業績

本研究室の代表的な論文を紹介します。

Tanaka H, Ma J, Tanaka KF, Takao K, Komada M, Tanda K, Suzuki A, Ishibashi T, Baba H, Isa T, Shigemoto R, Ono K, Miyakawa T, Ikenaka K.,Mice with altered myelin proteolipid protein gene expression display cognitive deficits accompanied by abnormal neuron-glia interactions and decreased conduction velocities. J Neurosci. 29(26):8363-8371,2009
 
 統合失調症は、人口の1%がかかる「心の病」ですが、これまで脳の中でどのような異常が起こっているのか、その明確な原因は知られていませんでした。  私達は、脳の神経細胞ではないグリア細胞という神経細胞以外の細胞のわずかな異常が、神経の電気信号の伝わり方を遅くさせ、それが統合失調症で見られるような認知障害の原因になっているという新しい知見を発表しました。  統合失調症の患者の遺伝子解析から、グリア細胞(オリゴデンドロサイト)の遺伝子異常が統合失調症と関連があるとの報告はこれまでにもありましたが、具体的にどのような脳の機能異常があるかは知られていませんでした。オリゴデンドロサイトの軽微な異常が実際に統合失調症と同じような行動異常を引き起こすことを示した初めての報告です。