ご挨拶

2007年6月     伊佐 正

6月になりました。
*5月は9−18日の間、米国のフロリダ州サラソタで開催されたVision Science Societyのmeeting(11−16日)に行って来ました。HFSPのチームでattentionに関するシンポジウムを提案し、採択されたので、この学会参加と合わせてグラントチームのmeetingも行いました。このHFSPチームも共同研究を活発に行っています。4人のPIがトークしたシンポジウム以外にも15題の口演ないしはポスター発表、その多くが共同研究によるものでした。我々としてはシンポジウムでは400人程度の会場が満員になったこと、さらにはLaurentが我々との共同研究を発表したoral sessionは500人超の会場が満員で熱気むんむんだったこと、さらにその勢いをかって、ポスター発表も大盛況、ポスター会場を歩いていても多くの人が声をかけてきてくれたりして、我々のblindsightプロジェクトの認知度が一気に上がったと感じました。
HFSPのチームは皆で同じコンドミニアムに泊まり、学会の前後には部屋で共同研究の内容と今後の進め方について議論を行い、その後は皆でビールにバーベキューという楽しい毎日でした。(写真をご覧下さい)。
*フロリダから帰国した翌日の19日は玉川大学の脳科学研究所の設立記念シンポジウムに呼んでいただき、講演会でお話をさせていただきました。丹治先生をリーダーとする日本で3番目の「脳研究所」の順調な船出を皆で祝福しました。
*22日は東大の坂井克之さんに呼んでいただき、大学院講義で脊髄損傷プロジェクトの最新のデータについてお話をさせていただきました。講義の後でいろいろな方とお話をさせていただき、大変有意義でしたが、中でも嬉しかったのは、以前に群馬大学に勤務していたときに研究室によく出入りしていた当時女子学生のTさんが今は東大精神科の大学院生で、講義を聞きに来てくれて11年ぶり?にお会いできたことと、A新聞社の記者のSさんが実はもぐりで聞きにきてくれていた(ばらしちゃった?)とあとでメールをくれたことです。
*さらに外回りシリーズは続き、29日ははしかで休講中の慶応大学物理工学科で理研の入来先生ともども講演をしてきました。高校、大学とも同級で医学部を出ながら今は慶応の物理の准教授をしているF君のお誘いでした。講演のあと、入来先生ともども慶応の物理の諸先生方との中華料理を囲んでの懇談はとても楽しいものでした。
・・・ということで5月はちょっと外回りが多くて疲れました。それでも一ヶ月滞在していたタイのThongchaiさんとの論文1篇と西村君の論文1篇を投稿できたのは収穫でした。
6月は今のところ30日に出張が一回だけ。7月もほとんど岡崎なのでここは集中していろいろな仕事を仕上げたいと思っています。

「ご挨拶2007年4月」
「ご挨拶2007年3月」
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 伊佐 正 教授 
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