社会連携トレーニングコースSocial collaboration training course
募集締切

マウス基本的実験手技、マウス行動解析、 マウス・サルの覚醒下神経活動記録

日程2024年1月22日(月)~ 1月26日(金)

項目ごとの受講や1日のみの受講も可能です。
上記日程では都合がつかない場合には、別日程での対応も可能ですのでご相談ください。

場所

自然科学研究機構 生理学研究所
1日目:山手地区(愛知県岡崎市明大寺町字東山5-1)
2~4日目:明大寺地区(愛知県岡崎市明大寺町字西郷中38)

受講料

1日25,000円(消耗品費込)

お問い合わせ

生理学研究所 研究力強化戦略室 産学連携担当
E-mail:nips-sangaku★(★部分に @nips.ac.jp を入力してください)

申込はこちら(締切:2023年12月31日)
2022年度開催の2つのコースを1つのコースに組み合わせました。1日から内容によって選べるコースです。

本実習コースでは受講者のニーズに合わせて選択可能な 「マウス基本的実験手技」 「マウス行動解析」 「マウス・サルの覚醒下神経活動記録」 という3つの項目について実習を行います。

1日目は「マウス基本的手技」の実習を行います。15の実験手技の中から、受講者の希望を事前に伺い、実習内容をカスタマイズします。既にマウス実験を行っている方にとっても、新しい手技を身につけたり、現在使用している手技を確認・見直す機会としてご利用いただけます。

2日目と3日目は、遺伝子改変や薬物投与の影響を調べるために欠かすことのできない「マウス行動解析」について、基礎的な実習を行います。2日間のコースとして3種類の行動解析を行うスケジュールを組んでいますが、特定の日のみの参加も可能です。また、これら以外に、受講者の希望の多い行動解析を実習に加える、あるいは組み換えることも可能です。

4日目と5日目はマウス・サルの覚醒下神経活動記録の実習を行います。マウスについては、覚醒下で神経活動を記録するための頭部固定器具の装着手術と、神経活動記録実習を行います。サルについては、覚醒下の個体から神経活動を記録する実習を行います。マウスのみ、サルのみの参加も可能です。また、電気刺激や薬剤局所投与の方法、記録電極・刺激電極の作製、光遺伝学・化学遺伝学実験について学びたいなど、受講者の希望に個別に対応することも可能です。

項目ごとの受講や1日のみの受講も可能です。また、受講を希望される方で、上記日程では都合がつかない場合には、別日程での対応も可能ですので、ご相談ください。


お勧めする対象
  • 実験マウスの基本的な取り扱いを学びたい・学び直したい方
  • マウスの行動解析を始めたい・学び直したいと考えている方
  • げっ歯類・サルの神経活動記録について知りたい・始めたいと考えている方
  • げっ歯類・サルの疾患モデルにおける神経活動記録に興味のある方
習得できる技術
  • マウス、サルの取扱いに関する基本的技術
  • マウスの基本的実験手技
  • マウス行動解析テストの実施・解析方法
  • 実験動物の神経活動記録に必要な基本的技術
目標

マウス基本的実験手技
実際には1日で完璧な実験手技は身につきません。正しい手技を覚えて帰っていただき、何度も繰り返し練習して、確実に身につけていただくことが目標です。
マウス行動解析
本来の行動実験は日数がかかるため、短縮した形での実習となります。具体的な手技に加えて、行動解析を実施する上での注意点や基本的な考え方、解析方法なども身につけていただくことを目標としています。
マウス・サルの覚醒下神経活動記録
覚醒下の実験動物から神経活動を記録できるようになることが目標です。


スケジュール

マウス基本的実験手技の実習
1月22日(月)
  10:00~10:30 ガイダンス・講義
  10:30~16:00 実習 (休憩60分含む)

実験手技の実習では申込時に受講者の希望を伺い、それに応じた実習内容にカスタマイズします。このうち、⑪~⑭はいずれかひとつの選択となります。
①馴化 ②性別判定 ③個体識別 ④保定方法 ⑤皮下投与 ⑥経口投与 ⑦腹腔内投与 ⑧尾静脈内投与 ⑨尾静脈採血 ⑩下顎静脈採血 ⑪灌流固定    ⑫心臓採血(開胸)⑬後大静脈採血 ⑭腹大動脈採血 ⑮解剖

