課題報告型技術シンポジウム

生理学研究所・技術課は、この20年余り、所内外の技術系職員の技術向上と交流を目指し、生理学技術研究会を開催してきました。これまで多くの技術系職員の参加を得て、大学共同利用機関の技術課としての役割を果たし、高い評価を受けてきました。

しかしこの数年の研究の高度化、多様化は、技術系職員の一層のスキルの向上による研究推進への積極的な貢献が求められ、また大学等の独立行政法人化は、大学や大学共同利用機関を取り巻く教育と研究環境に大きな変革を迫っています。

こうした流れのなかで、時代要請を認識したスキル本位の課題報告型の研究会をあらたに立ち上げ、技術系職員の業務を積極的に開示し、技術系職員の重要性と必要性を広める機会と考えるに至りました。

その新たな研究会は、科学研究費補助金(奨励研究(B))のような社会的な申請システムの評価のなかで仕事を志す技術系職員の集う場として立ち上げ、新しい基盤に立脚したスキル向上を目指した会として押し進めてみることにしました。またこれまで科学研究費補助金(奨励研究(B))採択者の研究課題は、個人報告としてのみ扱われ、その報告が公表されることがなく、その業績も、その採択者のスキルの優秀さも埋もれてきました。そうした業績、採択者のその優秀さを世に紹介したいことも、この研究会立ち上げの目的でもあります。

今後この会が時代要請に対応したスキル本位のシンポジウムとして発展することを期待し、志ある方のご協力をお願いする次第です。

生理学研究所・技術課長 大庭 明生



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