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大学共同利用機関法人自然科学研究機構 生理学研究所

実習コース詳細_コース01-03Course List

ヒト脳計測データの解析

01. SPMを用いたヒト脳のfMRIデータ解析入門

生体機能情報解析室 (郷田 直一)

内容  ヒトの脳活動を非侵襲的に計測できる fMRI (functional MRI; 機能的MRI) は、認知神経科学領域で必須のツールとなっています。本コースでは、fMRIデータ解析において広く利用されているソフトウェア (SPM) を用いて実際に解析し、処理の手順と必要性を学びます。データの前処理、実験デザインと推定、統計検定、個人・集団解析といった基本処理の解説、実習を行います。さらに、先端的な信号解析、デノイジングなど、新たな手法についても説明します。トレーニングコース受講後、一連のfMRI解析を参加者自身で実施できるようになることを目標とします。
 本年度はオンラインにて開催します。参加者の経験を把握するため、別途アンケートを実施しますのでご回答ください。
集合日時 8月5日(火) 9:00
集合場所 オンライン(Zoom等)
必要なもの  本コースはオンライン開催のため、受講参加者自身にPCをご用意して頂き、実際に操作しながら学んでいきます。VirtualBox上の仮想マシンとしてLinux(Lin4Neuro)を走らせることが可能なコンピュータが必要です。
  • PCのスペックは、以下の推奨条件を参考にして下さい。
    (推奨環境)
    ・OS: Windows 10/11 64bit版 または macOS 12.x (Monterey) 以降
    ・CPU: Intel Core i5(クロック周波数2.0GHz以上)以上、または AMD Ryzen 5以上の性能を有するもの
    注意: 現在、Apple M1/M2/M3/M4はVirtualBoxでLin4Neuroを動作できないため、ネイティブ環境でSPMを利用するために必要なMATLAB Runtime R2024b、standalone版SPM等を個別にインストール頂く必要があります(有償版MATLABは必要ありません)。また、ネイティブ環境の場合、完全なサポートができないことをご承知おきください。
    ・メモリ:8GB以上 (可能ならば16GB以上を推奨します)
    ・ハードディスク/SSD:512GB以上の空き容量 (外付けハードディスク/SSDも可)
    ・2ボタン以上のUSBマウス (必須ではありませんが、持っていると便利です)
    ・2画面のディスプレイ (自身の作業用とZoomの画面をうつすために2画面を推奨します。2画面が準備できない方は、Zoomの画面をうつすためだけのPCやタブレットがあると便利です。)
    ・仮想環境のセットアップ等の準備方法は、開催前に別途連絡します。
  • 安定したネットワーク接続環境。
  • Zoomはメモリをかなり消費するため、仮想マシンとZoomを同時に使用するとシステムが不安定になります。Zoomは講師の画面共有がメインであり、Zoomのチャットなどは使用しませんので、Zoom視聴専用の端末(タブレットでも構いません)を準備することをお勧めします。
連絡事項  参加希望者はオンライン応募に加え、次の4項目のアンケートに回答し、本コース担当者 (メールアドレス: nipstrainingcourse[at]gmail.com([at]を@に変換)) に送ってください。応募者多数の場合、アンケート内容を参考に受講者の選考を行います。

1. 主たる実験者としてfMRI実験を実施する予定の有無
2. fMRI画像解析の経験年数
3. PC操作技術の有無(MATLABなどのソフトウェアの環境構築を一人でできる程度)
4. 統計の知識と実践(分散分析・重回帰分析)の有無。

メールの標題は「2025年TC参加アンケート回答」とし、〆切は募集締切日までとします。
スケジュール
8月5日(火) 
講義・実習
8月6日(水) 
講義・実習
8月7日(木) 
講義・実習
8月8日(金) 
実習・まとめ

02. 脳波ダイナミクスのデータ解析入門

神経ダイナミクス研究部門 (北城 圭一)

