文部科学省
共同利用・共同研究システム形成事業
「学際領域展開ハブ形成プログラム」
はじまりのおはなしです
新着情報
お知らせ一覧Spin-L共催「第42回 ExCELLSセミナー」を10月22日(火)に開催します。
Spin-L共催「第9回 国際磁気共鳴医学会・日本チャプター学術集会」を9月21日(土)に開催します。
Spin-L共催セミナーを9月19日(木)に開催します。
相談・お問い合わせ
Spin-L運営事務局
⾃然科学研究機構 ⽣理学研究所内
「スピン生命科学」
新たな学術研究分野を開拓し、
さらなる次元へ発展させる
全国の熱意ある研究者の皆さまと手を取り合い、 研究活動のさらなる成熟と、新たな学術領域の 創成を共に成し遂げていきたい
私たち自然科学研究機構は、生命科学から物質科学、核融合科学、天文科学に至る、幅広い研究分野において先端的な研究活動を進めるとともに、大学共同利用機関法人として世界最高水準の共同利用・共同研究の場を提供しています。
このような中、文部科学省 共同利用・共同研究システム形成事業「学際領域展開ハブ形成プログラム」に、当機構の所属機関である生理学研究所と分子科学研究所、ならびに機構直轄センターである生命創成探究センターが中核となる「分子・生命・生理科学が融合した次世代新分野創成のためのスピン生命フロンティアハブの創設」が採択され、『スピン生命フロンティア(Spin-L)』が設立されることが決まりました。
さらに4つのノード機関、京都大学 化学研究所、大阪大学 蛋白質研究所、新潟大学 脳研究所、そして量子科学技術研究機構 量子生命科学研究所に本事業を支えていただくことで、固定観念にとらわれない、統合的かつ創造的な「スピン生命科学」の創成を目指します。
本事業の遂行にあたり、これまで交流が無かった広範な分野の研究者同士がつながり、「スピン生命科学」という新たな学術研究分野を開拓し、さらなる次元へ発展させていくことを期待しています。
「スピン⽣命フロンティア」分野を超えた
All Japanの
⽀援体制
多様な磁気共鳴(NMR、ESR、MRI等)装置と多彩な専門性を持つ研究者を集約した、共同利用・共同研究推進のためのシステム『スピン生命フロンティア(Spin-L)』を確立しました。
コアの自然科学機構生理学研究所、分子科学研究所、生命創成探究センターの3機関は、ノードの京都大学化学研究所、大阪大学蛋白質研究所、新潟大学脳研究所、量子科学技術研究機構量子生命科学研究所の4機関と協力して、全国の共同利用・共同研究ネットワークを強化します。
Spin-Lの3つのミッション
Spin-Lの事業
1. 新規融合型研究を推進
研究分野を跨いで磁気共鳴研究を推進することを目的に、2つの共同利用・共同研究体制「課題設定型」共同研究と「スピン生命」枠共同利用・共同研究を設けました。これにより、全国の多様な分野の研究者がSpin-Lのネットワークを活用し、磁気共鳴研究の新たなイノベーションにつながる成果の結実に寄与していきます。
2. 全国の研究者の参画を促進
Spin-Lで推進する「課題設定型」共同研究、「スピン生命」枠共同利用・共同研究は、全国の研究者に向けて公募され、コア、ノード含めた多様なバックグラウンドを持つ研究者や技術者が協力して研究を遂行していくことを期待しています。
3. 研究者、技術者の人材育成を強化
分野融合型トレーニングコースを開催し、産学連携の視点を持つ研究者や技術者を育成します。さらに、さまざまな分野の若手研究者、技術者で構成された「若手の会」を設立し、異分野の研究者、技術者が集い交流する場となるイベントを企画、運営し、未来の新たな知の創造に貢献します。
コア
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幅広い領域の知を集結
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⾃然科学研究機構 ⽣理学研究所、分⼦科学研究所、⽣命創成探究センターが本事業のコアとなり、課題の解決を図ります。
