author>
        <name>NIPS Public</name>
        
    </author>
    
        <category term="研究報告" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
        <category term="研究活動ページ" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.nips.ac.jp/">
        <![CDATA[<h2>概要</h2> <p>複数の物体が存在する環境から目標となる物体を見つけ出す視覚探索では、視野内に存在する個々の物体の刺激特徴情報と、どのような物体を目標として探すのかを決める行動課題情報が重要となる。しかしながら、目標となる物体が特定され、その物体に視線方向を向けるためには、刺激特徴や行動課題の情報よりも目標物体の場所を特定する位置情報の方がより重要になると思われる。このように視覚探索の処理過程では、必要不可欠となる情報が処理の進行とともに質的に変化する。すなわち、 非空間性選択過程（nonspatial, feature-based target selection）から空間性選択過程（spatial-based target selection）へ移行すると考えられる。</p> <p>先行研究による神経生理学的知見は、このような情報の質的変換が行われる脳部位として後頭頂葉におけるLIP野（the lateral intraparietal area）と7a野の重要性を示唆している。LIP野と7a野は視覚‐運動野であり、視覚選択、空間性注意、期待 、及びサッカード眼球運動の準備に関連したニューロン活動が報告されている。 一方、LIP野には色や形などの刺激特徴を表現するニューロン活動も報告され、視覚野としての特性も有していることが知られている。このように、LIP野と7a野は非空間性から空間性の選択過程への移行を実行するための脳部位として、最も適した処理段階に位置していると考えられる。</p> <p>本研究では、このような変換過程における後頭頂葉の役割を明らかにするため、探索条件に応じて目標刺激が決まり、目標刺激の刺激特徴が多様に変化する視覚探索課題をサルに行わせ、LIP野と7a野から単一ニューロン活動を記録した。その結果、一部のニューロン群では、目標刺激が特定の刺激特徴をもち、かつ特定の探索条件で探索されているときのみ目標刺激の位置を反映した（variant type neuron）。一方、別のニューロン群は、そのような刺激特徴や探索条件に対する依存性は示さず、いつでも目標刺激の位置を反映するニューロン活動を示した（invariant type neuron）。これらの結果は、非空間性と空間性選択過程が後頭頂葉の同一領域に混在することを示し、非空間性から空間性選択過程への変換過程の場として後頭頂葉（LIP野、7a野）が重要な役割を果たしていることを示唆する。</p> <h2>論文情報</h2> <p><strong> Ogawa T and Komatsu H<br /> Condition-dependent and condition-independent target selection in the macaque posterior parietal cortex.<br /> J Neurophysiology, 101:721-736, 2009.  </strong></p> <h3>【図１】<a name="f1">&nbsp;</a>多次元視覚探索課題</h3> <span style="display: inline;" class="mt-enclosure mt-enclosure-image"><img width="500" height="344" style="margin: 0pt auto 20px; text-align: center; display: block;" class="mt-image-center" src="http://www.nips.ac.jp/contents/release/images/20090220_1.jpg" alt="20090220_1.jpg" /></span> <p>仮想円周上に6個の刺激要素から成る刺激アレイを呈示し、その中から目標となる刺激を探す視覚探索課題をサルに訓練する。各刺激アレイは、形も色も同一である4つの背景刺激（nonsingleton）、形次元で背景刺激と異なる１つの刺激（shape singleton）、及び色次元で背景刺激と異なる１つの刺激（color singleton）から構成される。各刺激要素は、2種類の形（縦棒、円形）と2種類の色（水色、黄色）から構成される。探索条件には2種類あり、形次元探索（shape search）のときは shape singleton が目標刺激となり、color singeton は妨害刺激となる （上段）。色次元探索（color search）のときは、それら2つの刺激の役割は入れ替わる（下段）。探索条件は注視期間中に呈示される注視点の色を変化させることにより教示される。</p> <h3>【図２】<a name="f2">&nbsp;</a>目標刺激に対する応答が刺激特徴や探索条件に強く依存するニューロンの例　<i>（variant type neuron）</i></h3> <span style="display: inline;" class="mt-enclosure mt-enclosure-image"><img width="400" height="735" style="margin: 0pt auto 20px; text-align: center; display: block;" class="mt-image-center" src="http://www.nips.ac.jp/contents/release/images/20090220_2.jpg" alt="20090220_2.jpg" /></span> <p>目標刺激に対する活動の増強が、特定の刺激特徴と探索条件が組合わさったとき特異的に生じた。形次元探索の条件下で、黄色&amp;縦棒の刺激が受容野に目標刺激として呈示されたときのみ顕著な活動増強を示し（A、赤線）、妨害刺激や背景刺激に対する活動（青線、緑線）よりも大きくなった。一方、目標刺激の刺激特徴が水色&amp;丸型に変化した場合（B、赤線）、探索条件が色次元探索に変化した場合（C、緑線）、及び刺激特徴と探索条件の両方が変化した場合（D、緑線）、目標刺激に対するニューロン活動の強度は著しく減衰し、妨害刺激や背景刺激に対するニューロン活動との差異が消失した。</p> <h3>【図３】<a name="f3">&nbsp;</a>目標刺激に対する応答が刺激特徴や探索条件に依存しないニューロンの例　<i>（invariant type neuron）</i></h3> <span style="display: inline;" class="mt-enclosure mt-enclosure-image"><img width="400" height="790" style="margin: 0pt auto 20px; text-align: center; display: block;" class="mt-image-center" src="http://www.nips.ac.jp/contents/release/images/20090220_3.jpg" alt="20090220_3.jpg" /></span> <p>刺激特徴と探索条件にかかわらず、目標刺激が受容野に呈示されたときニューロン活動の増強が生じた。色次元探索の条件下において、受容野に黄色&amp;縦棒刺激が呈示されたときにニューロン活動は最大応答を示し（C、緑線）、妨害刺激や背景刺激に対するニューロン活動よりも大きくなった。目標刺激の刺激特徴が水色&amp;丸型に変化した場合（D、緑線）、探索条件が形次元探索に変化した場合（A、赤線）、及び刺激特徴と探索条件の両方が変化した場合でも（B、赤線）、目標刺激に対して顕著なニューロン活動の増強を示し、その活動強度は最大応答の場合と差異がなかった。 <br /> <br /> A parietal neuron showing no dependence on stimulus features or the target-defining dimension. The activity of this neuron always exhibited significant discrimination of the target from the other stimuli, irrespective of the stimulus features and target-defining dimension. Conventions are the same as in <a href="#fig2">Fig. 2.</a></p> <h3>【図４】<a name="f4">&nbsp;</a>後頭頂葉ニューロンのポピュレーション応答</h3> <span style="display: inline;" class="mt-enclosure mt-enclosure-image"><a href="http://www.nips.ac.jp/contents/release/images/20090220_4.jpg"><img width="555" height="377" style="margin: 0pt auto 20px; text-align: center; display: block;" class="mt-image-center" src="http://www.nips.ac.jp/assets_c/2009/07/20090220_4-thumb-555x377-133.jpg" alt="20090220_4.jpg" /></a></span>]]>
    </content>
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    <title>容積感受性外向整流性アニオンチャネル(VSOR)を介する炎症時のグリアからニューロンへの情報伝達機構の発見</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.nips.ac.jp/contents/release/entry/2009/02/vsor.html" />
    <id>tag:www.nips.ac.jp,2009-02-18://3</id>