内容  本コースではヒトの脳波データを対象として、振動、同期等の脳のリズム現象とネットワークダイナミクスのデータ解析入門実習を行います。計算論と非線形動力学の観点に基づいた信号処理、時系列解析手法を用いて、安静時の多チャンネル脳波データを解析し、脳の振動同期ネットワークのダイナミクスを定量化、可視化します。既存の解析ツールをそのまま使うのではなく、簡単なプログラミングを行って自分の解析ツールを作り、脳波解析プログラミングが自分でできるようになることを目指します。また、基本的な解析パイプラインと関連する数理、及び、脳波同期研究の神経科学的な背景を理解することも目指します。
集合日時 8月5日(火) 9:30
集合場所 生理研(明大寺地区)1階 大会議室
持ち物
  • MatlabをインストールしたノートPC
連絡事項
  • MATLABにはSignal processing toolboxが入っていることが望ましいです。難しい場合は事前にご相談ください。
  • 多数の応募があった場合、MATLABなどのプログラミング環境の構築経験があることを優先条件とします。
スケジュール
8月5日(火) 
講義・実習
8月6日(水) 
講義・実習
8月7日(木) 
講義・実習
8月8日(金) 
実習・成果まとめ
*最終日は14時頃に終了する予定です。

03. 拡散強調MRIデータ解析による白質線維束分析入門

感覚認知情報研究部門 (竹村 浩昌)

内容  ヒト脳の白質線維束を非侵襲的に計測することができる拡散強調MRIは、脳における機能構造連関を理解する上で重要な手法となりつつあります。しかし神経科学のツールとしての拡散強調MRIについて、日本国内ではまだ学ぶ機会が十分とは言えません。本コースでは、拡散強調MRIデータに関するソフトウェア (MRtrix3)を用いて拡散強調MRIデータの解析手法について学ぶ入門編のコースを提供することを目的とします。具体的には、各ボクセルへのモデルフィッティング、トラクトグラフィーなどの解析処理の説明及び実習をおこないます。本年度はオンサイト開催のため、撮像の実習や、ヒトを対象とした行動データの取得法の解説およびデモもコースに含めることを予定しています。 
集合日時 8月5日(火) 9:00
集合場所 生理研(明大寺地区)1階 セミナー室A/B
持ち物
  • VirtualBox上の仮想マシンとしてLinux(Lin4Neuro)を走らせることが可能なノートPC。今回はオンサイト開催を予定しているため、ノートPCをお持ち込みいただく必要があります。お持ち込みいただくPCに事前に、VirtualBox環境を準備していただく必要があります。準備方法などについては、別途連絡をいたします。時間の関係で,当日はVirtualBoxのサポートはいたしません。推奨されるスペックは以下のとおりです。
    ・OS: Windows10,11 64bit版 または macOS 10.14.6(Mojave)- 12.0.1 (Monterey)
    ・CPU: Intel Core i7/i9、Intel Core i5(クロック周波数2.0GHz以上)、または AMD Ryzen 5以上の性能を有するもの
    ・RAM: 8GB以上
    ・HDD(外付け可): 100Gb以上
      (詳細はお問い合わせください)
  • 注意: 現在、Apple M1はVirtualBoxで仮想マシンを動作できないため、こちらで準備している仮想マシン環境が動作しません。
  • (可能であれば) Microsoft Office (Powerpoint)
連絡事項 動物実験教育訓練は当コースへの受講は不要です。
スケジュール
8月5日(火) 
講義・実習
8月6日(水) 
講義・実習
8月7日(木) 
講義・実習
8月8日(金) 
講義・成果まとめ
*最終日は14時半頃に終了する予定です。

ポスター

大学院説明会

お問い合わせ

トレーニングコース2025事務局
(視覚情報処理研究部門内)

E-mail : training2025(at)nips.ac.jp

お問い合わせはメールにてお願いいたします