せいりけんニュース バックナンバー

クラシック音楽で突発性難聴を治療する!

vol.40 2014年7月14日

突発性難聴は急激に聴力が低下する原因不明の疾患です。
生理学研究所の岡本英彦准教授と柿木隆介教授の研究グループは、大阪大学やドイツのミュンスター大学との共同研究で、突発性難聴を発症した患者さんに、聞こえが悪くなった耳を積極的に活用してもらうリハビリテーション療法を組み合わせることによって、薬のみによる治療法にくらべて、より回復することを明らかにしました。


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かゆいところをかくと気持ちがいいのはなぜ?
かゆみと快感の脳内メカニズムを解明

vol.39 2014年5月13日

 かゆいところをかくと快感が生じます。でも、それがなぜ快感なのか、これまではその脳内メカニズムはわかりませんでした。
 生理学研究所の望月秀紀特任助教と柿木隆介教授の研究グループは、かゆいことによって生じる快感に報酬系(快感中枢)と呼ばれる脳部位が関係することを明らかにしました。
 

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バンパイアの目でもヒトの顔!?
赤ちゃんのヒトの目への脳反応を世界で初めて明らかに

vol.38 2014年3月13日

バンパイアの目でもヒトの顔!?
赤ちゃんのヒトの目への脳反応を世界で初めて明らかに

 よく知っている有名人の顔でも、白目と黒目を反転させると誰の顔かわかりにくくなります。この怖いイメージの顔を、赤ちゃんは“顔”として見ているのでしょうか?中央大学の市川寛子助教、山口真美教授と生理研の柿木隆介教授の研究チームは、生後5~6ヶ月の乳児が、このイメージの顔を見ているときの脳活動を、近赤外分光法によって明らかにしました。
 

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脳と脊髄をつなぐ信号を人工的に強化する!
新たなリハビリテーション方法の開発につながる先端技術

vol. 37 2014年1月10日

 脊髄損傷や脳梗塞による運動麻痺患者の願いは、失った機能を取り戻し「自分で自分の身体を思い通りに動かせるようになりたい!」ということです。
 せいりけんの西村幸男准教授と米国ワシントン大学の研究グループは、サルの大脳皮質の神経細胞と脊髄を人工的に結合し、その繋がりを強化することに世界で初めて成功しました。

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"ワサビセンサー"がパワーアップ!

vol. 36 2013年11月12日

 ワサビ受容体は全身の皮膚の神経にもあり痛みセンサーとして働いていることが知られていますが、炎症時の痛みや神経障害後に起こる痛みに、どのように関わるかは明らかではありませんでした。
 せいりけんの周一鳴(しゅういーみん)研究員と富永真琴(とみながまこと)教授は、マウスのワサビ受容体であるTRPA1に構造の異なるスプライスバリアントが存在し、炎症時や神経障害後に増えることによって痛みの増強につながることを明らかにしました。

 

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痒みの脳内のメカニズムの一端を解明!

vol. 35 2013年9月 9日

 せいりけんの望月秀紀(もちづき ひでき)特任助教と柿木隆介(かきぎ りゅうすけ)教授は、ハイデルベルグ大学と共同で、痒みを見たり想像したりすると、情動をつかさどる島皮質と、欲求や運動制御をつかさどる大脳基底核の機能的なつながりが強化され、それが原因でかきたくなるという現象が起こる可能性を明らかにしました。
 

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傷ついた脊髄を人工的につないで手を自在に動かす「人工神経接続」技術を開発

vol. 34 2013年7月10日

 せいりけんの西村幸男(にしむらゆきお)准教授と、米国ワシントン大学の研究グループは、脊髄損傷モデルサルの損傷された脊髄の部分を人工的にバイパスしてつなぐ「人工神経接続」技術を開発。脳の大脳皮質から出る電気信号により、麻痺した自分自身の手を自在に動かすことができるようにまで回復させることに成功しました。
 

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シナプスのダイナミックな変化をのぞいてみよう!シナプスのダイナミックな変化をのぞいてみよう!

vol. 33 2013年5月10日

“記憶”のような脳の機能は、神経細胞どうしのつながりである“シナプス”と呼ばれる神経細胞どうしのつなぎ目部分で、ダイナミックな変化が起こって実現されます。
こうした神経細胞の中の動的な変化は最先端の顕微鏡技術で調べることができます。
 

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パーキンソン病を治療する脳深部刺激法の仕組み
神経の「情報伝達を遮断」することで治療効果が生まれる!