    <published>2009-02-18T07:44:55Z</published>
    <updated>2009-07-07T07:58:53Z</updated>

    <summary>概要 炎症時初期に生成されるブラジキニンが、脳内の主要なグリア細胞であるアストロ...</summary>
    <author>
        <name>NIPS Public</name>
        
    </author>
    
        <category term="研究報告" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
        <category term="研究活動ページ" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.nips.ac.jp/">
        <![CDATA[<h2>概要</h2>
<p>炎症時初期に生成されるブラジキニンが、脳内の主要なグリア細胞であるアストロサイトに作用すると、そこからグルタミン酸放出が誘起され、それが隣接するニューロンへの情報伝達に寄与することが知られている。最近我々は、そのブラジキニンにより誘起される情報伝達がアストロサイト上の容積感受性外向整流性アニオンチャネル（VSOR）を介して行われることを明らかにした。マウス大脳皮質由来のグリア・ニューロン共培養系に対しブラジキニン（1 &mu;M）を投与すると、アストロサイトから放出されたグルタミン酸がニューロン上のNMDA受容体を活性化し、そのニューロン内にCa<sup>2+</sup>濃度上昇が引き起こすが、その上昇はVSOR阻害剤であるDIDSやphloretin投与により抑制された。実際のグルタミン酸放出量もそれらの阻害剤や高張溶液刺激により減少したが、開口放出阻害剤であるテタヌス毒素は放出量に影響しなかった。アストロサイトに対しwhole-cell電流記録を行うと、ブラジキニン投与中VSOR電流の増強が認められ、細胞内Cl<sup>-</sup>のグルタミン酸置換による逆転電位のシフトの程度から、VSORの有意なグルタミン酸透過性が示唆された。しかし、ブラジキニン投与中アストロサイトの細胞容積にはほとんど変化が認められず、一方で投与中細胞内に活性酸素種（ROS）の生成が認められ、ROS生成阻害剤の投与によりVSOR活性化が阻止されることも判明した。以上のことから、ブラジキニンの作用によりアストロサイト内に生成されたROSが細胞容積変化によらず直接VSORを活性化し、そのVSORを通じてグルタミン酸が放出される機序が示唆された。この機序は、脳内炎症時のニューロン過興奮や膨張・浮腫等の病態の背景となっていると考えられる。</p>
<h2>論文情報</h2>
<p>Liu　HT, Akita T, Shimizu T, Sabirov RZ, and Okada Y (2009) Bradykinin-induced astrocyte-neuron signalling: glutamate release is mediated by ROS-activated volume-sensitive outwardly rectifying anion channels. <i>J. Physiol.</i> published online on February 2, DOI: 10.1113&frasl;jphysiol.2008.165084</p>
<h3>【図１】<a name="f1">&nbsp;</a></h3>
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;">
    <img width="555" height="412" alt="20090218_1.jpg" src="http://www.nips.ac.jp/contents/release/images/20090218_1.jpg" class="mt-image-center" style="margin: 0pt auto 20px; text-align: center; display: block;" />
</span>
<p>ブラジキニンはアストロサイト上のB2受容体への結合を通じてアストロサイト内にCa<sup>2+</sup>濃度（[Ca<sup>2+</sup>]<sub>i</sub>）上昇を引き起こすと同時に、NADPH oxidase（NOX）を活性化してROS合成を促進する。生成されたROSはVSORを開口させ、そのアニオンチャネルを通じてグルタミン酸が隣接するニューロンに向かって放出される。放出されたグルタミン酸はニューロン上のNMDA受容体活性化を通じてニューロン内にCa<sup>2+</sup>濃度上昇をもたらす。</p>]]>
    </content>
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