「非線形発振現象を基盤としたヒューマンネイチャーの理解(オシロロジー)」
関連の皆様
大変お世話になっております。 オシロロジー広報・アウトリーチ委員会です。
メルマガVol.32です。
さっそくですが、今号の目次です。
今年度から、新企画として、
新たに公募班に加わられた班員の先生方の研究紹介の連載を開始いたします。
今号の原稿ご担当は、末谷 大道(すえたに ひろみち)先生、
高田 則雄(たかた のりお)先生です。
お忙しいなか原稿ご執筆まことにありがとうございました。
==◆オシロロジー Mail Magazine Vol.32目次◆==
【1】末谷大道先生、高田則雄先生・研究紹介(★注目★)
【2】2018年度事業実施報告 2018年度に実施された事業について。
【3】その他の行事予定 今後予定されている行事について。
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【1】末谷大道先生、高田則雄先生・研究紹介(★注目★)
末谷 大道(すえたに ひろみち)先生
領域班:B04班
ご所属:大分大学理工学部
研究課題名:リザバー計算から捉えるヒト脳振動現象の普遍性と個別性
研究紹介:
本研究では,リザバー計算の観点から多チャンネルEEGを定量的に再現する
力学系モデリング法を提案します.
多数の被験者から計測したデータに対するモデル推定と
そこから求めたパラメタ集合に対する多様体学習を通じて,
ヒト脳振動現象の全体を俯瞰する「地図」を描きます.
そして,その地図上で表現された個人毎の自発性活動の多様さや
刺激に対する柔軟さの配置の考察を通じて
ヒト脳振動現象の背後にある普遍性と個別性を解明します.
高田 則雄(たかた のりお)先生
領域班:A05班
ご所属:慶應義塾大学医学部睡眠医学寄附講座
研究課題名:睡眠覚醒リズムに依存する脳領域間の機能的結合強度を
視床網様核が制御する機構の解明
研究紹介:
脳領域間の機能的結合強度は一定ではなく、
睡眠覚醒リズムに応じて変化します。
これを実現する仕組みは何か?
視床網様核(TRN)は、視床から大脳皮質へ伝える情報を選別する「門番」
と言われています。
また、TRN神経の発火様式は睡眠と覚醒の状態で全く異なります。
そこで本研究ではTRNのカルシウム活動を
自作の光ファイバー測光計で捉えると共に、
マウスfMRIと脳波筋電計測とを融合します。
睡眠覚醒に伴う脳領域間の機能的結合強度の変化を、
TRN活動が規定しているか検証します。
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【2】2018年度事業実施報告
2018年度に新たに実施された事業です。
□ ハンズオンセミナー動物実験編
2018年11月16-17日、自然科学研究機構生理学研究所にて、
ハンズオンセミナー動物実験編として
「Oscillology トレーニングコース」を実施しました。
対象は、「オシロロジー」の計画班、公募班の班員、
および所属研究室の研究者 (大学院生も含む)で、動物実験の経験があまりない人、
としましたが、合計7名の応募がありました。
実験動物の脳から神経活動の記録・解析や、
電極作製実習、データ解析演習などが行われました。
参加者には、これから動物の脳波記録への着手を検討されている基礎の研究者や、
様々な診療科様々な診療科(脳神経内科、脳神経外科、救急科など)にまたがる
臨床医など、多種多様な背景の先生方が集まりました。
活発な質疑応答をまじえながら、大変充実したトレーニングとなりました。
皆様、共同研究のための打ち合わせ、セミナー、会議等開催に際しては、
オシロロジーHP内会員ページの「書類(申請・報告)」
にある書類をご提出下さい。
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【3】その他の行事予定 今後予定されている行事について。
□ 2018年度第二回領域会議
2018年度第二回領域会議を、
次世代脳プロジェクト冬のシンポジウム2018
(2018年12月12日(火)-15日(土)、一橋大学一橋講堂)
に合わせて開催予定です。
場所:
国立大学法人一橋大学 一橋講堂(学術総合センター内) 2F 中会議場
〒101-8439 東京都千代田区一ツ橋 2-1-2
HP:http://www.hit-u.ac.jp/hall/index.html
電話:03-4212-3900
開催概要
データベース委員会(14:00-15:00)、総括班・国際活動支援班会議(15:00-18:00)
日時:12月14日(金)14:00-18:00(情報交換会: 18:30〜)
場所:一橋大学 一橋講堂(学術総合センター内)2階 203号室
領域会議
日時:12月15日(土)9:00受付 9:25〜18:10(情報交換会: 19:00〜)
場所:一橋大学 一橋講堂(学術総合センター内)2階 中会議室
12月15日の領域会議は、原則として班員は参加必須でよろしくお願いします。
登録申し込みフォーム
http://oscillology.umin.ne.jp/apply/view/index.php?id=14
(パスワード:2018Winter_2)
参加登録締め切り:11/28(水)
抄録提出締め切り(口述、ポスター):11/28(水)17:00
提出先:oscillology@gmail.com
最後まで読んで頂いた皆様、誠にありがとうございました。
今後も月1回のメルマガで情報を発信させて頂ければと思います。
次号は2018/12/25 発行予定です。
皆様、本年も引き続きよろしくお願い致します。
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文部科学省新学術領域研究(H27-31)
「非線形発振現象を基盤としたヒューマンネイチャーの理解」
Mail Magazine Vol.32 2018/11/26 発行(毎月25日発行)
発行・編集人:武山博文(広報・アウトリーチ委員会)
京都大学医学研究科附属脳機能総合研究センター内
〒606-8507 京都市左京区聖護院川原町54
*本誌に関するご意見・お問い合わせは oscillology[at]nips.ac.jp までお寄せ下さい。
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