  • 実験動物への感染防止のため、実習時は洗濯済みの衣服の着用・準備が必要です。
  • 実習前(当日ならびにそれ以前も含む)に動物(ペット等を含む)と接触したり、動物を扱う実験室に入室した場合は入浴またはシャワー・洗髪を行い、洗濯済みの衣服に着替えることが必要となりますのでご注意ください。
  • 白衣はこちらで洗濯済みのものを準備します。 


マウス行動解析実習

1月23日(火)
 10:00~10:30 実習講義
 10:30~16:00 行動解析・データ解析:オープンフィールド、ロータ・ロッド(休憩60分含む)
1月24日(水)
 10:00~16:00 行動解析・データ解析:バーンズ迷路(休憩60分含む)

行動解析とデータ解析の実習では下記行動テストのうち、②、⑤、⑥の実施を予定していますが、受講者の希望に応じて、他のテストの追加または組換えも可能です。
①モリス水迷路 ②バーンズ迷路 ③恐怖条件づけ  ④受動的回避反応 ⑤ロータ・ロッド ⑥オープンフィールド ⑦高架式十字迷路 ⑧明暗往来 ⑨強制水泳   ⑩Y字迷路 ⑪3チャンバー社会性

  • 実験動物への感染防止のため、実習時は洗濯済みの衣服の着用・準備が必要です。
  • 実習前(当日ならびにそれ以前も含む)に動物(ペット等を含む)と接触したり、動物を扱う実験室に入室した場合は入浴またはシャワー・洗髪を行い、洗濯済みの衣服に着替えることが必要となりますのでご注意ください。
  • 白衣はこちらで洗濯済みのものを準備します。 

マウス・サルの覚醒下神経活動記録実習
1月25日(木)
 9:00~12:30 講義・覚醒下神経活動記録のためのマウスの手術
 13:30~17:00 マウス個体からの神経活動記録
1月26日(金)
 9:00~12:30  サル個体からの神経活動記録
 13:30~17:00  サル個体からの神経活動記録 or 個別対応
※半日の受講も可能です。


実習前のお願い

サルを用いた実習を受講される方は、動物への感染予防のため、以下2点の検査結果を受講時に提出していただきます。
① 結核に罹患してないこと(通常の健康診断で撮る胸部レントゲン写真で「異常所見なし」であればOK)
② 麻疹(はしか)抗体が陽性であること、あるいは1年以内に麻疹ワクチンを接種したことの診断書あるいは検査結果(コピー可)。麻疹の抗体価が充分あることが示せれば、検査方法は問いません。

いずれの実習も事前に「動物実験教育訓練(オンデマンド)」を受講していただきます。視聴時間は30分程度です。


コース担当

動物資源共同利用研究センター、多階層生理機能解析室

その他
  • 受講希望数が多い場合、選考等の調整をさせていただくことがあります。

「動物資源共同利用研究センター」では、共同研究を募集しています。

昭和55年に設立された「動物資源共同利用研究センター」は、合計床面積が約7,200 平方メートルの規模を誇る日本トップクラスの施設です。生理学、基礎生物学及び分子科学の基礎研究に必要な実験動物の飼育管理と動物実験を行うための研究施設として、40年以上に渡って世界トップレベルの研究を支えてきた実績を持ちます。陸生動物室と水生動物室があり、マウス・ラット・マーモセット・ニホンザルなどの哺乳類、アフリカツメガエル・メダカ・ゼブラフィッシュ等の陸生動物と水生動物を飼養しています。マウス・ラットは専用の SPF (specific pathogen free)飼養・保管施設として、胚操作室、検疫室、微生物学的検査室、SPFレベルで慢性実験が可能な動物実験室、P2A レベル動物飼養・保管施設および実験室が設置されています。このような近代的な設備が装備されており、再現性に優れた精度の高い動物実験を行うことが可能です。 
2020年には明大寺地区動物棟の改修・増築と組織改編が行われ、共同研究への支援体制が強化されました。生理学・医学研究全体の基礎研究レベルアップを目指し、研究遂行や人財育成等に尽力しています。現在は様々な事情で来所できない研究者が研究を継続できるよう、Virtual Labも計画中です。本コースの実習で選択可能な11種類の行動解析装置はすべて共同研究でご利用いただけます。また、覚醒下におけるマウス・ラットの神経活動記録の共同研究も受け付けています。共同研究をご検討中の方は、ぜひこの機会に実習へご参加ください。 

お問い合わせ先

生理学研究所 研究力強化戦略室 産学連携担当
E-mail:nips-sangaku★(★部分に @nips.ac.jp を入力してください)

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