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<趣 旨> 分子生物学的手法を導入した生理学的研究により、心臓・血管系の生理機能の分子メカニズムに関する情報が日々蓄積され、さらには病態との関連も明らかになりつつある。しかしながら、多くの場合、複雑な心臓・血管系機能の一部が断片的に解明されたのみであり、生体機能の全体像はまだ明らかになっていない。一方で、様々な機能分子情報を集積し、分子機能を数式化し統合することで、細胞・臓器特性を定量的かつ包括的に捉えようとするフィジオーム研究が進んでいる。複雑な機能分子のネットワークから構成される心臓・血管系をこれまで以上に深くかつ統合的に理解するためには、このフィジオーム研究をさらに推進することが必要である。 本研究会では、心臓・血管系の包括的な統合的理解を目指した次世代の研究戦略の構築を目的とする。本研究会では、膜輸送分子の研究者、分子生物学者、細胞生理学者、in vivo生体イメージングの専門家など、様々なアプローチで心臓・血管系研究に携わる実験系研究者に加えて、数学者、情報学者が一堂に会して、研究成果発表・情報交換を行う場を提供する。また、幅広い知見を持つベテラン研究者と新進気鋭の若手研究者・学生が討論する機会を提供する。
生理研世話人:西田 基宏 心循環シグナル研究部門
2015年11月2日 |
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