Vol 32 2013年3月12日

 パーキンソン病やジストニアといった運動障害の治療のひとつとして、脳深部刺激療法(DBS療法)があります。しかし、この方法でなぜ症状が改善されるのか明確には解明されていませんでした。
 せいりけんの知見 聡美(ちけん さとみ)助教と南部 篤(なんぶ あつし)教授の研究チームは、DBS療法の電気刺激が、神経の「情報伝達を遮断」することによって効果が生まれることを明らかにしました。
 

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お目と目で通じあうときの脳の活動
2台のfMRIを使って"共同注意"の仕組みを探る

Vol 31 2013年1月10日

「目と目で通じあう」とよく言われるように、視線を介した他者とのコミュニケーションは、人が円滑な社会生活をおくるためにとても重要です。
 目と目をあわせて同じものに注意を向ける”共同注意”の際の脳活動について調べました。

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キラ!キラ!を見分ける脳のメカニズム
"光沢"の情報を処理する脳の神経細胞を発見

vol.30 2012年11月10日

 せいりけんの西尾亜希子(にしおあきこ)研究員と小松英彦(こまつひでひこ)教授らの研究グループは霊長類動物の脳の中に”光沢”を見分ける特別な神経細胞群があることを世界で初めて発見しました。この脳神経細胞は、物の形や照明によらず光沢を見分けることができます。

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複雑な脳の神経回路から目的の神経細胞を選り分ける!

vol 29 2012年9月 4日

 せいりけんの伊佐正(いさ ただし)教授・木下正治(きのした まさはる)特任助教らと福島県立医大・京都大学の共同研究チームは、新しい二種類のウイルスベクターを用いることで特定の神経回路に選択的に遺伝子を導入する二重遺伝子導入法を開発しました。
この技術は、ヒトの脳神経の遺伝子治療にも応用できる方法として期待できます。
 

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免疫細胞が体温上昇で元気になる仕組みを解明!
細菌と戦うときに発熱するのはなぜ?

vol 28 2012年7月10日

免疫細胞が体温上昇で元気になる仕組みを解明!
細菌と戦うときに発熱するのはなぜ?

 せいりけん(岡崎統合バイオサイエンスセンター)の加塩麻紀子(かしおまきこ)研究員と富永真琴(とみながまこと)教授は、温度センサーであるTRPM2(トリップ・エムツー)が、体温を感じて免疫をになう細胞“マクロファージ”の働きを調節する仕組みを明らかにしました。
 

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視覚情報を選別する仕組みにせまる 
-視覚情報を選別して脳に伝える"フィルター"を発見!!-

vol. 27 2012年5月10日

せいりけんの松井広(まつい こう)助教らの研究グループは、目から入ってくる大量の視覚情報のなかから、どのような信号を脳へ伝えるべきか、その選別を目から脳への神経のつなぎ目にあたる中継シナプスが担っていることを明らかにし、信号選別の仕組みを解明しました。
 

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脳が生み出す理不尽な痛み -慢性疼痛の脳内メカニズム-

vol. 26 2012年3月10日

 せいりけんの鍋倉淳一(なべくら じゅんいち)教授の研究グループは、脳が生み出す痛み「慢性疼痛」のさいに脳の神経回路が盛んに組み換わってしまうことを、最先端の二光子レーザー顕微鏡技術を使用して明らかにしました。
 

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パーキンソン病の運動障害を探る!

vol 25 2012年1月10日

せいりけんの南部篤教授と橘吉寿助教らの研究グループは、パーキンソン病の際、大脳基底核とよばれる脳の部位で見られる神経の電気信号の“発振”現象が正常な神経の信号を邪魔することで、手足が動かしづらいなどの運動障害の原因となっていることを明らかにしました。

