生理研研究会 2023

「痛み研究会2023:痛みの統合的理解とその制御に向けて」
〜節目の年に痛み研究の進歩を振り返り今後の展望を語る〜

Last UP DATE;2023/12/20

ご挨拶

 人類は古来より「痛み」を和らげるための方法を探索し続け、その克服への希望こそが現代の医学・薬学の礎を築く大きな原動力になってきました。痛みの克服は、まさに人類の悲願であり、これまで、痛みの発生・伝達・認識・制御機構が詳細に明らかにされ、多くの治療薬や治療法も開発されてきました。しかし、これだけ多くの研究者が悠久の時間と労力をかけて取り組んできたにもかかわらず、未だ十分にコントロールできない場合も多くあり、痛みで夜も眠れず、困り果て日常生活に支障を来している患者が数多くおられます。
 「痛み研究会」は、2005年に開催されて以来、約19年にわたり、ほぼ毎年のように岡崎市の生理学研究所で開催され(一部例外あり)、脈々と続く痛み研究を継承し、さらに発展させるため、国内外で活躍する第一線の痛み研究者が集まり、様々な角度からディープな議論を交わすことができる非常に貴重な場となってきました。しかしながら、生理学研究所内対応者として本研究会を当初から支えてこられた富永真琴先生が本年をもちまして退任となり、これまでの形での開催は今回で最後となります。そこで、節目となる今回の「痛み研究会2023」は、これまでの痛み研究の進歩を振り返りつつ、これまでに積み重ねられてきた膨大な知見を未来につなげるため、痛み研究の今後の方向性や展望を、講演者のみならず参加者全員で議論し合えるような場としたいと考えています。
 もちろん、これまで同様に多くの一般演題も募集し、現在の最新知見をご発表頂き、皆で議論することこそが本研究会の本質ですので、多くの演題を応募頂ければと思います。特に若手研究者や学生の方々にも積極的にご参加・ご発表頂き、最先端の痛み研究とその議論に混じるとともに、今後の研究方針の策定や共同研究などにお役立て頂ければ幸いです。今回は、久しぶりに懇親会も行う予定をしておりますので、そちらもお楽しみ頂ければと思います。多くの方々のご参加をお待ちしております。

代表者;中川貴之(和歌山県立医科大学)
世話人;富永真琴(生理学研究所/生命創成探究センター)

日時

2024年1月11日(木)13時 〜 12日(金)昼頃

場所

岡崎カンファレンスセンター

開催形式

対面形式。
懇親会の開催も予定しております。

演題募集

演題登録;12月4日(月)締切 ⇒締切りました
抄録提出;12月11日(月)締切

参加登録

参加登録;12月11日(月)締切

講演予定者(敬称略、順不同)

小泉 修一(山梨大学大学院総合研究部医学域薬理学講座)
野口 光一(学校法人兵庫医科大学副理事長/疼痛メカニズム研究講座)
加藤 総夫(東京慈恵会医科大学・総合医科学研究センター・神経科学研究部)
南  雅文(北海道大学薬学研究院薬理学研究室)
津田  誠(九州大学大学院薬学研究院薬理学分野)
古賀 啓祐(兵庫医科大学 生理学神経生理部門)
内田 邦敏(静岡県立大学 食品栄養科学部 環境生命科学科 生体機能学研究室)
高山 靖規(昭和大学医学部 生理学講座 生体制御学部門)
富永 真琴(生理学研究所、生命創成探究センター)

その他

  • 発表形式は口頭発表を予定しています。
    演題数によってはポスター発表への変更をお願いする可能性がございます。
  • 参加費は無料です。
  • 事前登録されていない方はご参加いただけません。
  • 懇親会(有料)を行います。

お知らせ

2023年12月20日
抄録集のDLに関するメールを送信しました。事務局からのメールをお受け取りでない方はお問い合わせください。
2023年12月6日
プログラムを掲載しました。
都合により、シンポジストが一部変更となりました。ご了承ください。
2023年11月13日
プログラムページに特別講演、シンポジウム、特別企画の講演予定者を掲載しました。
2023年11月1日
サイトをオープンしました。演題・参加登録を開始します。