ご挨拶

2006年1月     伊佐 正

新しい年を迎えました。私、伊佐が1996年1月に生理研に赴任してちょうど10年になりました。当初は少人数だった研究室も今は教授1名、助手3名、ポスドク4名、大学院生3名、技術職員6名、事務職員3名の合計20名というかなりの大所帯となりました。これまで人事の流動性は高く、常に何か新しいプロジェクトを立ち上げながら他のプロジェクトで成果を収穫していくという、いわば「自転車操業」の繰り返しでした。このように常に新しいテーマを自由に発想して追求していくことが今後とも研究室の活力の源となると信じています。
昨年は特に人事の動きの多かった年で、助手1名、ポスドク3名、大学院生2名、技術職員1名、事務職員1名の8名が新たに参加しました。これまでも研究者の多くが3−4年滞在しては移動するということを繰り返してきましたので、このように人が目まぐるしく動くのは今に始まったことではありませんが、やはり参加してくれた人たちがその期待を裏切られることなく、皆が自己実現をできるようにしなくてはいけません。2006年度は昨年度に加入した皆さんが大いに飛躍する年であってほしいと願っています。そのためには研究室内のコミュニケーションを良くし、風通しの良い状態を常に保つような様々な努力が必要であると常日頃感じています。
現在は研究テーマごとに
1. サルの脊髄ニューロンからの覚醒行動中の活動記録(関グループ)
2. サルの皮質脊髄路の損傷後の機能代償機構の解明(西村グループ)
3. 一次視覚野を損傷したサルにおける認知―行動制御の神経機構(吉田グループ)
4. 中脳上丘をめぐる局所神経回路の解析(金田グループ)
の4グループでそれぞれまとまって日常の研究を進め、かつグループ間のコミュニケーションをなるべく高めていく、という方針で研究室を運営しています。
1−3はいずれも開始して3年程度のプロジェクトですが、今年あたりに本格的に花開くものと思っています。ご期待ください。4も新しく参加した金田助手が新しい発想でさらに展開させてくれることを期待しています。

「ご挨拶2005年5月」




 伊佐 正 教授 
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