せいりけんニュース バックナンバー : 2013年度

シナプスのダイナミックな変化をのぞいてみよう!シナプスのダイナミックな変化をのぞいてみよう!

vol. 33 2013年5月10日

“記憶”のような脳の機能は、神経細胞どうしのつながりである“シナプス”と呼ばれる神経細胞どうしのつなぎ目部分で、ダイナミックな変化が起こって実現されます。
こうした神経細胞の中の動的な変化は最先端の顕微鏡技術で調べることができます。
 

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傷ついた脊髄を人工的につないで手を自在に動かす「人工神経接続」技術を開発

vol. 34 2013年7月10日

 せいりけんの西村幸男(にしむらゆきお)准教授と、米国ワシントン大学の研究グループは、脊髄損傷モデルサルの損傷された脊髄の部分を人工的にバイパスしてつなぐ「人工神経接続」技術を開発。脳の大脳皮質から出る電気信号により、麻痺した自分自身の手を自在に動かすことができるようにまで回復させることに成功しました。
 

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痒みの脳内のメカニズムの一端を解明!

vol. 35 2013年9月 9日

 せいりけんの望月秀紀(もちづき ひでき)特任助教と柿木隆介(かきぎ りゅうすけ)教授は、ハイデルベルグ大学と共同で、痒みを見たり想像したりすると、情動をつかさどる島皮質と、欲求や運動制御をつかさどる大脳基底核の機能的なつながりが強化され、それが原因でかきたくなるという現象が起こる可能性を明らかにしました。
 

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"ワサビセンサー"がパワーアップ!

vol. 36 2013年11月12日

 ワサビ受容体は全身の皮膚の神経にもあり痛みセンサーとして働いていることが知られていますが、炎症時の痛みや神経障害後に起こる痛みに、どのように関わるかは明らかではありませんでした。
 せいりけんの周一鳴(しゅういーみん)研究員と富永真琴(とみながまこと)教授は、マウスのワサビ受容体であるTRPA1に構造の異なるスプライスバリアントが存在し、炎症時や神経障害後に増えることによって痛みの増強につながることを明らかにしました。

 

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脳と脊髄をつなぐ信号を人工的に強化する!
新たなリハビリテーション方法の開発につながる先端技術

vol. 37 2014年1月10日

 脊髄損傷や脳梗塞による運動麻痺患者の願いは、失った機能を取り戻し「自分で自分の身体を思い通りに動かせるようになりたい!」ということです。
 せいりけんの西村幸男准教授と米国ワシントン大学の研究グループは、サルの大脳皮質の神経細胞と脊髄を人工的に結合し、その繋がりを強化することに世界で初めて成功しました。

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バンパイアの目でもヒトの顔!?
赤ちゃんのヒトの目への脳反応を世界で初めて明らかに

vol.38 2014年3月13日

バンパイアの目でもヒトの顔!?
赤ちゃんのヒトの目への脳反応を世界で初めて明らかに

 よく知っている有名人の顔でも、白目と黒目を反転させると誰の顔かわかりにくくなります。この怖いイメージの顔を、赤ちゃんは“顔”として見ているのでしょうか?中央大学の市川寛子助教、山口真美教授と生理研の柿木隆介教授の研究チームは、生後5~6ヶ月の乳児が、このイメージの顔を見ているときの脳活動を、近赤外分光法によって明らかにしました。
 

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