ご挨拶

2007年7月     伊佐 正

7月になりました。
6月28-29日と生理研研究会「Motor Control研究会」をラボで主催しました。当初、”Cognitive Neuroscience”全盛の今どき、Motor Controlと名打った研究会などやってもマイナーな会になるのではないか、と恐れていたのですが、助教の関君が頑張って声を掛けてくれた御蔭で、何と130名の参加者が集まりました。ここのところ学会などでの運動制御関係の演題は減ってきていたのですが、一方で神経リハビリやロボット工学、さらにはBMIと運動制御の研究に対する社会的ニーズは高まっているという奇妙なアンバランスがあるように感じていたのですが、ところがどっこい、実はこんなに沢山の研究者が頑張っていた、ということで認識を新たにしました。
今回は自己紹介が目的、ということで一人6分間で76名が順次発表、ということで当初はどうなるかと思いましたが、皆さんきっちりと準備してきて下さったので、思いの外時間通りで進行できました。それにしてもこの6分というのが絶妙な時間でしたね。それぞれのお話を理解するのにちょうど良い時間だったと思いました。
6月はほとんど出張が無く、岡崎で仕事をしておりました。相変わらず締め切り過ぎた原稿の仕上げをしており、借金生活から抜け出せないのですが、いつもより少し楽だったのは出張が無かったからですね。7月も出張が余り無いので、これで借金完済、といきたいものです。
それから昨年12月から毎月一回のペースで開催されてきた文部科学省の研究振興局長の「脳科学の推進に関する懇談会」が無事終了し、その報告書「脳科学ルネサンス」がまとまりました。先週の科学新聞などでも取り上げられましたが、今後10年ほどの脳科学を見通すものとして、一次落ち込んできていた研究費を増やすこと、さらに脳科学を大きく発展させるためにうまく使われることを願っています。

「ご挨拶2007年6月」
「ご挨拶2007年4月」
「ご挨拶2007年3月」
「ご挨拶2007年1月」
「ご挨拶2006年4月」
「ご挨拶2006年1月」
「ご挨拶2005年5月」




 伊佐 正 教授 
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