「非線形発振現象を基盤としたヒューマンネイチャーの理解(オシロロジー)」
関連の皆様
大変お世話になっております。 オシロロジー広報・アウトリーチ委員会です。
メルマガVol.38です。
さっそくですが、今号の目次です。
今号は、
・ 北城圭一先生(B02班)より、生理学研究所の教授ご就任のご挨拶
・ 花島律子先生(C03班)より、2019年8月に開催される第34回日本大脳基底核研究会に関するご挨拶 ・ の原稿をいただきました。
お忙しいなか原稿ご執筆まことにありがとうございました。
==◆オシロロジー Mail Magazine Vol.38目次◆==
【1】北城圭一先生:生理学研究所の教授ご就任のご挨拶 (★注目★)
花島律子先生:第34回日本大脳基底核研究会のご案内 (★注目★)
【2】2019年度事業実施報告 2019年度に実施された事業について。
【3】その他の行事予定 今後予定されている行事について。
======================== 【1】北城圭一先生(B02班):生理学研究所の教授ご就任のご挨拶(★注目★)
B02班(北野班)の北城圭一と申します。
2018年度10月1日に生理学研究所の教授職を拝命し、着任いたしました。
システム脳科学研究領域・神経ダイナミクス研究部門を新規に立ち上げました。
当研究部門では非線形動力学をベースとした計算論的神経科学の観点で、
神経活動の振動、同期をはじめとする多様な非線形ダイナミクスが
脳のネットワーク情報処理において果たす機能的役割の理解を試みます。
ヒトの頭皮脳波、皮質脳波、脳磁図、fMRI等の神経活動データ、
脳刺激時の神経活動データ、
動物のマルチーモーダルなイメージング・神経活動計測データの解析を
非線形動力学、信号処理、情報理論、複雑ネットワーク解析、
統計的機械学習等の多面的な手法で行います。
データ解析によって得られた知見を元に、
神経活動ダイナミクスの機能的役割の数理モデル化による理解を目指します。
また共同研究機関で計測した各種疾患の患者データの解析とモデル化により
神経活動ダイナミクスと各種病態との関連の解明を試みます。
さらに自律神経活動様相や興奮/抑制回路バランス等の多階層での現象と
神経活動ダイナミクスとの関連にもアプローチし統合的な理解に挑戦します。
生理学研究所は大学共同利用機関法人としての役割があり、
共同研究や研究会を今後いろいろと担当させて頂きます。
今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
花島律子先生(C03班):第34回日本大脳基底核研究会のご案内(★注目★)
ご挨拶
第34回日本大脳基底核研究会は、2019年8月24日(土)~25日(日)に、
米子市皆生グランドホテル 天水で開催されます。
本研究会は、大脳基底核に携わる基礎研究者と臨床医が合宿形式で集まり、
互いの最新の研究成果を交換し、討論しあう他にはないユニークな会です。
今回は脳神経内科が世話人を務め、
「基底核の症状を再考する」をテーマといたしました。
オシロロジーからも共催いただき、 "大脳基底核と小脳系の情報の統合"と
"錐体外路症状は、大脳基底核がどう障害されて出現するのかー
脳のリズムなどから考える"というテーマでのシンポジウムを設け、
大脳基底核の役割や、臨床症状との関連について新しい視点で考え
大脳基底核に対する理解が深められればと思います。
ご参加だけではなく、
一般演題・ビデオセッションのお申し込みもお待ちしております。
会場は鳥取県の米子市の皆生温泉です。
皆生温泉は、米子鬼太郎空港から車で20分ほどの海辺にあり、
『都市景観100選』に選ばれたこともある
日本海と大山を背景とする景観の良いところです。
是非、温泉でリフレッシュしながら、大脳基底核について
存分に議論していただければと思います。
多くの先生方のご参加を心よりお待ち申し上げます。
第34回日本大脳基底核研究会世話人
鳥取大学医学部脳神経医科学講座脳神経内科学分野
花島律子
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【2】2019年度事業実施報告
2019年度に新たに実施された事業です。
今回は、新たな報告はありませんでした。
皆様、共同研究のための打ち合わせ、セミナー、会議等開催に際しては、
オシロロジーHP内会員ページの「書類(申請・報告)」
にある書類をご提出下さい。
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【3】その他の行事予定 今後予定されている行事について。
□ 研究集会「てんかんの数学的研究」
京都大学数理解析研究所の共同利用事業として、
B03班の行木孝夫先生(北海道大学大学院理学研究院数学部門)の主催で、
研究集会「てんかんの数学的研究」を
2019年6月11日(火)〜12日(水)に開催いたします。
