磁気共鳴装置 共同利用実験
磁気共鳴装置については「生体内部の非破壊三次元観察」と「生体活動に伴う形態及びエネルギー状態の連続観察(含む脳賦活検査)」というそれぞれ2つの研究テーマを設定し募集している。現在の装置は2000(平成12)年に導入されたもので、3テスラという高い静磁場により通常の装置(1.5テスラ)に比較して2倍の感度をもち、特に脳血流計測による脳賦活実験においては圧倒的に有利である。また、特別な仕様を施してサルを用いた脳賦活実験をも遂行できるようにした点が、他施設にない特色である。さらに、実験計画、画像データ収集ならびに画像統計処理にいたる一連の手法を体系的に整備してあり、単に画像撮影装置を共同利用するにとどまらない、質の高い研究を共同で遂行できる環境を整えて、研究者コミュニティのニーズに応えようとしている。
平成16年度採択表
No. | 研究課題名 | 氏 名 |
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1 | 脳磁計を用いたヒトの感覚情報処理過程の研究 | 寳珠山 稔 名古屋大・医 |
2 | 異言語話者による音声の脳内処理過程に関する検討 | 大岩 昌子 名古屋外国語大 |
3 | Williams症候群患者における認知機能 | 中村 みほ 愛知県心身障害者コロニー |
4 | 誘発脳磁場のウェーブレット変換による時間周波数成分可視化に関する基礎研究 | 川田 昌武 徳島大・工 |
5 | 前頭葉シータ波活動と脳高次機能 | 佐々木 和夫 生理研 |