研究会

研究会も毎年件数は増加しており22年度は22件が採択され約1,000名の研究者が参加した。23年度は24件の開催が予定されている。各研究会では,具体的なテーマに絞った内容で国内の最先端の研究者を集め活発な討論が行われており,これをきっかけとして新たな共同研究が研究所内外で進展したり,科学研究費補助金「特定領域」が発足したりすることも多い。たとえば,1994~1996(平成6~8)年に「グリア研究若手の会」として行われた研究会はその後,特定領域 (B)「グリア細胞による神経伝達調節機構の解明」へと繋がり,その後現在の「グリア神経回路網」の特定領域と発展した。また,バイオ分子センサー関係の生理研研究会が20年度から発足した特定領域研究「セルセンサー」に繋がった。この他,毎年行われるいわゆるシナプス研究会や痛みに関する研究会は,それぞれの日本における研究者コミュニティを形成する上で大いに役に立っており,新分野の創成にも貢献している。

研究会:2014年度

※ 表中の研究会名をクリックすると、詳細が表示されます。
No. 日付 内容 氏名
2014年06月05日

2014年06月06日
シナプス機能の普遍性と多様性
代表者:服部 光治(名古屋市立大院・薬)
14 2014年06月05日

2014年06月06日
TRPチャネル研究を通じて見えてきた新たな生理学への光
代表者:柴崎 貢志(群馬大院・医)
2014年06月12日

2014年06月13日
視知覚の現象・機能・メカニズム - 生理学的、心理物理学的、計算論的アプローチ
代表者:村上 郁也(東京大院・人文社会)
19 2014年08月04日

2014年08月05日
唾液腺形態形成研究会
代表者:柏俣 正典(朝日大・歯)
担当者:村上政隆(生理学研究所)
16 2014年08月28日

2014年08月29日
温熱生理研究会
代表者:芝崎 学(奈良女子大院・生活環境)
13 2014年09月04日

2014年09月05日
心血管膜輸送分子の構造・機能・病態の統合的研究戦略
代表者:岩本 隆宏(福岡大・医)
担当者: 西田 基宏(生理学研究所)
2014年09月18日

2014年09月19日
新規シグナル伝達分子とその生理学的可能性
代表者:森 泰生(京都大院・地球環境)
12 2014年09月27日

2014年09月28日
臓器相関による生体制御システムとその変容の仕組み
代表者:山内 敏正(東京大院・医)
担当者:箕越 靖彦(生理学研究所)
2014年10月07日

2014年10月08日
感覚刺激・薬物による快・不快情動生成機構とその破綻
代表者:南 雅文(北海道大院・薬)
担当者:鍋倉 淳一(生理学研究所)
10 2014年10月08日

2014年10月09日
個体内の記憶回路の同定とその機能解析による学習記憶制御基盤の統合的理解(記憶回路研究会)
代表者:喜田 聡(東京農業大・応用生物)
担当者:鍋倉 淳一(生理学研究所)
2014年10月23日

2014年10月24日
グリア細胞機能から迫る脳機能解明
代表者:田中 謙二(慶應義塾大・医)
担当者:池中一裕(生理学研究所)
11 2014年10月27日

2014年10月28日
粘膜免疫学と膜輸送生理学の融合
代表者:杉田 誠(広島大院・医歯薬保健)
担当者:鍋倉 淳一(生理学研究所)
2014年10月30日

2014年10月31日
社会神経科学研究会
代表者:松田 哲也(玉川大・脳科学研究所)
18 2014年11月12日

2014年11月13日
電子顕微鏡機能イメージングの医学・生物学への応用
代表者:臼田 信光(藤田保健衛生大・医)
担当者:村田 和義(生理学研究所)
2014年12月02日

2014年12月03日
シナプス・神経ネットワークの機能ダイナミクス
代表者:神谷 温之(北海道大院・医)
担当者:吉村 由美子(生理学研究所)
2014年12月04日

2014年12月05日
大脳皮質を中心とした神経コネクトミクスとその動的特性を探る
代表者:金子 武嗣(京都大院・医)
担当者:川口 泰雄(生理学研究所)
17 2014年12月04日

2014年12月05日
細胞センサーの分子機構・相互関係・ネットワーク研究会
代表者:高橋 信之(京都大院・農)
担当者:古江 秀昌(生理学研究所)
15 2014年12月10日

2014年12月11日
痛みと痛覚情動連関の神経機構
代表者:池田 弘(福井大院・工)
担当者:富永 真琴(生理学研究所)
2015年01月09日

2015年01月10日
行動システム脳科学の新展開
代表者:星 英司(東京都医学総合研究所)
担当者:南部 篤(生理学研究所)