【新学術領域研究「学際的研究による顔認知メカニズムの解明」】
近年、心理学、脳科学、基礎医学、臨床医学、工学、情報学などの幅広い分野で、「顔認知機能」の研究が非常に盛ん

になってきた。顔認知は言語認知と並んで、人間が社会生活を送る上で最も重要な機能と考えられるようになってきたからである。本研究領域の目的は、「顔認知機能の解明」をキーワードとして、心理学、脳科学、医学、工学、情報学などの幅広い分野の学際的な研究者が集結して研究を行い、最終的には、可能な限りその成果を社会に還元することにある。領域代表者の知る限り、これまで「顔認知」をテーマとした大規模な研究班が組織されたことは無く、非常に斬新な研究領域だと考えている。計画班員の数を必要最小限に絞って、多くの公募班員をつのり、研究内容が偏らず斬新なアイディアが次々に生まれてくることを期待している。また、顔認知に直接関連する研究をこれまで行ってこなかったが、自身の関連領域の研究を応用することにより、顔認知研究を今後行おうとする野心的な提案も歓迎する。
領域代表者
自然科学研究機構生理学研究所・教授 柿木隆介