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2014年3月 伊佐 正 |
“Leuven, Belgium” 2月16日から23日の1週間、ベルギーのLeuven Katholic大学(KU Leuven)を訪問してきた。目的は昨年夏のGordon Conferenceで初めて会って、すっかり意気投合したWim Vanduffel教授との共同研究と共同グラント申請の準備、そして併せて行ったBiomedical Scienceの大学院のDistinguished Lecture Programで講義をするためだ。KU Leuvenは14世紀に創設されたヨーロッパ最古の大学のひとつ。VanduffelさんはOrban, Vogelsらが築いた霊長類の視覚研究の世界的な拠点の実質的な後継者で、現在多くの共同研究者とともに、bold MRIと構造画像、optogeneticsや電気生理などを多次元的に組み合わせた精力的な研究で先頭を走っている人だ。共同研究の内容はまだ言えないが、事前に何度もskypeなどで入念に打ち合わせを繰り返し、さらに必要な物品はこちらから送る。我々も二人で行ったし、Vanduffelがまだ一部affiliationを持っているHarvard-MGHからも研究者がやってきて事前の段取りをするなど、入念な準備のお蔭で、共同研究はとても首尾よく運ぶことができた。あとは向こう次第だが、数か月後に良い結果が出ることを願いたい。あと、以前からマウスの視覚系の再生医学研究をやっているグループで、私の上丘の一連の仕事を読んで何とか私にコンタクトしようとしていた矢先だったという研究室の人たちが、奇遇にも私がLeuvenを訪れることを聞きつけてコンタクトしてくれ、今後の共同研究に発展する可能性も出てきた。1週間弱の訪問だったが、とても有意義な時間を過ごすことができた。 ベルギービール、食文化。中世以来の古い街並み。共同研究をうまく発展させて、また行きたいな。
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伊佐 正 教授 ![]() |
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