生理研研究会「第4回 力学系の視点からの脳・神経回路の理解」
開催日:2022年12月02日 ~2022年12月03日
研究会の概要
システムとしての非線形力学系の理解は、数学、物理学、工学、脳科学など、基礎・応用問わず広い分野において重要視されている。 とりわけ、脳科学においては、神経細胞レベルのミクロなスケールから、全脳に渡るマクロなスケールまで、様々な階層における脳活動におけるダイナミクスを非線形力学系の観点から理解する研究がなされている。 特に、機能的結合解析をはじめ、多くの生理学研究により、脳領域間(あるいは神経細胞間)における繋がりや構造的変化が知覚、認知、情動、運動など様々な脳機能との関わりがあることが明らかになっている。 その意味でもネットワーク結合力学系としての脳神経ダイナミクスの定量的理解が、多様で柔軟な脳の情報処理システムを解明する上で必要不可欠である。 本研究会が、生理学と数理科学の関連研究の橋渡しとなり、システムとしての脳を理解するための活発な議論の場となることを期待する。
代表者
青柳 富誌生(京都大学 大学院情報学研究科)
所内対応者
北城 圭一(生理学研究所 システム脳科学研究領域 神経ダイナミクス研究部門)
世話人
岡崎 由香(生理学研究所 システム脳科学研究領域 神経ダイナミクス研究部門)
連絡先
ndconf@nips.ac.jp
日時
2022年12月2日(金) ~ 12月3日(土)
場所
オンライン(Zoom開催)
オンライン登録の締め切り:2022年11月24日 2022年11月21日
スピーカー
12月2日
13:40-14:30 | 大泉 匡史(東京大学) | 確率的な神経系における脳状態制御コストの定量化 |
14:40-15:30 | 田中 沙織(奈良先端科学技術大学院大学 / ATR) | 精神疾患の数理モデル |
15:40-16:30 | 岡 瑞起(筑波大学) | Modeling the emergence of novelties and its dynamics in social networks |
16:40-17:30 | 原田 健自(京都大学) | テンソルネットワークによるニューラルネットワークモデルの圧縮 |
12月3日
9:00-9:50 | 早川 隆(日本大学) | 興奮抑制均衡の臨界点における神経回路の大域的振動と情報処理 |
10:00-10:50 | 中岡 慎治(北海道大学) | 腸内細菌叢データに対する擬似時間再構成法の適用 |
11:00-11:50 | 伊藤 創祐(東京大学) | 化学反応系における情報幾何学的な散逸の分解 |