せいりけんニュース バックナンバー : 2012年度

視覚情報を選別する仕組みにせまる 
-視覚情報を選別して脳に伝える"フィルター"を発見!!-

vol. 27 2012年5月10日

せいりけんの松井広(まつい こう)助教らの研究グループは、目から入ってくる大量の視覚情報のなかから、どのような信号を脳へ伝えるべきか、その選別を目から脳への神経のつなぎ目にあたる中継シナプスが担っていることを明らかにし、信号選別の仕組みを解明しました。
 

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免疫細胞が体温上昇で元気になる仕組みを解明!
細菌と戦うときに発熱するのはなぜ?

vol 28 2012年7月10日

免疫細胞が体温上昇で元気になる仕組みを解明!
細菌と戦うときに発熱するのはなぜ?

 せいりけん(岡崎統合バイオサイエンスセンター)の加塩麻紀子(かしおまきこ)研究員と富永真琴(とみながまこと)教授は、温度センサーであるTRPM2(トリップ・エムツー)が、体温を感じて免疫をになう細胞“マクロファージ”の働きを調節する仕組みを明らかにしました。
 

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複雑な脳の神経回路から目的の神経細胞を選り分ける!

vol 29 2012年9月 4日

 せいりけんの伊佐正(いさ ただし)教授・木下正治(きのした まさはる)特任助教らと福島県立医大・京都大学の共同研究チームは、新しい二種類のウイルスベクターを用いることで特定の神経回路に選択的に遺伝子を導入する二重遺伝子導入法を開発しました。
この技術は、ヒトの脳神経の遺伝子治療にも応用できる方法として期待できます。
 

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キラ!キラ!を見分ける脳のメカニズム
"光沢"の情報を処理する脳の神経細胞を発見

vol.30 2012年11月10日

 せいりけんの西尾亜希子(にしおあきこ)研究員と小松英彦(こまつひでひこ)教授らの研究グループは霊長類動物の脳の中に”光沢”を見分ける特別な神経細胞群があることを世界で初めて発見しました。この脳神経細胞は、物の形や照明によらず光沢を見分けることができます。

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お目と目で通じあうときの脳の活動
2台のfMRIを使って"共同注意"の仕組みを探る

Vol 31 2013年1月10日

「目と目で通じあう」とよく言われるように、視線を介した他者とのコミュニケーションは、人が円滑な社会生活をおくるためにとても重要です。
 目と目をあわせて同じものに注意を向ける”共同注意”の際の脳活動について調べました。

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パーキンソン病を治療する脳深部刺激法の仕組み
神経の「情報伝達を遮断」することで治療効果が生まれる!

Vol 32 2013年3月12日

 パーキンソン病やジストニアといった運動障害の治療のひとつとして、脳深部刺激療法(DBS療法)があります。しかし、この方法でなぜ症状が改善されるのか明確には解明されていませんでした。
 せいりけんの知見 聡美(ちけん さとみ)助教と南部 篤(なんぶ あつし)教授の研究チームは、DBS療法の電気刺激が、神経の「情報伝達を遮断」することによって効果が生まれることを明らかにしました。
 

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