生理学実験技術データベース
Experimental Techniques for Physiological Sciences

G4-17 Last update: 2019-11-01

光合成活性測定のための恒温ガスチェンバー

The chamber which evaluates photosynthesis activity
Summary I can perform the measurement of the photosynthesis activity when I use this chamber.
The measurement can perform many samples quickly at the same time.
用途 複数の試料測定室内の所定のガスの濃度に関する情報を同時に測定する測定
特に、植物の光合成活性のスクリーニングに有用
特徴および測定原理 測定用ブロックの試料測定室となる複数の凹部内を一斉に任意のガスで置換しさらに複数の栓部材を用いて複数の凹部を個別に密閉することができる。 例えば測定試料として植物、藻類、これらの細胞(培養細胞を含む)等の光合成活性を測定する場合には、測定用ブロックの全ての凹部内を一斉にCO2含有ガスで置換することができるとともに、全ての凹部を同時に個別に密閉することができる。 よって、各凹部内で例えば測定試料の光合成により発生する酸素の濃度に関する情報(凹部内の酸素濃度、又は、凹部内の溶液に溶存する酸素濃度に基づき変化するpH等)を測定することで、複数の測定試料の光合成活性を同時に測定することができる。 これにより、特に測定試料が多数の場合に効率よく測定可能であり、測定時間を大幅に短縮することができる。
使用機器 Loligo® Systems製 Microplate reader set
使用法
  1. 図2に示すように、チャンバー本体3内に測定用ブロック2を収容した状態で、測定用ブロック2の各凹部10の底に蛍光式酸素センサー70をセットする。
  2. 測定用ブロック2の各凹部10内の蛍光式酸素センサー70上に、遮光シート73及び/又は通気性の緩衝材72を載せた状態で、測定試料100として葉の一部をセットする。
  3. 図2及び図3に示すように、内蓋5をチャンバー蓋4の下面に固定した状態で、チャンバー蓋4をチャンバー本体3の上部開口に覆い被せる。これにより、チャンバー本体3内の空間Sが閉鎖される。
  4. ガス導入口6AよりCO2含有ガスをチャンバー本体3内に導入することで、測定用ブロック2の全ての凹部10内がCO2含有ガスにより一斉に置換される。
  5. 図4及び図5に示すように、内蓋5とチャンバー蓋4との固定を外し、内蓋5をチャンバー本体3に対して下方へスライド移動させることで、複数の栓部材11により測定用ブロック2の複数の凹部10の開口を塞ぐ。
  6. チャンバー蓋4をチャンバー本体3から取り外し、図6に示すように、ネジ13等を用いて内蓋5を測定用ブロック2に固定することで、測定用ブロック2の全ての凹部10が強固に密閉される。
  7. 測定用ブロック2が植物の光合成に最適な温度となるよう流路24に所定温度の水を流しながら、図7に示すように、測定用ブロック2の上方から光照射器101により全ての凹部10内に光を照射し酸素濃度の変化を計測する。
使用に関する制限 特になし
ダウンロード 図面1図面2図面3図面4図面5図面6図面7
図1図2図3図4図5図6図7符号説明
参考資料 試験例
図8,9使用風景
その他 特許出願中