2024年06月27日
イベント案内
「スピン生命フロンティア(Spin-L)」主催セミナーを7月23日(火)に開催します。
下記の「スピン生命フロンティア(Spin-L)」主催セミナーを7月23日(火)に開催します。
新たな超核偏極MRIの開発とトランスレーショナル研究
要旨
MRIの感度を増幅する超核偏極法は、MRIの弱点であった感度を克服することでMRIによる新たな機能・代謝イメージングに基づく画像診断への応用が期待されている。
それ故、超核偏極材料に基づく化学的な超偏極法(chemically induced dynamic nuclear polarization :CIDNP)や、パラ水素を用いた方法(Parahydrogen induced polarization :PHIP)、さらには、129Xeガスを用いた方法など、様々な超偏極技術が開発されている。
その中でも溶液中で電子スピン(ラジカル)分子と核スピンの相互作用を利用する動的核偏極(DNP)法は、医療用超偏極装置(SpinLab)が開発されるなど医学的な応用が進んでいる。DNP法には、13C等の核スピンを持つ分子を偏極装置内でDNPを惹起した後、緩衝液で急速溶解して機能プローブとして生体に投与してリアルタイムな代謝反応を可視化するdissolution DNP-MRI法と、生体内に機能性を持つ電子スピンを予め投与して、実験動物の体内でDNPを惹起するin vivo DNP法がある。
我々は、これらの2種類のDNP技術を用いて、がん代謝に基づく早期診断・治療効果判別法や、酸化還元(レドックス)代謝に基づく疾患の超早期診断技術の開発を行ってきた。
特にin vivo DNP法では、産学連携研究において、オールジャパン体制での装置開発およびProof of Conceptを取得するための疾患モデル動物(マウスおよびブタ)を用いた応用研究、さらには臨床サンプルを用いた実証研究を推進している。本セミナーではこれらの最近の進捗を紹介したい。
概要
日時 | 7月23日(火) 16:00~17:30頃 |
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講師 | 兵藤 文紀 先生(岐阜大学医学系研究科 薬理病態学分野) |
開催形式 | 分子科学研究所研究棟201室 + オンラインのハイブリッド |
詳細 | セミナー詳細(分子科学研究所) (講演後に分子研研究棟202室にてミキサーを予定しております。) |
参加登録 | 上記の詳細(リンク)からご登録ください。 |
皆様のご参加をお待ちしております。