メルマガハッシン!<オシロロジー Mail Magazine Vol.27>を発行しました。

「非線形発振現象を基盤としたヒューマンネイチャーの理解(オシロロジー)」

関連の皆様

大変お世話になっております。 オシロロジー広報・アウトリーチ委員会です。

メルマガVol.27です。

さっそくですが、今号の目次です。

今年度から、新企画として、

新たに公募班に加わられた班員の先生方の研究紹介の連載を開始いたします。

今号の原稿ご担当は、田中 真樹(たなか まさき) 先生、

那波 宏之(なわ ひろゆき) 先生です。

お忙しいなか原稿ご執筆まことにありがとうございました。

==◆オシロロジー Mail Magazine Vol.27目次◆==

【1】田中真樹先生、那波宏之先生・研究紹介(★注目★)

【2】2018年度事業実施報告 2018年度に実施された事業について。

【3】その他の行事予定 今後予定されている行事について。

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【1】田中真樹先生、那波宏之先生・研究紹介 (★注目★)

田中 真樹(たなか まさき) 先生

領域班:A05班

ご所属:北海道大学医学研究院

研究課題名:周期的な感覚入力に対する予測信号の解析

研究紹介:

音楽に合わせて体の一部が動いてしまうことがよくあります。

また、ふとしたリズムの乱れが気になって、知らず知らずのうちに

刺激タイミングを予測していたことに気づくことがあります。

こうした周期的な時間情報の処理には、

大脳に加えて皮質下領域が関与することが知られています。

本研究では、一定の時間間隔で繰り返される視覚刺激の不意の欠落を

報告するようにサルを訓練し、小脳と線条体の神経活動を調べます。

那波 宏之(なわ ひろゆき)先生

領域班:C04班

ご所属:新潟大学脳研究所分子神経生物学分野

研究課題名:ドパミンによる皮質ガンマオシレーション調節と統合的感覚情報処理

研究紹介:

統合失調症の患者さんの脳波計測において、

事象関連性の皮質γオシレーション低下やその皮質間連合性の障害が観測されていますが、

その原因や生理学的意味は不明のままです。

そこで本計画では統合失調症のモデル動物を用いて、

ドパミン神経活動による皮質γオシレーション調節メカニズムを探るとともに、

当該モデル動物の音声認知機能への影響を評価することを目指したいと思います。

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【2】2018年度事業実施報告

2018年度に新たに実施された事業です。

□第1回国際静磁場刺激ワークショップ

平成30年6月17日(日)に立命館大学朱雀キャンパス(京都府京都市)にて、

第1回国際静磁場刺激ワークショップが開催されました。

海外よりAntonio Oliviero先生、Xiaogang Liu 先生をお招きし、ご講演頂くとともに、

生理機構から臨床応用、今後の発展に向けて活発な議論が交わされました。

約30名が参加し、盛会となりました。

ご参加頂いた先生方、ありがとうございました。

□2018年度第一回領域会議(6/10-11)

2018年6月10日(日)- 11日(月)に2018年度第一回領域会議が開催されました。

本会議は、計画班の研究成果報告、新公募班の研究紹介が主たるプログラムでした。

参加者は80名でした。計画班、新公募班の先生方の間で、活発な議論が交わされました。

参加者の皆様、ありがとうございました。

□A01-B02班共同研究

2018年3月6日に、A01班(秋田)とB02班(北野)が

立命館大学びわこ・くさつキャンパスにおいて、共同研究の打合せを行いました。

2015年にA01班の秋田・福田らが報告した、

てんかん性脳症患者の全エクソーム解析により見出された

電位依存性K+チャネルKv2.1変異体を

発現した神経細胞の発火特性について(Sci Rep 5:15199, 2015)、

それによるてんかん誘発機序を一層明確にするため、

B02北野班が数理解析的手法により異常発火活動が起こりうる条件を探索しました。

その結果、変異体発現神経回路でいくつかの条件を仮定すると、

てんかん様同期的振動的発火現象が再現できる可能性が示唆されました。

そこで、実際の変異体発現神経回路でそのような条件が成り立っているかを確かめるために、

今後の具体的な実験の進め方について打合せを行いました。

皆様、共同研究のための打ち合わせ、セミナー、会議等開催に際しては、

オシロロジーHP内会員ページの「書類(申請・報告)」

にある書類をご提出下さい。

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【3】その他の行事予定 今後予定されている行事について。

□ 「第26回 脳の世紀シンポジウム」

特定非営利活動法人 (NPO) 「脳の世紀推進会議」主催のシンポジウムが開催されます。

興味のある先生方は是非ご参加ください。

「第26回 脳の世紀シンポジウム」

テーマ: 「AIと脳」

主催: NPO法人脳の世紀推進会議

共催: 公益財団法人 ブレインサイエンス振興財団 /

国立研究開発法人 理化学研究所脳科学総合研究センター

日時: 2018年9月12日(水) 開場 9:40 開演 10:10 終演 15:55

会場: 有楽町朝日ホール (東京都千代田区有楽町2-5-1 有楽町マリオン11F)

定員: 700名

参加費: 入場無料・要事前申込

特別講演者: 瀬名 秀明 (作家)

※参加申込の受付は6月~7月頃開始予定です。

URL:http://www.braincentury.org/index.php?page=brainsympo_index

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□ 2018年度第二回領域会議

2018年度第二回領域会議を、

次世代脳プロジェクト冬のシンポジウム2018

(2018年12月12日(火)-15日(土)、一橋大学一橋講堂)

に合わせて開催予定です。

日程としては、

12月14日午後、あるいは15日午前;総括班・国際活動支援班会議

12月15日終日、あるいは午後: 領域会議

を予定しております。

詳細が決まりましたら、またアナウンスさせていただきます。

皆様、ご予定のご確認をお願いします。

最後まで読んで頂いた皆様、誠にありがとうございました。

今後も月1回のメルマガで情報を発信させて頂ければと思います。

次号は2018/7/25 発行予定です。

皆様、本年も引き続きよろしくお願い致します。

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文部科学省新学術領域研究(H27-31)

「非線形発振現象を基盤としたヒューマンネイチャーの理解」

Mail Magazine Vol.27 2018/6/25 発行(毎月25日発行)

発行・編集人:武山博文(広報・アウトリーチ委員会)

京都大学医学研究科附属脳機能総合研究センター内

〒606-8507 京都市左京区聖護院川原町54

*本誌に関するご意見・お問い合わせは oscillology[at]nips.ac.jp までお寄せ下さい。

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