メルマガハッシン!<オシロロジー Mail Magazine Vol.22>を発行しました。

「非線形発振現象を基盤としたヒューマンネイチャーの理解(オシロロジー)」

関連の皆様

大変お世話になっております。 オシロロジー広報・アウトリーチ委員会です。

今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

メルマガVol.22です。

さっそくですが、今号の目次です。

今年度から、新企画として、班員の方々にご執筆いただいた原稿の連載を開始しております。

今号の原稿ご担当は、A04班の松原 鉄平 先生です。

松原先生、お忙しいなか原稿ご執筆まことにありがとうございました。

==◆オシロロジー Mail Magazine Vol.22目次◆==

【1】松原鉄平先生・海外出張報告(★注目★)

【2】2017年度事業実施報告 2017年度に実施された事業について。

【3】その他の行事予定 今後予定されている行事について。

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【1】松原鉄平先生・海外出張報告(★注目★)

領域班:A04班

渡航目的:解析の最新手法の取得

渡航期間:2017/12/6-12

滞在先:モントリオール神経学研究所(Montreal Neurological Institute, MNI)

国:カナダ

活動報告:

国際共同研究加速基金を利用して、2017年12月6日にモントリオール神経学研究所(MNI)を

訪問させていただきましたので、その報告をさせていただきます。

MNIではEEG-fMRIを始めとしてsEEG(stereotactic EEG)、MEG、NIRSなど

様々な電気生理学的モダリティーを統合することでてんかん原性を探索しています。

脳波やてんかん性HFO(high frequency oscillation)のオピニオンリーダーであるDr. Gotmanや

様々なMEG解析手法を検討しているDr. Grovaの研究室を訪問しました。

特にDr. Grovaの研究室では彼らの開発した

cMEM(coherent maximum entropy on the mean)という解析方法のハンズオンを受けました。

私はMEGを用いた「聴覚処理とてんかん側方性」に関する研究活動をしておりますが、

今回のMNIの訪問直前に、アメリカてんかん学会でポスター発表を行いました。

MNIでもこの発表をさせていただく時間をいただき、

貴重な意見を多数いただき有意義なディスカッションをすることができました。

MNIではsEEGの症例が伝統的に多く、このデータを利用した"The Open iEEG Atlas Project"として

sEEGを植え込んだ106例のデータから生理的HFO と病的HFOの分布を

アトラスにするという共同研究の紹介を受けました。

また実際のsEEG植え込み症例の電気刺激の様子や

電極抜去術(挿入術は見学できませんでした)を見学しました。

世界的な神経研究施設を訪問できる喜びとともに、

そこで実際に解析し臨床にフィードバックしている臨床家・研究者の姿を直接みることができ、

自分の今後の研究活動のモチベーションに大きくつながりました。

最後に大学院生である私にもこのような機会を与えてくださいました南部篤教授、

美馬達哉教授ならびにオシロロジー関係者の皆様、そして飛松省三教授に深く感謝いたします。

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【2】2017年度事業実施報告

2017年度に新たに実施された事業です。

□A03-A04-B04班共同研究

2017年12月23日に、A03班(松本・下竹(web参加))、A04班(松橋)、B04班(佐藤)、

長谷川真弓(京都大学(web参加))が学士会館において、

ECoGデータを用いた脳波解析手法に関する研究打ち合わせを行いました。

ECoGデータを用いた脳波コヒーレンス解析手法の検証手法について意見交換を行いました。

前回打ち合わせ以降の結果、

(1)脳波コヒーレンス解析手法の数理的な補強(LFPスケールからEEGスケールへの変換の妥当性の検証)

および、

(2) ECoGデータへの手法の適用及び統計解析

についての意見交換を行い、今後の方針を検討しました。

□A01C02班共同研究

2017年12月4-15日に、C02班(高松)とA01班(福田、秋田、武藤、渡辺、大学院生)と

浜松医科大学において共同研究を行いました。

C02班がヒトへの応用研究を進めているtSMSの作用機序を

A01班の協力のもと細胞レベルで解析しました。

興味深い知見が得られ、今後の方針等についても協議しました。

皆様、共同研究のための打ち合わせ、セミナー、会議等開催に際しては、

オシロロジーHP内会員ページの「書類(申請・報告)」

にある書類をご提出下さい。

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【3】その他の行事予定 今後予定されている行事について。

今年度の行事で、今後予定されている行事は特にありません。

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最後まで読んで頂いた皆様、誠にありがとうございました。

今後も月1回のメルマガで情報を発信させて頂ければと思います。

次号は2018/2/25 発行予定です。

皆様、本年も引き続きよろしくお願い致します。

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文部科学省新学術領域研究(H27-31)

「非線形発振現象を基盤としたヒューマンネイチャーの理解」

Mail Magazine Vol.22 2018/1/25 発行(毎月25日発行)

発行・編集人:武山博文(広報・アウトリーチ委員会)

京都大学医学研究科附属脳機能総合研究センター内

〒606-8507 京都市左京区聖護院川原町54

*本誌に関するご意見・お問い合わせは oscillology[at]nips.ac.jp までお寄せ下さい。

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