平成17年度 統合脳第一領域班会議


 

日時
2005年6月13日(月)〜14日(火)
会場
自然科学研究機構・岡崎コンファレンスセンター

 

 

第1領域「脳機能の統合的研究」公募班第1回班会議報告

領域1「脳機能の統合的研究」(領域代表:丹治順)の第1回の公募班会議を6月13-14日に自然科学研究機構岡崎コンファレンスセンター大会議室において開催致しました。
今回は「次元の異なる脳研究分野の手法を有機的に結びつけて進める統合的研究や複数分野にまたがる学際的研究」を対象として行なわれた第1領域の公募において327名の応募者から選ばれた52名の班員の方々に今後の研究計画を中心に一人あたり持ち時間15分(質疑応答を含む)で話していただくこととしました。今回の班会議は統合脳5領域としての最初の大きな行事であり、かつ第1領域の班員の方々には統合脳の各領域の研究を結びつける重要な核となる役割を果たしていただきたいという期待があることから、丹治領域代表はじめ5領域全ての領域代表、第1領域の総括班員、5領域全ての研究者育成支援委員会の委員、さらには佐々木和夫脳領域委員会委員長や宮下保司、工藤佳久評価委員にも参加いただき、各班員の研究計画についてのコメント、意見交換を行ないました。また、それぞれの発表にはこれら“アドバイザー“から以外にも班員相互に盛んな質疑応答が行なわれていました。
何分同じ脳研究とは言いながら実に幅広い分野にまたがる52人の発表を二日に亘って皆で聞くわけですから大変な作業でした。しかしずっと通して聞いていることで「統合脳」のコンセプトが次第に班員相互に共有されるようになってきたと思います。休憩時間や懇親会などでは、日頃学会でも余り話をする機会の無いような分野の異なる研究者同士の活発な交流が自然になされていました。今回は初めての試みでしたが、今後5年間、こういった会合を繰り返し、さらに様々な工夫を加えていくことで、このように異分野が交流する場から何か大きなブレークスルーが生まれてくることを期待したいと思います。惜しむらくは、公募段階で高次脳機能から神経回路領域を主に研究の対象とする申請が多かったことから、採択された公募班員の研究分野もこれらの分野にやや集中し過ぎていた感じが見られたことです。来年度の公募には分子脳科学、病態脳関係領域からもより多くの公募がなされ、第1領域の班会議が、よりmultidisciplinaryな会になることを期待したいと思います。 

(文責 伊佐(生理研))

 

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