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脳細胞の源 神経幹細胞が生まれるしくみ

vol24 2011年11月 8日

再生医療の鍵を握るとして注目される幹細胞。すべての脳細胞の源となる神経幹細胞は、どのように出来るのでしょうか?せいりけんの等 誠司(ひとし せいじ)准教授らの研究グループは、脳の全ての細胞の期限である神経幹細胞が生まれる際に、DNAの「脱メチル化」が起きることを世界で初めて証明しました。

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これは何でできてるの?
モノの素材を判別する脳の仕組み

vol. 23 2011年9月 5日

ヒトはモノの形だけでなく素材も判別することができます。しかし、素材の判別がどの様に脳でおこなわれているかについてほとんど明らかになっていませんでしたが、せいりけんの小松英彦教授と郷田直一助教の研究グループはこのメカニズムの一端を明らかにしました。今後、脳における「質感認知の機能」の解析が進むものと期待されています。

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脳の中の神経細胞の破裂を防ぐ!

vol.22 2011年7月 8日

せいりけんの岡田泰伸所長と、佐藤かお理NIPSリサーチフェローは、利尿を抑えるホルモン“バソプレシン”が、腎臓以外の「脳」の中でも働き、神経細胞の破裂を防ぎ、その大きさの維持に重要な役割を果たしていることを発見しました。
 

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大音量で聞き続けると聴覚異常に! -生理学研究所とミュンスター大学(ドイツ)の共同研究-

vol. 21 2011年5月 6日

携帯音楽プレーヤーや携帯電話を使って音楽を楽しんでいる人が多くなっていますが、周囲の雑音が騒々しい場合には、ついつい音量を上げてしまいがちです。せいりけんの岡本秀彦准教授、柿木隆介教授とミュンスター大学(ドイツ)の研究グループは、騒々しい状況下において大音量で音楽を聞き続けると、聴覚検査は正常であっても雑音の中から音を聞き分ける力(音を鮮明に聞きとる力)が弱くなることを明らかにしました。

※在庫数 残りわずかとなりました。
 

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脳を動かす光のスイッチ

vol. 20 2011年3月 7日

 光で脳の動きを操作する研究が広がっています。光を当てるだけで、特定の神経細胞を興奮させたり、抑制させたり・・・。
光を使う技術と遺伝子工学とを組み合わせて、生まれた「光遺伝学(オプトジェネティクス)」という分野の新技術です。
神経の働きを解き明かす道具となり、病気の治療法開発への応用も期待されています。

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赤ちゃんのこころにせまる!  -生理学研究所と中央大学の共同研究-

vol.19 2011年1月13日

 脳が活発に活動して酸素がたくさん必要になると血液中の酸化ヘモグロビンが増加し酸素の供給をおこないます。近赤外分光法(NIRS)は安全にこの変化を測定し、脳の活動を調べることができます。
せいりけんの柿木隆介教授と仲渡江美研究員は中央大学の山口真美教授らとの研究で、NIRSの実験から生後6~7カ月の赤ちゃんが表情を、7~8カ月の赤ちゃんがお母さんの顔を見分けることを明らかにしました。
 

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位相差電子顕微鏡で挑む生命の不思議

No.18 2010年11月 2日

ウイルスと戦うためには、その構造を、電子顕微鏡を用いてナノメートル単位で明らかとする
ことがまず必要となります。しかし、観察対象となる実験試料を真空中に置かないといけない
ため、これまでは、試料を化学的な処理をし、特殊な樹脂に埋め込んだりしなければならず、
生体分子の自然な姿を観察することは難しいとされていました。
 せいりけんの永山 國昭教授と村田 和義准教授らの研究グル―プは、米国ベイラー医
科大学と共同で、新しい電子顕微鏡技術を用いて、自然な姿を保ったままのウイルス
の観察に成功しました。
 

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睡眠と脳のメカニズムにせまる

No.17 2010年9月 7日

脳における睡眠メカニズムの研究は未解明の点が多く、様々な脳内ホルモンが、睡眠の誘導に重要な役割を果たしていると考えられてきましたが、脳の中でどのように調節されているのか不明な点が多く残っています。今回、生理学研究所の山中章弘准教授の研究グループは、これまで機能がわかっていなかった新しい神経タンパク質“ニューロペプチドB(Neuropeptide B)”が睡眠の誘導に働いていることを解明しました。

