脳の時間認知に関する論文がScientific Reportsに掲載されました(A04班)

【脳の時間認知に関する論文がScientific Reportsに掲載されました(A04班)】

ヒトは時間情報を受け取るための特定の感覚器官を持ちませんが, 様々な感覚入力(光,音,振動)を手がかりに時間情報を得ています。

言語や音楽に重要である1秒以内の時間知覚処理については研究が少ない現状です。

今回、共同研究グループ(九大医学研究院・飛松省三(A04班)、同芸術工学研究院・中島祥好教授ら)は、独自の心理現象「時間縮小錯覚」を初めて用いた脳磁図計測により、実際に知覚・判断する時間に対応した脳の働きを高時空間解像度で捉えました。

その結果、時間間隔への注意と時間間隔の符号化は右半球側頭頭頂接合部(TPJ)に、時間判断は右半球下前頭皮質(IFG)で司られることが明らかになりました。

今後、時間知覚判断の脳内ネットワークを理解することで、新しいリアルタイム処理技術が生まれる可能性があります。

(文:A04班 飛松省三)

■プレスリリース(最新):http://www.kyushu-u.ac.jp/ja/university/publicity/pressrelease/latest/

■研究成果:http://www.kyushu-u.ac.jp/ja/researches/view/167