6. 2光子励起顕微鏡法によるシナプス・開口放出の研究

河西 春郎 (生体膜部門)

実習コースの内容

 例年、トレーニングコースの内容は、参加者の希望やその時のラボの状態によってかなり調整します。概略、予定していることは以下の様です。

  1. 参加者5分間で自己紹介。
  2. 2光子励起法の基本・応用についての短い説明。
  3. 顕微鏡の基本的な使いかた、後始末の仕方の講習。
  4. 実習は、脳スライス培養標本か分泌組織(ランゲルハンス島)を用います。まず、標本の作り方について講習し、可能であれは標本を作っていただきます。
  5. 標本への蛍光標識遺伝子の導入作業の見学、実習。
  6. 脳スライス標本(海馬CA1錐体細胞)では、2光子uncagingによりスパイン可塑性を誘発し、スパインやその分子動態のtime-lapse観察を行います。
  7. ランゲルハンス島では開口放出の観察、TEPIQ法による小胞直径の測定、カルシウム濃度測定などを行います。
  8. 参加者から観察したい分子や効果を調べたい薬物などあれば、自身で効果を試せるようにアレンジします。
  9. 最終日の報告会は全員で結果を発表し、討論します。

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