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神経が伸びるメカニズム

vol.16 2010年7月16日

神経細胞伸展の感知センサー「トリップ ブイ2」
 

群馬大学大学院医学系研究科の柴崎貴志講師は、生理学研究所の富永真琴教授らとの共同研究で、神経が伸びていく際に重要なセンサー・タンパク質トリップブイ2(TRPV2)センサーの働きを解明しました。

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体の司令塔・脳

Vol. 15 2010年5月10日

最近の脳科学の発展によって、脳梗塞などによって障害された脳の機能も、効果的なリハビリテーションによって機能回復につながることがわかってきました。今回、自然科学研究機構生理学研究所の鍋倉淳一教授の研究グループは、脳梗塞後には反対側の脳が障害された機能を"肩代わり"することをマウスの実験で証明し、その脳の機能回復過程の詳細を、明らかにしました。そして、脳の神経回路の"つなぎ換え(再編)"や"機能回復"は、順序よく整然としたプロセスで起こっていることが初めて明らかになりました。

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寝る前に食べると太りやすいって本当!?

Vol.14 2010年3月10日

「食事は規則正しく食べましょう!」「寝る前に食事をすると太りますよ!」皆さんは言われたことがあるでしょうか?箕越靖彦教授の研究グループは、オレキシン神経と呼ばれる脳内のホルモンを調べることで、食習慣と健康との関係を説明する新しい事実を発見しました

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そのとき脳はどうなっているの?—リズムに合わせて脳が踊る!?—

Vol.13 2010年1月12日

ヒトの感情や行動。その時の脳はどうのような反応をしているのでしょうか?機能的磁気共鳴装置(fMRI)を使って、脳の中をのぞいてみましょう。

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筋肉の動きを見てみよう!

Vol.12 2009年11月10日

ヒトや動物の心や体を動かしているのは「電気信号」です。
せいりけんで開発した「マッスルセンサー」を使えば、ヒトの体が電気信号によって動いていることを簡単に体験して理解することができます。

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「かむ」って大事だよ —プロ野球選手はなぜガムをかんでいるの?—

Vol.11 2009年9月10日

ガムを噛んだときと、噛まずに顎だけ動かすときの、脳の活動を、脳波を使って調べたところ、ガムを噛んだときには、P300と呼ばれる特殊な脳波の反応が早くなりました。ガムを噛むことで脳が活発になっていると考えられ、良く噛むことで脳が活発になることを科学的に証明しました。

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逃げるを科学する —左右どっちに逃げる?脳が迷っても脊髄で選択!—

Vol.10 2009年7月10日

身に迫る危険!「逃げる」ときに、左から危険がやってきたら右に、右からやってきたら左に逃げるのは人でも魚でも一緒。これは生きるための逃避運動です。でも「左か右かわからないけど、とにかく逃げなきゃ!」という突然の危険に、脳はどう反応し、どちらに逃げるのでしょう?

※印刷物は絶版となりました。

脳の中のお医者さん「ミクログリア細胞」 —傷ついた脳の神経(シナプス)を探しておそうじ—

vol.9 2009年5月10日

神経と神経が複雑につながっている脳の中にも神経のつながりを調べる「お医者さん」がいます。それが「ミクログリア細胞」。最先端のレーザー顕微鏡で、せいりけんの鍋倉純一教授が、その働きを明らかにしました。

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ノーベル賞の輝き!緑色蛍光タンパク質 ―見て・感じて・知ってみよう!―

vol.8 2009年3月10日

下村脩さん(ノーベル化学賞を受賞)が発見して一躍有名になった緑色蛍光タンパク質(GFP)は、生命解明の研究で幅広く活用されています。いまでは、緑色だけでなく、様々な色に光る蛍光タンパク質が開発され、遺伝子改変技術で様々な生き物の神経細胞を色々な色で光らせることができるようになりました。