今回我々が担う『Spin-L』では、生理学・医学で行われている脳機能イメージング技術と、分子科学領域の磁気共鳴測定技術や常磁性化学種の開発研究の成果など、幅広い領域の知を集結し、より詳細かつ選択的な生体イメージング技術の開発を目指します。日本の生理学研究の中核である「生理学研究所」と、分子科学研究の中核である「分子科学研究所」、そして領域を跨いだ学際研究と分野創成を担う「生命創成探究センター」のすべてが一丸となって本事業のコアを担い、幅広い知識と経験、技術を大胆に集結し、課題の解決を図ります。
ノード
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統合的かつ創造的な技術を集結
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ノード機関に外殻を支えていただき、統合的かつ創造的な「スピン生命科学」の創成を目指します。
さらに必要となる技術などにつきましては、ノード機関である、京都大学 化学研究所、大阪大学 蛋白質研究所、新潟大学 脳研究所、そして量子科学技術研究機構の4つの連携研究機関と連携して、固定観念にとらわれない、統合的かつ創造的な「スピン生命科学」の創成を目指します。この計画では、ノードの4機関以外にも、さまざまな大学や企業、各装置プラットフォーム、分野コミュニティのお力添えをいただき、大学共同利用機関として、従来よりも自由で、可能性に溢れた共同利用・共同研究と、分野を越えた研究者・技術職員の育成に携わる予定です。
Spin-Lで推進する共同利用・共同研究
「スピン生命」枠
共同利用・共同研究
Spin-Lでは、広く共同研究を推進することを目的に、コアとノードが連携し、ネットワーク型共同利用・共同研究体制を構築しました。全国の研究者の皆様に共同研究を募集し、コア、ノードで保有している実験用機器や設備を使用して研究を推進していただきます。
各機関の共同利用・共同研究の応募システムから応募可能です。
申請方法についてご不明な点は、ワンストップ窓口にお問い合わせください。
お問い合わせはこちら「課題設定型」
共同研究
(独自公募型)
「スピン生命科学」の発展に応じて共同研究の課題を設定し、全国の研究者の皆様に向けて、共同研究課題を公募します。
採択者には、研究の場として、オープンミックスラボを提供し、ノードの客員PIと、コアの特任教員や研究グループと協力して研究を進めていただきます。
公募の詳細や受付開始の情報は本サイトにて2024年12月頃お知らせいたします。
お知らせはこちら最後に
⼤学・研究機関に所属されている研究者、技術者の皆様、
企業の皆様、学⽣の皆様。
私たちとともに、
分野融合の試みから、研究活動の成熟、
そして新たな学術領域の開拓を
叶えましょう。
本事業は令和5年にスタートし、まだ始まったばかりです。この機会に全国の研究者や技術者の皆様に関⼼を持っていただけましたら幸いです。
皆様の中には、柔軟な研究構想をお持ちでも、所属機関の設備、研究費や時間など、さまざまな⾯で苦労されている⽅々もいらっしゃるのではないかと拝察します。
ぜひ、私たち、コアやノードの研究グループと⼒を合わせながら、そして、私たちの研究機器や設備をご活⽤いただきながら、⼀⼈ひとりの研究活動を⼤成させ、研究成果を積み上げていきましょう。そして、これらの成果が、社会貢献、特に創薬・予防・未病医療分野の⾶躍につながると信じています。
最後に、Spin-L事業の最⼤の特徴は、全国の分野を越えた研究者や技術者に開かれているということです。皆様には、この事業を通じて、ぜひとも様々な学際融合の取り組みに触れていただき、新たな学術領域「スピン⽣命科学」を創成、発展させる先駆者の⼀⼈として研究活動にご参画いただきたいと考えています。
スピン生命科学コア長/生理学研究所長 鍋倉 淳⼀