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大学共同利用機関法人自然科学研究機構 生理学研究所

実習コース詳細_コース04-06Course List

個体の行動解析と電気生理学的解析

04. 霊長類を対象としたシステム神経科学実験入門

認知行動発達機構研究部門 (戸松 彩花)

内容  ヒトに近縁な霊長類は、高次脳機能の研究や臨床応用などの観点から、優れた実験動物である。しかしながら、研究にあたって必要な技術は多岐にわたり、それらの技術を包括的に学習する機会が少ないのが現状である。本コースは、覚醒下のマカクザルを対象とした電気生理学的実験に必要な技術を一通り体験・習得する機会を提供することを目的とする。具体的には、サルのトレーニング、行動課題制御に必要な電子回路の作製と制御、神経活動の計測とデータ解析、脳切片の作製と染色について手順の理解や習得を目標に実習をおこなう。サルを用いた実験の経験はないが、今後おこないたいと考えている人、または実際にサルを用いた実験を開始して1~2年程度の、経験の浅い人を主な対象とする。
集合日時 8月5日(火) 9:00
集合場所 生理研(明大寺地区) 6階 (認知行動発達機構研究部門)
持ち物
  • ノートPC(データ解析用)
  • 筆記用具
  • 上履
連絡事項
  • 実験動物への感染予防のため、
    1) 結核に罹患していないこと(通常の健康診断で撮る胸部レントゲン写真で異常所見なしであればOK)
    2) 麻疹(はしか)抗体が陽性であること(あるいは1年以内に麻疹ワクチンを接種したこと)を証明する診断書あるいは検査結果(コピー可)
    が必要です。受講時に提出してください。
    *コース担当者の都合でコース中止となった場合、体調不良など自己都合での参加キャンセルの場合いずれも検査費用は補填しません。
  • 実習初日に、自己紹介(現在の研究内容など)を10分程度行っていただきますので、PowerPointファイルをご持参ください。
  • 動物実験教育訓練(オンライン)の受講が必要です。
スケジュール
8月5日(火)
受講生自己紹介、生理・解剖・プログラミング実習
8月6日(水)
生理・解剖・プログラミング実習
8月7日(木)
生理・解剖・プログラミング実習
8月8日(金)
午前 生理・解剖・プログラミング実習
午後 受講生発表(3 pmまでに終了予定)

05. バーチャルリアリティを用いた霊長類の認知行動実験
  ー心理行動定量・神経活動記録・計算論的解析

多感覚統合システム研究部門 (佐々木 亮、石尾 政宜)

内容  我々は、霊長類(マカクザル)をモデルに、認知的多様性の生物学的基盤を明らかにし、人類を含む動物の意思決定や行動選択の複雑さを理解しようとしています。具体的には、ヴァーチャルリアリティ(VR)を用いて自然環境を再現し、動物にとって違和感のない世界に感覚要因や意思決定要因を導入することで、リアルな動物の行動戦略(採餌行動、追跡回避行動 etc…)を導く神経回路を駆動できると考えています。行動の定量化と大規模神経活動の計算論的解析、さらに光遺伝学的操作を組み合わせて、多感覚統合、運動システム、空間認知、追跡・回避行動、報酬獲得戦略、情動の生成機序を解明することを目指しています。本コースでは、以下に記載した項目の習得を目指して実習を行います。
① VRを用いた認知行動実験の組み立て
② 課題遂行中の動物から大規模ニューロン活動記録
③ 神経計算論的解析技術の学習
集合日時 8月5日(火) 9:00
集合場所 生理研(明大寺地区) 7階 (多感覚統合システム研究部門)
持ち物
  • ノートPC
  • 上履きスリッパ
連絡事項
  • 実験動物への感染予防のため、
    1) 結核に罹患していないこと
    2) 麻疹(はしか)抗体が陽性であること(あるいは1年以内に麻疹ワクチンを接種したこと)の診断書あるいは検査結果(コピー可)が必要です。受講時に提出下さい。
  • 動物実験教育訓練(オンライン)の受講が必要です
スケジュール
8月5日(火)
講義・実験レクチャー・プログラミング実習
8月6日(水)
講義・実験レクチャー・プログラミング実習
8月7日(木)
講義・実験レクチャー・プログラミング実習
8月8日(金)
講義・実験レクチャー・プログラミング実習
*その他、受講者の自己紹介、懇親会も予定しております。詳細は別途、担当者よりお知らせします。

06. マウス実験入門ー基本的手技、行動解析、覚醒下神経活動の記録

多階層生理機能解析室 (知見 聡美、山肩 葉子)
動物資源共同利用研究センター (窪田 美津子)

内容  マウスは最も広く生命科学の実験に用いられている哺乳動物です。マウスを用いる研究は多岐に亘り、その基本的な取扱いを習得することは非常に重要です。マウスは比較的容易に必要な個体数を確保することができるため、行動解析実験を行うのに適しています。遺伝子改変や薬物投与がもたらす行動変化を解析することは、特定の物質が行動制御において担う役割を調べる上で、欠かすことができません。さらに、マウス個体の神経活動を覚醒下で記録することは、それぞれの神経回路が生体内でどのように働いているのかを知るために不可欠であり、物質と行動との間をつなぐ重要なステップです。そこで本コースでは、初心者を対象に、1) 薬剤投与、採血、麻酔などのマウス実験に必要な基本的手技、2) Open field, Rota-rod, Barnes maze等の行動解析法、3) 覚醒下マウスからの神経活動記録法(頭部固定器具装着手術、神経活動記録)について基礎的な実習を行います。
 マウスの基本的な取り扱いを学びたい、これから行動解析を始めたい、マウス個体における神経活動記録法を学びたいと考えている学生・大学院生・研究者を歓迎します。
集合日時 8月5日(火) 9:00
集合場所 生理研山手地区 2号館東1階玄関ホール
持ち物
  • 筆記用具
  • ノートPC(Excelインストール済みが望ましい)
連絡事項
  • 実習用に、洗濯済みの衣服を着用・準備して下さい。また、各実習前(当日ならびにそれ以前も含む)に動物(ペット等を含む)と接触したり、動物を扱う実験室に入室した場合は、入浴またはシャワー・洗髪を行い、洗濯済みの衣服に着替えることが必要です(実験動物への感染防止のため)。
  • 白衣は、こちらで洗濯済みのものを準備します。
  • 8月5日(火)は山手地区、8月6日(水)~8月8日(金) は明大寺地区の生理研施設で実習を行います。
  • 動物実験教育訓練(オンライン)の受講が必要です
スケジュール
8月5日(火)
午前 ガイダンス・講義・実習(基本的実験手技)
午後 実習(基本的実験手技)
8月6日(水)
午前 実習・データ解析(行動解析)
午後 実習・データ解析・講義(行動解析)
8月7日(木)
午前 実習・データ解析(行動解析)
午後 講義・実習(覚醒下神経活動記録)
8月8日(金)
午前 実習(覚醒下神経活動記録)
午後 実習(覚醒下神経活動記録)
* 8月5日(火)~7日(木)は17時頃に、最終日は15時頃に終了する予定です。

ポスター

大学院説明会

お問い合わせ

トレーニングコース2025事務局
(視覚情報処理研究部門内)

E-mail : training2025(at)nips.ac.jp

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