生体機能情報解析室 (郷田 直一)
内容 | ヒトの脳活動を非侵襲的に計測できる fMRI (functional MRI; 機能的MRI) は、認知神経科学領域で必須のツールとなっています。本コースでは、fMRIデータ解析において広く利用されているソフトウェア
(SPM) を用いて実際に解析し、処理の手順と必要性を学びます。データの前処理、実験デザインと推定、統計検定、個人・集団解析といった基本処理の解説、実習を行います。さらに、先端的な信号解析、デノイジングなど、新たな手法についても説明します。トレーニングコース受講後、一連のfMRI解析を参加者自身で実施できるようになることを目標とします。 本年度はオンラインにて開催します。参加者の経験を把握するため、別途アンケートを実施しますのでご回答ください。 |
集合日時 | 8月5日(火) 9:00 |
集合場所 | オンライン(Zoom等) |
必要なもの | 本コースはオンライン開催のため、受講参加者自身にPCをご用意して頂き、実際に操作しながら学んでいきます。VirtualBox上の仮想マシンとしてLinux(Lin4Neuro)を走らせることが可能なコンピュータが必要です。
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連絡事項 | 参加希望者はオンライン応募に加え、次の4項目のアンケートに回答し、本コース担当者 (メールアドレス: nipstrainingcourse[at]gmail.com([at]を@に変換))
に送ってください。応募者多数の場合、アンケート内容を参考に受講者の選考を行います。 1. 主たる実験者としてfMRI実験を実施する予定の有無 2. fMRI画像解析の経験年数 3. PC操作技術の有無(MATLABなどのソフトウェアの環境構築を一人でできる程度) 4. 統計の知識と実践(分散分析・重回帰分析)の有無。 メールの標題は「2025年TC参加アンケート回答」とし、〆切は募集締切日までとします。 |
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神経ダイナミクス研究部門 (北城 圭一)
内容 | 本コースではヒトの脳波データを対象として、振動、同期等の脳のリズム現象とネットワークダイナミクスのデータ解析入門実習を行います。計算論と非線形動力学の観点に基づいた信号処理、時系列解析手法を用いて、安静時の多チャンネル脳波データを解析し、脳の振動同期ネットワークのダイナミクスを定量化、可視化します。既存の解析ツールをそのまま使うのではなく、簡単なプログラミングを行って自分の解析ツールを作り、脳波解析プログラミングが自分でできるようになることを目指します。また、基本的な解析パイプラインと関連する数理、及び、脳波同期研究の神経科学的な背景を理解することも目指します。 |
集合日時 | 8月5日(火) 9:30 |
集合場所 | 生理研(明大寺地区)1階 大会議室 |
持ち物 |
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連絡事項 |
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感覚認知情報研究部門 (竹村 浩昌)
内容 | ヒト脳の白質線維束を非侵襲的に計測することができる拡散強調MRIは、脳における機能構造連関を理解する上で重要な手法となりつつあります。しかし神経科学のツールとしての拡散強調MRIについて、日本国内ではまだ学ぶ機会が十分とは言えません。本コースでは、拡散強調MRIデータに関するソフトウェア (MRtrix3)を用いて拡散強調MRIデータの解析手法について学ぶ入門編のコースを提供することを目的とします。具体的には、各ボクセルへのモデルフィッティング、トラクトグラフィーなどの解析処理の説明及び実習をおこないます。本年度はオンサイト開催のため、撮像の実習や、ヒトを対象とした行動データの取得法の解説およびデモもコースに含めることを予定しています。 |
集合日時 | 8月5日(火) 9:00 |
集合場所 | 生理研(明大寺地区)1階 セミナー室A/B |
持ち物 |
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連絡事項 | 動物実験教育訓練は当コースへの受講は不要です。 |
スケジュール |
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