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視覚は、どのように聴覚野を抑制するのか? ~超高磁場fMRIが解き明かす感覚間抑制のメカニズム~

誰かと話すときには、視覚を使って表情やジェスチャーを見ながら、聴覚を使って声を聴くように、ヒトは日常生活において異なる感覚の情報を組み合わせて、統合的に処理しています。
このため、複数の感覚系の情報が脳においてどのように相互作用しているかを知ることは認知機能の基盤を理解する上で重要です。
先行研究では、一つの感覚(視覚など)における入力が別の感覚(聴覚など)を処理する脳部位の活動を抑制する現象が報告されていましたが、その具体的なメカニズムについては議論が続いていました。
今回、生理学研究所の宮田季和特任研究員、竹村浩昌教授らは、超高磁場(7テスラ)磁気共鳴画像法(fMRI)による精密な分析により、この抑制が局所的な影響ではなく、
脳の左右の半球にまたがる広域的なネットワークによるものであることを明らかにしました。
本研究結果は、科学雑誌「Journal of Neurophysiology」に掲載されました。
 

論文

研究報告(生理学研究所)

EurekAlert !(AAAS: American Association for the Advancement of Science)