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「痛み」を感じるメカニズム --"ワサビ"のセンサー、その名もトリップ・エーワン--

vol.7 2009年1月10日

 モノにぶつかったり、火に近づいたり、化学物質に触れたりすると、ヒトは痛みを感じます。いまから5年ほど前に、こうした痛みを感じるセンサーの一つが発見されました。その名もトリップ・エーワン(TRPA1)。“ワサビ”や“洋がらし”のセンサーでもあるこのセンサーはヒトの全身の神経にあって、火や化学物質の痛みを感じていることが、せいりけんの研究でわかってきました。

※印刷物は絶版となりました

行動から心を探る脳科学 --"マウスの遊園地"で「心の病気」を発見--

vol.6 2008年11月10日

 マウスにも"心"があります。でも、マウスは言葉ではその心の中をあらわにはしてくれませんから、いろいろな方法で調べなくてはなりません。  そこで宮川剛・生理学研究所客員教授が開発したのが「マウスの遊園地」です。遊園地風にいろいろな機械でマウスを遊ばせて、その行動パターンから、「心の病気」の異常を見つけ出そうというのです。  宮川教授は、最近、8方向放射状迷路という装置を使って、統合失調症という心の病気をもつマウスを発見しました。このマウスの脳の中を調べてみると、おとなの脳の中に未成熟な部分があるという驚くべき異常が見つかりました!

※印刷物は絶版となりました

脳科学の未II --リハビリテーションと脳--

vol.5 2008年9月10日

我が国には現在約150万人の脳卒中の患者さんと10万人の脊髄損傷の患者さんがおられます。ハンディキャップを抱えたまま生活されている患者の皆さんの運動機能をいかにして改善し、生活の質を向上させるかが社会全体にとって大変重要な課題になっています。  これまで、肝臓や筋肉の細胞とは違い、脳の細胞はいったん死ぬと再生しない、損傷を受けた脳の機能は回復しないと考えられてきたこともあり、リハビリによる機能改善の効果を科学的に解明しようとする研究は大きく遅れてきました。私たちは、脳や脊髄の一部が損傷を受けた際に、リハビリによって残された脳や神経がどのようにして失われた機能を学習して回復させるかについて、研究を行っています。

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脳を探る魔法の帽子

vol.4 2008年7月10日

MEG(Magneto Encephalo Graphy)は、日本語では超電導量子干渉計といいます。ひとのからだの中で最も緻密な脳の機能を測るためにつくられた装置で、生体磁気計測装置とも呼ばれます。 さあ、せいりけんの技術者がMEGの世界へご案内いたしましょう。

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脳科学の未来 --ヒトとロボットの「心」をつなぐー

vol.3 2008年5月10日

漫画の中の世界だったロボットとヒトの「心」の交流。最先端の脳科学研究が、ロボットとヒトの「心」の交流の未来を切り開きます。その先鋒は、ヒトの「心」とロボットの「体」をつなげるブレイン・マシーン・インターフェース(BMI)技術。眼や耳、また、手や足に障害を負った患者さんのリハビリテーションなど、実用化に向けて大きく動き出しています。

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脳の不思議を探る --頭と心の中を覗いてみよう--

vol.2 2008年3月10日

見たり、聞いたり、感じたり、考えたり、悩んだり、カラダを動かしたり。 ヒトの営みの全てに、脳は必ず関わっています。赤ちゃんの脳から大人の脳まで、脳の病気やそこからの回復など、ヒトの頭の中や心の中で、どんな不思議なことが起きているのか、「脳の不思議」の世界へ、せいりけんの先生達と一緒に、探検してみましょう!

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見えないものを見る --ようこそ、ナノ・ワールドへ--

創刊号 2008年1月10日

小さなものを見てみたい!生きた細胞を観察したい!カラダの中をのぞいてみたい!そんなヒトの好奇心は、尽きることはありません。昔の映画「ミクロの決死圏」。ヒトが小さくなって、ミクロ(1mmの1万分の1)の世界を探検する、SF映画です。でも、いまではミクロなんて当たり前。ミクロのさらに1000分の1、ナノメートルの世界、ナノワールドに迫る様々な技術が、セイリケンで研究に活躍しています。

キーワードは、「生きたまま」「カラダの奥底まで」「ナノの世界」を見ること。ここでは研究に活躍する最新の顕微鏡技術を紹介します。

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