17.脳機能画像解析入門

田邊 宏樹 (心理生理学部門)

 本コースでは、脳機能画像研究の初心者がfMRIデータの最低限の解析ができるようになることを目的として、

といった立体的かつ実戦的観点から、データ解析の背景にある考え方と理論についての講義と、実際の機能的MRIデータを教材とした解析実習を行います。MRIスキャナをもちいた撮像の実習は行いません。

講義(予定)

  1. 脳機能賦活検査の総論
  2. 機能的磁気共鳴画像(fMRI)の原理と撮像の実際
  3. 脳機能イメージングの課題設計
  4. SPM2による統計解析1(データの前処理)
  5. SPM2による統計解析2(統計計算と有意性の検定)

実習

 現在、脳機能イメージングの標準的な統計解析用ソフトウェアとなっているSPM2と、こちらで予め準備したサンプルデータ(Pattern Reversal課題、Oddball課題)をもちいて、解析実習をおこないます。コース2日目に手渡すチュートリアルに記載された解析の基本的な手順に従って各自解析を進める中で、疑問点などが生じたらその都度スタッフ・チューターに質問し議論する形で実習を進めます。

 また実習の最終日には解析手順の大まかなレビューと、初心者がつまずきやすい点・受講者のFAQを中心に再度解説を行う予定です。

 参加者にはノートパソコンを各自準備していただきます(必要なスペックの詳細は受講者決定後、個別に連絡します)。解析に必要なソフトウェアはこちらで準備します。自分でとったデータを持ち込んで解析をおこなうことは可能ですが、本コースは基本的に初心者を対象とした実習ですので、個別の対応には限界があります。

備考


コース概要に戻る

Copyright(C) 2005 NIPS. All rights reserved.