生理学実験技術データベース
Experimental Techniques for Physiological Sciences

G4-8 Last update: 2011-11-18

卵固定ホルダー製作用型

Egg holder mold
Summary You can utilize an egg holder for serial injection into many eggs, and for Observation of long time. You have to prepare an egg holder mold made of acrylic resin or other, to make an egg holder. An egg holder mold is placed and hardened on 2% agar gel.
用途 多量の魚類や両生類、ヒドラ等の卵にインジェクション処理を行う場合に、卵のハンドリングを容易にするために、卵のサイズに見合った溝や穴があいているアガロースを使用すると実験が容易に行えます。また、長時間にわたる観察の際にも、アガー型を使用すると卵が不用意に動くことを防げます。
特徴 各種の型を紹介しますが、皆さんの実験に用いる卵に合うサイズの型を作ってみて下さい。型を一度作ってしまえば、型は何度でも繰り返し使用できます。
使用上の制限 なし
使用方法 寒天には、2%のアガーゲルを使用しますが、卵の性質に応じて、濃度を調節して下さい。アガーゲルを適切なサイズのディスポシャーレに入れ、アガーゲルの上に型を置いた状態で固めます。アクリル製の型は、アガーゲルに浮きます。アガーゲルが固まった後に、型を外せば、凹型の卵固定用ゲルができあがります。
 固定用ゲルの溝や穴に卵を並べ入れてインジェクションを行えば、卵が不用意に動くことなく、連続的に容易にインジェクションを行うことができます。
 参考資料の「メダカ卵固定アガー用型1.pdf」は、最も基本的な型です。この型では、アガー上には溝が出来ますので、その溝に卵を並べて使用します。「メダカ卵固定アガー用型2.pdf」は、傾斜の付いた穴が出来ますので、それぞれの穴に卵を入れて使用します。穴の壁面の傾斜のために、インジェクション時に卵が動くことを防げます。ヒドラの卵は、サイズのばらつきが大きい他ために「ヒドラ卵固定アガー用型.pdf」は、溝の幅が何種類か作られています。
 ゼノパス卵用アガー型は、インジェクションに使用するのではなく、卵を蛍光倒立顕微鏡で観察するために使用する物です。カバーガラス底のシャーレ内でアガーを固めるため、アガーに沈むように金属で製作されていますし、穴になる突起部が長く作ってあります。
参考資料 使用風景1, 使用風景1,
メダカ卵固定アガー用型1, メダカ卵固定アガー用型1sch
メダカ卵固定アガー用型2, メダカ卵固定アガー用型2sch
ヒドラ卵固定アガー用型sch
ゼノパス卵固定用アガー型, ゼノパス卵固定用アガー型1sch
ゼノパス卵固定用アガー型2, ゼノパス卵固定用アガー型3