生理学実験技術データベース
Experimental Techniques for Physiological Sciences

G3-1 Last update: 2010-03-31

フォルムバール膜製膜装置

Formvar Film Maker
用途 フォルムバール膜を任意の厚さで均一に作成するための機器
特徴 フォルムバール膜は電子顕微鏡用の試料を支持するための薄膜(数nm~100nm)である。この膜はスライドガラスをいったんフォルムバール溶液(濃度2~3%)に浸し、次にそのスライドガラスをゆっくり引き上げ、乾燥させることにより、スライドガラス表面に作成される。本機器は、スライドガラスを溶液中から引き上げるときの速度をDCモータでコントロールすることにより、任意の厚さのフォルムバール膜を作成する装置である。・引き上げ速度をDCモータでコントロールすることにより、広範囲で高精度の膜厚制御が可能である・機器自体の振動をできるだけ除去することにより、均一な膜厚を得ることが可能である・膜の作成工程を自動化することにより、操作の簡便化と操作による振動の除去が可能である
使用法
  1. フォルムバール溶液の入った容器を機器にセットする
  2. 引き上げ速度を必要な膜厚になるようにセットする
  3. スライドガラス保持部にスライドガラスをセットする
    (一度に2枚セット可能)
  4. スタートボタンを押すスライドガラスが容器中に入る
    (引き下げ(高速駆動))スライドガラスが引き上げられる
    (セットされた速度)停止*以上の操作が自動で行なわれる
  5. 乾燥後、スライドガラスを取り外す(・スライドガラス表面にできたフォルムバール膜は、水面剥離法で剥離し、試料支持用メッシュ等に載せる)
作成図面 hc-4-1fig.pdf (22KByte)、外観