No.2 異所性発現によって生体応答メカニズムを探る


 細胞における信号伝達は、担う生体応答の多様性に対応して高度に分化している。つまり、同一の機能を持ったたんぱく質でも生体応答の種類によって、遺伝子進化にとおして巧妙に機能を適応させている。この微妙な違いは生体応答機序、および応答の発現する「場」の特徴そのものでもあり、生体応答メカニズム研究の重要な情報である。
 今回は、特定のイオンチャネル・受容体を、本来の発現場所とは微妙に異なる組織に異所的に発現させることにより、生体応答メカニズムを探る手法の紹介、実習を行う。
 組み換え発現、パッチクランプ法、細胞内カルシウム測光、細胞の光学的観察等を組み合わせた一連の技術的なプロセスを体験していただく。

 

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