MRI共同利用研究

生体機能イメージング共同利用実験

磁気共鳴装置については「生体内部の非破壊三次元観察」と「生体活動に伴う形態及びエネルギー状態の連続観察(含む脳賦活検査)」というそれぞれ2つの研究テーマを設定し、人間を対象とした研究については、心理生理学研究部門が主な対応部門として、共同利用に供している。現在の装置は2000年に導入されたもので、3テスラという高い静磁場により通常の装置(1.5テスラ)に比較して2倍の感度をもち、特に脳血流計測による脳賦活実験においては圧倒的に有利である。また、特別な仕様を施してサルを用いた脳賦活実験をも遂行できるようにした点が、他施設にない特色である。さらに、実験計画、画像データ収集ならびに画像統計処理にいたる一連の手法を体系的に整備してあり、単に画像撮影装置を共同利用するにとどまらない、質の高い研究を共同で遂行できる環境を整えて、研究者コミュニティのニーズに応えようとしている。2009年度補正予算により、同時計測用高磁場磁気共鳴装置(3テスラ 2台)が導入され、共同利用に供されている。2個人間の相互作用中の神経活動を同時に計測することにより、人間の社会能力の神経基盤解明へ向けて大きな力となっている。2013年度補正予算により超高磁場磁気共鳴装置(7テスラ  1台)が措置され2014年度末に設置、2015年度から運用を開始した。
 

先端バイオイメージング支援プラットフォーム

生命科学の研究領域において、イメージング技術は分子・細胞・組織から個体に至るまで広く汎用されており、特に近年の生物イメージングの必要性は増加傾向にある一方、特殊イメージング機器の多様化・先端化と操作技術の高度化、先端イメージング機器の高額化、画像解析技術の高度化により、個々の大学等の研究機関において集中的に整備・運用することは困難になってきている。生理学研究所と基礎生物学研究所は、大学における学術研究の発展に資するため、それぞれ生理学と基礎生物学に関する総合的研究を行うことを目的として設置された大学共同利用機関であり、共同研究をミッションとして進めてきた。最先端の光学顕微鏡、電子顕微鏡、磁気共鳴装置等の導入を行い、生命科学領域への適用に向けた技術革新を行っている生理学研究所と基礎生物学研究所を中核機関として、各種の先端・特殊イメージング機器を運用している国内連携機関が本プラットフォームを組織し、我が国における生命科学を包括した先端イメージングの支援を行うこととなった。これは、文部科学省科学研究費助成事業・新学術領域研究・学術研究支援基盤形成 「先端バイオイメージング支援プラットフォーム」(平成28年度-平成33年度) 研究支援代表者 狩野 方伸(生理学研究所/東京大学)に基づくものである。支援範囲は、光学顕微鏡、電子顕微鏡、MR、画像解析にわたる。当部門は、MR支援に参画し、Dual-MRIおよび超高解像度の機能的・解剖学的画像を生み出す超高磁場(7テスラ)磁気共鳴装置による画像取得の支援とともに、順天堂大学による拡散画像解析技術支援、東京大学による安静時fMRI解析技術支援をサポートしていく。