認知行動発達機構研究部門 (則武 厚)
内容 | ヒトに近縁な霊長類は、高次脳機能の研究や臨床応用などの観点から、優れた実験動物である。しかしながら、研究にあたって必要な技術は多岐にわたり、それらの技術を包括的に学習する機会が少ないのが現状である。本コースは、覚醒下のマカクザルを対象とした電気生理学的実験に必要な技術を一通り体験・習得する機会を提供することを目的とする。具体的には、サルのトレーニング、行動課題制御に必要な電子回路の作製と制御、神経活動の計測とデータ解析、脳切片の作製と染色について手順の理解や習得を目標に実習をおこなう。サルを用いた実験の経験はないが、今後おこないたいと考えている人、または実際にサルを用いた実験を開始して1~2年程度の、経験の浅い人を主な対象とする。 |
集合日時 | 7月 25日(火) 9:00 |
集合場所 | 生理研(明大寺地区) 認知行動発達機構研究部門 |
持ち物 |
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連絡事項 |
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スケジュール |
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動物資源共同利用研究センター (西島 和俊)
多階層生理機能解析室 (知見 聡美)
内容 | マウスは最も広く生命科学の実験に用いられている哺乳動物です。マウスを用いる研究は多岐に亘り、その基本的な取扱いを習得することは非常に重要です。マウスは比較的容易に必要な個体数を確保することができるため、行動解析実験を行うのに適しています。遺伝子改変や薬物投与がもたらす行動変化を解析することは、特定の物質が行動制御において担う役割を調べる上で、欠かすことができません。さらに、マウス個体の神経活動を覚醒下で記録することは、それぞれの神経回路が生体内でどのように働いているのかを知るために不可欠であり、物質と行動との間をつなぐ重要なステップです。そこで本コースでは、初心者を対象に、1) 薬剤投与、採血、麻酔などのマウス実験に必要な基本的手技、2) Open field, Rota-rod, Barnes maze等の行動解析法、3) 覚醒下マウスからの神経活動記録法(頭部固定器具装着手術、神経活動記録)について基礎的な実習を行います。 マウスの基本的な取り扱いを学びたい、これから行動解析を始めたい、マウス個体における神経活動記録法を学びたいと考えている学生・大学院生・研究者を歓迎します。 |
集合日時 | 7月 25日(火) 9:00 |
集合場所 | 生理研(山手地区)2号館東1階玄関ホール |
持ち物 |
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連絡事項 |
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スケジュール |
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生殖・内分泌系発達機構研究部門 (近藤 邦生)
内容 | 摂食行動およびエネルギー消費からなる全身のエネルギー代謝は、ホルモン・神経ペプチド・神経伝達物質が脳の様々な部位に作用することによって厳密に制御されています。摂食や代謝制御における各脳部位の役割を明らかにするため、薬剤や神経伝達物質を微量投与する実験が多く行われています。また、近年では、ウイルスベクターを特定の脳部位に接種して、遺伝子改変を行う技法も普通に使われるようになりました。 そこで本コースでは、マウスの脳の特定部位に生理活性物質等を微量投与できるようにするため、微小カニューレの頭蓋への正確な挿入法を学習し、固定手術の習得を目指します。また、自身で留置した微小カニューレを用いて神経伝達物質をマウス脳内に実際に投与することで、摂食行動にどのような変化が生じるかを観察します。 これから脳内への微量投与実験を学びたい人、また摂食行動実験を行う予定の人を歓迎します。 |
集合日時 | 7月 25日(火) 9:30 |
集合場所 | 生理研(明大寺地区)4階 (生殖・内分泌系発達機構研究部門) |
持ち物 |
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連絡事項 | 動物実験教育訓練(オンライン)の受講が必要です。 |
スケジュール |
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