会場は、京都大学医学部附属病院第2臨床講堂です。
オシロロジーで開始した、てんかんに関わる数理系および医学系の共同研究をもとに、
広く数理系と医学 系相互の理解を進めることを目指しています。
どなたでもご参加ください。
てんかんに関する主要な話題として、広域周波数帯域記録脳波を基礎とする解析、
異常な振動現象としての発作とモデル化を扱います。
また、時系列解析に関する数理科学系の若手研究者から
理論面と医学への応用に関する講演を予定しています。
概要
• 日時:2019年6月11日(火)午後から2019年6月12日(水)まで
• 会場:京都大学病院第2臨床講堂
(数理解析研究所ではありませんのでご注意ください)
京都大学病院構内地図の臨床講堂(78番の建物)地下
京都駅前から市バス206系統「近衛通り」または「京大病院前」下車、
東大路通か ら入ると直接臨床講堂に入れます。
• 研究代表者(連絡先):行木孝夫(北海道大学大学院理学研究院数学部門)
E-mail: nami.math.sci.hokudai.ac.jp (namiの次の.を@に変更くだ さい。)
• PDF版 プログラム
プログラム
6月11日(火)
• 13:30-14:00 池田昭夫(京大医)
「てんかん発作の脳内機構:
wide band EEGと病理からのニューロンとグリア連関の臨床病態」
• 14:10-14:25 梶川駿介(京大医)
「発作時直流緩電位(Ictal DC shifts )の類型化の試み:
時定数10秒と2秒の比較とクラスター解析およびロジスティック回帰分析による検討」
• 14:40-15:20 行木孝夫(北大理)「高周波振動と非線形時系列解析」
• 15:30-16:10 上田肇一(富山大理)
「連発刺激印加による振動抑制法に対する数理解析」
• 16:20-16:50 津田一郎(中部大)「変分原理による脳の機能分化の条件」
6月12日(水)
• 9:30-10:10 Jong-Hyeon Seo(中部大)
" Analysis of the Interictal and Ictal Pattern Dynamics from EEG Data by Dynamic Mode Decomposition "
• 10:20-11:00 中野直人(京大理)「埋め込み理論とグレブナ基底による力学モデル再構成」
• 11:10-11:50 山口崇幸(滋賀大)
「喫煙状態と人口動態を考慮した数理モデルによる日本の肺がん罹患数と死亡数の予測」
• 13:30-14:30 参加者による意見交換
本共同研究(公開型)の開催にあたっては
京都大学大学院医学研究科 てんかん・運動異常生理学講座の皆様に
ご協力いただいております。
□ 2019年度第1回領域会議
2019年度の第1回領域会議が、下記のように開催されます。
日時:2019年6月17日(月)16:00受付開始 〜 19日(水)11:00終了予定
場所:ANA Intercontinental 万座ビーチリゾート
〒904-0493 沖縄県国頭郡恩納村字瀬良垣2260 番地 HP: https://www.anaintercontinental-manza.jp/ 電話: 098-966-1211
開催概要は会員ページにアップしておりますので、ご確認ください。
本会議では、新規公募班の先生方には口頭発表(15分)にて、
二期連続の公募班の先生方にはポスターにて成果報告をしていただく予定です。
なお、領域会議は、原則として班員はご参加ください。
特に第Ⅱ期公募班の先生方はぜひともご参加お願いします。
□ 2019年度オシロロジー国際会議
2019年度オシロロジー国際会議の開催日程が、
2019年11月17日(日)〜20日(水)に決定しました。
場所は、京都大学を予定しています。
詳細が決まり次第、アナウンスさせていただきます。
最後まで読んで頂いた皆様、誠にありがとうございました。
今後も月1回のメルマガで情報を発信させて頂ければと思います。
次号は2019/06/25 発行予定です。
皆様、本年も引き続きよろしくお願い致します。
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文部科学省新学術領域研究(H27-31)
「非線形発振現象を基盤としたヒューマンネイチャーの理解」
Mail Magazine Vol.38 2019/5/26 発行(毎月25日発行)
発行・編集人:武山博文(広報・アウトリーチ委員会)
京都大学医学研究科附属脳機能総合研究センター内
〒606-8507 京都市左京区聖護院川原町54
*本誌に関するご意見・お問い合わせは oscillology[at]nips.ac.jp までお寄せ下さい。
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