13 環境に関わる問題

13.1 省エネルギーについて

二酸化炭素排出抑制とも関係して、事務センター施設課が電気・ガス・水道の使用量の把握して、毎月の場所ごとの使用状況を把握し所員に通知し、省エネ目標を達成するように努力している。その結果は、年度末に環境報告書にまとめている。『温室ガスの排出抑制のために実行すべき措置に関する計画』への取り組みとしては、(1) 冷暖房温度の適切な調整、(2) 昼休みの一斉消灯、(3) OA 機器等の不使用時のシャットダウン、(4) エレベータ使用の削減等を日常的に行うようにしている。昨年度末より、明大寺地区の廊下及びトイレ等の照明器具を、人感センサーによる自動点灯式に交換し、節電を行った。2007 年度からは、夏季に節電休暇日を設けている。2010年度も、盆休み時期の8 月12 日(木)、13 日(金) を定時退所日、16日(月) を節電休暇日と設定し、職員に協力をお願いした。その結果、8 月16 日(月) の電力消費量はある程度削減され、節電効果が得られた。山手地区の研究室単位のデータを見ると、研究室により節減の程度に大きなばらつきがあり、来年度以降も、さらなる努力が必要と考えられた。

13.2 廃棄物処理

岡崎3 機関では、2009年度に、山手・明大寺、3研究所の間でゴミの分別方法を、次のように統一した。(1) プラスチック類; (2) 飲食用カン・ビンペットポトル; (3) 古紙類; (4) 可燃類(生ゴミを含む); (5) 不燃類(ガラス・金属・陶器及び飲料用以外のカン・ビンを含む); (6) 蛍光管乾電池類。統一化と分別基準を周知したことで、分別はうまくいっているようである。実験廃棄プラスチック・感染性廃棄物の処理については、別途収集し、安全な分別処理が現在行われている。家電および使用済みパソコンのリサイクルについても、代行業者を通じて行うようにしている。

13.3 駐車問題

岡崎地区の3研究所では(そして全国の大学においても)、駐車場問題は最も頭の痛い問題の1つである。山手地区の設置や、柿木教授をはじめとする「駐車場のワーキンググループ」の努力によって、駐車場問題はかなり改善された一方、モラルの低下による違反駐車が目立っていた。すなわち、やや遠距離とはなるものの、分子研周辺や三島ロッジ地区には余裕がある時間帯でさえ、生理研の近くに平気で違反駐車する車両が目立っていたのである。人身事故の防止や、火災時に消防車が容易に進入できるようにするためには、これらの違反駐車車両は速やかに排除しなければならない。そこで、駐車問題の重要性を考慮し、2009(平成21)年度からは「駐車場のワーキンググループ」は「岡崎3機関構内交通規制管理運営委員会」と名称を改めて(格上げされて)活動を行っている。その結果、駐車スペースの増加が図られ、同時に規則の再確認と見回りの徹底、さらに罰則の実施が行われてきた。そうした努力の結果、今年度の違反駐車は目に見えて減少してきた。しかし、駐車問題は永遠の課題であり、今後もいっそうの努力が必要であることは言うまでもない。

13.4 防犯一般

岡崎3機関では機構内および研究所内への不審者の侵入を防止する目的で、機構内関係者全員にネームプレートの着用を義務づけてきた。ネームプレートの着用率は次第に上がってきている。特に山手地区では、カードキーシステムが採用されているため、明大寺地区に比較してネームプレートの着用率が高いようである。明大寺地区では玄関の防犯カメラを稼働させていたが、昨年度、山手地区にも防犯カメラを設置した。明大寺地区においては、耐震工事時にセキュリティの向上を検討する必要があるかもしれない。


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